続・タコは芋を掘るのか(追加情報)
先日このような記事を投稿しました。
その中で、私はGrokというAIを使って、タコが本当に芋を掘ることがあるのかを調べようとしました。
Grokがタメ口だった理由
GrokはX(旧Twitter)のxAI社が開発したAIで、Xのアカウントを持っていれば登録手続きの必要はなく、すぐに使うことができます。
質問への回答がとてもくだけた感じだったことに驚いたのですが、それはもともとGrokがそのように設計されているからだということがわかりました。
Grokは、ほぼすべての質問に、ウィットやユーモアを交えながら、有益で洞察に富んだ応答を提示するように設計されています。

AIとの対話を楽しみたい方には向いているかもしれません。
別のAIを試してみた
AIを使いこなしている方はたくさんいらっしゃると思います。
しかし私はITオンチの上、日頃はAIがなくても困ることはまずないため、これまでAIを使用したことはほとんどありませんでした。
でも、今回調べ物に使ってみて少し興味が湧きました。他のAIの使い勝手も知りたくなりました。
そこで、比較的広く使われていると思われる生成AIのアプリを入手し、Grokに投げかけたのと同じ質問をしてみました。使用したのはGoogle社のGemini、OpenAI社のChatGPTの2種類です。
質問は次の2つ。
①タコは陸上を歩きますか
②タコは畑で芋を掘って食べますか

別のAIでは、Grokにはなかった回答もありました。回答の一部をご紹介します。
①タコは陸上を歩きますか
タコが陸上を歩く状況
* 潮が引いた後の浅瀬で、次の潮が満ちるまでの間に、別の水たまりや海域へ移動するために陸上を移動することがあります。
* 獲物を追いかけたり、外敵から逃れたりするために、一時的に陸上を移動することがあります。
* 一部のタコは、産卵に適した場所を探すために、陸上を移動することが知られています。
実際にタコが水族館の水槽から脱走し、床を這って別の水槽に移動したという例も報告されています。

②タコは畑で芋を掘って食べますか
* 日本各地、特に海沿いの地域では、「タコが夜に陸に上がり、畑の芋や大根を食べる」という伝承が残っています。
* 「芋泥棒」というタコの異名も、この伝承に由来しています。
* 江戸時代の書物にも、タコが陸に上がって作物を食べるという記述が見られます。
タコに「芋泥棒」なんて異名があったとは知りませんでした。
伝承の背景としてGeminiは次のような考察をしています。
* 昔の人々は、タコの生態について十分な知識を持っていなかったため、奇妙な行動を誤解した可能性があります。
* タコが陸に上がることが稀にあったとしても、それが作物を食べる行動と結びつけられた可能性があります。
* 伝承は、人々の想像力や物語性を反映したものである可能性があります。
ChatGPTもタコが畑で芋を掘ることには否定的でした。
タコは非常に賢く、物を持ち上げたり、隠れたりする能力があるので、もし畑に行くことができたとしても、興味本位で何かをいじる可能性はあります。でも、芋を掘って食べることはないでしょう。
しかし、タコが畑に来るとしたらどのような理由が考えられるのか、可能性を考えてくれました。
タコが陸に上がること自体は確認されていますが、畑まで行く理由としては以下の可能性が考えられます。
1. 潮の満ち引きによる移動
• 干潮時に潮だまりがなくなり、エサを求めて移動することがあります。
• 近くに畑があれば、そこに迷い込むこともありえます。
2. 餌の匂いに引かれた可能性
• タコは嗅覚が発達しており、食べ物の匂いに引き寄せられます。
• 例えば、収穫後の畑に残った作物の腐敗臭や、土に含まれる有機物の匂いに反応する可能性があります。
3. 偶然の漂着
• 強風や高波、津波の後に海から運ばれ、畑にたどり着いた可能性。
• その場で動けなくなり、たまたま作物をかじった可能性。
また、タコは本当に芋を食べるのかも見解を示しています。
タコの主食はエビやカニ、貝などの動物性のものですが、タコは雑食性の傾向もあるため、環境によっては植物を食べることも考えられます。
• 実験では、タコが異物を口に入れて確かめることが知られています。
• 例えば、沖縄のタコ漁では、ココナッツの実を使った仕掛けがあり、タコが興味を持つことが分かっています。
もし、目撃談が本当であれば、タコが「試しにかじった」「水分補給のために食べた」可能性も否定はできません。
そしてChatGPTは、タコが意図的に畑に行って芋を掘ることは考えにくいが、偶然に畑に迷い込み、何かを食べることはあり得るかもしれない、と結論づけています。
どのAIを使うかで、少しずつ回答が違っていたのが面白かったです。また、どのAIの言うことも間違っている可能性はあります。複数のAIの回答を比較したり、自分で裏付けを取ったりして、上手に使えるようになれればいいなと思っています。
タコが大根を盗む現場を目撃した人がいた
ところで、ネット上の「タコが畑にいた」という話はほとんどが伝聞でしたが、自分の目で見たという証言が私が調べた範囲でひとつだけあります。

西丸震哉という食生態学者が、著書の中で次のように述べています。
私も、まさかと思いながら、暗いうちに海辺に近い大根畑へ出かけて見張りをしていた。
上陸してきたタコは、べったりと地面にはいつくばりながら、ジワジワと歩いていって、大根の上にかぶさり、ニューッと背伸びをする。
大根がスーッと引き抜かれ、かかえこまれて海へ運ばれていく。
「コラァ」ととんでいってとっつかまえると、これが7キロもあるミズダコで、こんな楽な漁法はめったになかった。(中略)
大根付きでの大収穫というわけで、このタコはオロシじょうゆでありがたくいただくことになった。
157〜8ページより
いつ、どこの出来事だったのかは全く書かれていません。この本は、1971年から1973年頃にかけて地方紙に連載されていたエッセイをまとめたもの。なので、著者が畑で大根を抜くタコを見たというのはそれ以前の話ということになります。
それにしても、なんでその時写真に撮っておいてくれなかったの⁉︎と言いたくなります。にわかには信じ難い出来事が見られるかもしれないと、大根畑で計画的に待ち構えていたのでしょう?カメラくらい用意できなかったものでしょうか。証拠写真がないのはとても残念です。
ユーモアたっぷりな筆致の本。初版は1979年発行。食糧危機を警告している書でもあります。
今日はタコぶつにしようと思います。


続編もご覧いただきありがとうございました🐙
