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【創作大賞感想】士師は民を救った - Servants of the LORD -を読んで


私はクリスチャンではありませんが、はれるやさんのこの系統の物語をいつも楽しませていただいています。

私は日常で直接聖書を読むことはありません。
そんな私が感想文を書くのもどうかとは思いますが、私なりに感動を伝えたいと思い、書かせていただきます。
信仰を持たない一人の人間の感想として捉えていただければ幸いです。

一口に『士師』と言っても様々な性格の人がいました。彼らは最初からの正義のヒーローではありません。
世の中から蔑まれていたり、臆病だったり、私欲に走ったり、誓いに縛られたり。迷い、悩み、それでも進む。
それはどれも泥臭い人間たちでした。

中でも私が感情移入をしたのはギデオンです。
当初の性格が私に似ている気がしたので。
だからその後の展開には胸が痛くなりました。
エフタの話も胸に突き刺さるものがあります。

全編において存在感を放つ『主』の存在。

これは聖書のお話ですが、私はそれを実生活に落とし込んで考えました。

どの話においても決断する時がありました。
それは日常でも為されることです。
中でも大きな決断をするとき、私たちは思い、悩み、惑います。

それでも、やらなければならない時があります。
それが宿命だと感じる時があります。
それは、断腸の思いの時もありますし、弊害を伴うときもあります。

それでも信じた道を行く。

その心にこそ、神は宿るのではないでしょうか。
神の降臨のような奇跡はないにしても、「絶対やり遂げる」と心に決めた瞬間こそが『神託』なのではないでしょうか。
それを信じて突き進む心こそが、士師の心に通ずるものがあるのではないでしょうか。

この作品を読んで、私はそう思いました。

また、この物語は、当時の人々が抱いた信仰や葛藤、人間観を現代に伝えています。

その中で私が感じたこと。それは、いつの時代でも人間としての愛情、思い、迷い、決意。そのようなものは変わらないということです。

この作品は『士師記』のノベライズであり、主の神託を受けた人々の物語です。しかし、根底に流れるものは現代の人と何も違うところはなく、その一つ一つの感情の揺らぎは共感を生みます。覚悟は胸を打ちます。

心の中に何か熱いものが宿るようなそんな作品だと感じました。

はれるやさん、読ませていただきありがとうございました。


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