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20260808 【LWT】 🗳️ 民主主義の「バグ」を突く選挙顛覆のリアリティ🔥

割引あり

​朝の冷えた空気を部屋に招き入れながら、淹れたての浅煎りラテの蒸気越しに Bloomberg の端末を開く。画面上でチカチカと点滅するドル円のチャートや米金利の数字を追いかけていると、ふと「私たちが普段信じ込んでいる社会の安全網って、実はめちゃくちゃペラペラの紙一枚で支えられているだけなんじゃない?」っていう寒気が走ることがあります。市場がリスクオフに傾く兆候って、政治のドタバタ劇というよりは、制度の「段取り」が静かに崩れていく音から始まる気がするんですよね。

​今回取り上げるのは、アメリカの夜を皮肉とユーモアで揺らす深夜番組『Last Week Tonight』のジョン・オリバーによる「選挙顛覆(Election Subversion)」の深掘り回。投票日前の「投票妨害」ではなく、投票が終わった後に結果そのものを「なかったこと」にするという、資本主義や民主的プロセスの根幹を揺るがす恐ろしいナラティブです。一見すると海外のドタバタ政治劇に見えるけれど、これって私たちが日頃スマホのマルチタブでニュースを流し読みしながら「まあ誰かが上手くやってくれるでしょ」と高くくっている日常と直結している問題かも。​(記: おしゃま)

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動画解説

​番組はハイディ・クルムの衝撃的なハロウィン用ミミズコスプレの話題から軽快にスタートするんですよね。彼女がミミズのスーツを着たままキレキレで踊っている姿を見て、オリバーが「自分より遥かにダンスが上手い」なんて呆れて笑わせつつ、ブラジル大統領選でのルラ勝利や、イーロン・マスクによる旧Twitter(現X)買収後の大混乱と大量解雇のニュースへサクッと触れていきます。

​でも本題に入った途端、一気に空気が緊張感で満たされるんです。焦点は「選挙顛覆」、つまり投票後の集計結果を不当に覆す動きについて。これまで話題になっていた期日前投票の制限やゲリマンダリング(選挙区の恣意的な画定)といった「投票抑制」は投票前の参入障壁だけど、今回取り上げる「選挙顛覆」は投票が終わった後、気に入らない結果が出たらそれを拒絶するという力技なんですよ。

​実際、中間選挙に出馬した共和党候補の過半数が2020年大統領選の結果を否定するか懐疑的な立場をとっていて、彼らが目指しているのが選挙管理の現場職なんだから笑えません。ジョージア州の候補者なんて、投票箱と書いたゴミ箱を爆破するカオスな選挙CMを流していて、思わず「ツッコミどころ多すぎでしょ」って笑っちゃうんだけど、彼は普通に当選確実な選挙区にいるからリアルにヤバいんです。

​オリバーは2020年の混乱を振り返ります。トランプ前大統領がジョージア州の選挙管理長官ラフェンスパーガーに電話して「11,780票を探してくれ」と懇願した有名な音声や、ペンス副大統領への圧力、法廷での60回以上の敗訴。これらは有名だけど、実は末端の現場でもギリギリの攻防があったんです。ミシガン州ウェイン郡では、黒人比率が80%のデトロイト市の集計結果だけを除外して認証しようとした共和党の委員がいて、住民からの猛抗議で間一髪踏みとどまったり、州の認証委員会では共和党委員がジョン・アダムズの「我々は人の統治ではなく法の統治を行う」という言葉を引用して、間一髪で認証動議に賛成票を投じたり。要するに、たった数人の個人の倫理観と「責任感」だけで、アメリカの民主主義は何とか土俵際で踏みとどまっていたという事実を突きつけられます。

​ところが2020年以降、状況はさらに悪化しているんです。共和党支持者の約6割が未だに「バイデンの勝利は不正」と信じ込んでいて、その背景にはディネシュ・ドゥスーザによる『2,000 Mules』という胡散臭い陰謀論ドキュメンタリーの影響がある。携帯の位置情報データだけで「不正投票の運び屋(ミュール)が投票箱を回っていた」と主張する内容で、映し出される地図がモスクワのストック写真の使い回しだったり、単に手袋をして投票した人を怪しんだりするだけのツッコミどころ満載な映画なのに、50人以上の候補者がこれを真に受けて拡散している始末。

​さらに恐ろしいのがスティーブ・バノンの「草の根戦略」です。選挙区レベル(Precinct)の末端役職にMAGA信者を雪崩のように送り込み、投票所の立会人や集計担当者を独占しようとしている。一方で、脅迫メッセージや銃弾の警告に晒されたまともな選挙管理官たちが相次いで辞職に追い込まれ、ネバダ州ナイ郡のように「機械は信用できないから手作業で数える」と言い出す後任が登場。結果、25票数えるのに2時間以上かかって現場が大混乱するという自爆劇まで起きている始末です。

​もしこれが組織化されたらどうなるか。現場の立会人が不正を主張して警察に通報し、郡の選管が認証を拒否、州の選挙管理長官がそれを支持して、最終的に州議会が独自の選挙人名簿を選出して議会に送る。1887年の「選挙人投票集計法」の曖昧な隙間を突かれたら、知事の一言で大統領が決まってしまうという極めて不気味な連鎖シナリオが描かれます。

​番組の最後、オリバーは悲鳴のような声で訴えます。法律の抜け穴を塞ぐ改正案を通過させるのはもちろんだけど、何よりも私たちが諦めずに「投票に行くこと」そして民主主義を守る側の情熱を燃やし続けることが不可欠だと。ゲストとして登場した俳優ニック・オファーマンが、本物のゴミ箱と可愛い犬を見せながら「不正を叫ぶ奴らに犬の写真も投票も邪魔させない」と一発撮りで力強く宣言して番組は締めくくられます。

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