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必殺仕事人が好きだったのよ

長女、ムコ殿(婿養子ではないが:以下略)、私、の順にお店に入った。
案内された席は、奥にソファ席がニ席、手前に普通のダイニングチェア席がニ席。
長女はそのまま当たり前にソファ席の奥へ座る。
ムコ殿は、ソファ席へ私を促すように、手前の席の奥で立ったまま。
少し目線を合わせてから『お気遣い、ありがとう』と呟いてソファ席へ座る。

あぁ、そうだった、彼はそういう子だった。
長女がお付き合いをしているのは知っていたものの、まだ彼と会ったことはなかった頃。

いつも車で送ってもらっているようだったので、一度お礼くらいは…と、二人の許可を取って初めて挨拶したとき。

帰宅と共に長女が呼びに来て、マンションエレベーターで降りて、道路へ…
真冬の寒い夜だった。
車の外で、立って待ってた彼を見て驚いた。

あぁ、彼は、こういう感性を持ち合わせている子なんだ。
そんなふうに思って嬉しくなったものだった。


シャイな人だと聞いていた。
大事にされてるらしいことも聞いていた。

彼が貸してくれたという文庫本が、放置されてて(長女は、ほぼ読書はしない😆)興味ある小説だったので、先に読ませてもらった。
『絶対に本に折り目付けないでよっ‼️』
めちゃくちゃ慎重に、うたた寝の友には決してせずに、読ませて頂いた😅

小説の好みが私と似てるかもしれない🤭
あ、この本読んでる人なら、少なくとも悪い人じゃない、だって私は少なくとも悪い人じゃないもん👍
むちゃくちゃなこじつけかもしれないが、嬉しくなった。

先行読みしてる断りは、入れてもらってた。
押し付けがましくない程度を考慮して、私のお勧め小説をプレゼントしてみたところ、気に入ってもらえたようで、さらにその作家さんの他作品も読み始めたとやら…悪い人じゃない感は、パーセンテージをぐんとUPした。


かつて、オープンキャンパスに同行した帰り道だったか、
『育ててもらって、感謝してる』
なんぞと長女が言い出したことがあった。
『あら、そうなの? ありがとう。
親が子どもを育てるのは当たり前だから、感謝なんてする必要、ないよ』

『ママのことは大好きだし、私のこともよく分かってくれてるじゃん? それ以上に好きな人が現れたら結婚するのかもしれないけど、それ以上に好きな人とか、現れるのかな?』

『まぁ、あなたとは、それなりに長い付き合いだからねぇ😆 
親への愛情と異性への愛情は、また違うんじゃないの?』

などと話したものだった。

穏やかそうに見える彼女の中には、頑固とも言える一部が存在するらしいことは知っている。

果たしてそれに寄り添ってくれる異性が身近に現れるのか、まだまだ私は"ママ"で、長女は"娘"、の意識が色濃かった当時、上手く想像することはできなかった。

『ムコ殿!』
『母上っ!』
一度やってみたかったのよ🤭
浮薄な願望だったかしらね、巻き込んでしまってごめんなさい🙏 お付き合いありがとう💃 人生、楽しく過ごしたいじゃない?✨




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