青ブラ文学部 | 25時のV字開脚女
脈絡のない夢の、最後の映像の記憶を保ったまま目が覚めた。
ホットカーペットに寝転んだまま、寝落ちてしまったようだ。
奇妙な夢の余韻に浸りながら、そのままの姿勢で意識の覚醒を試みる。
何時頃に寝落ちたのか、さっぱり記憶がなくて、ほんの一瞬だったのか、一、二時間経過しているのか、時間の感覚が抜け落ちたような気持ちの悪さがある。思いのほか、爆睡したようだ。
大きめのビーズクッションに、上半身は半ば埋もれたままの仰向け。足の裏はぴったりカーペットを踏み締めていた。
その理由は明らか、素足を温めたかったからだ。寝落ちる前にそうした記憶があった。
右手がお尻の下、素肌の部分に下敷きになっていた。あぁ、なんかお尻がかゆいな、とかいた記憶がある。手が痺れてないから、たいした時間は経過してないのかもしれない。
両膝を折り畳み、踵は足の付け根裏側に引き寄せられていた。左右の膝は離れていて、M字…ではなく思い切りV字開脚だ。ズボンは穿いている。
ずいぶんと窮屈な姿勢で爆睡したものだ。
なにゆえ…こんな姿勢をとったのだろう? 腸腰筋プチ筋トレでもするつもりだったっけか??
あー違うな。
足の裏をホットカーペットに押し付けるための最適解だ。
さらに…寝転べば、股関節稼働させるべし!とばかりに無意識に動かしているため、V字開脚で固定されたか?? われながら、間抜けな姿だ。
ずいぶんと若い頃、酔ってもいたが、着替えをするつもりだったのだろう、洋服を半分脱ぎかけ、壁にもたれたまま、目覚めたことがあったのを思い出す。
どちらにしても、そのまま仏にならずに済んだのは心からありがたいと言える。
自宅での突然死は、不審死とやらで警察案件になると聞く。若い頃の洋服脱ぎかけならばまだしも、意味不明V字開脚で固まっている年寄りでは、各種見慣れておられるに違いない救急隊だか警察だかの方々とはいえ、申し訳なさすぎる。
いや、私にとっては最初で最後なのだ。
無念すぎる。
関係各所・各人に言い訳すらできない!
末代…があるかは知らないが、扇子を開いてくつくつと忍び笑う香ばしい語り草ではないか。
まだ羞恥心は放棄していないつもりだが、モノが言えねば、強制放棄だ。
ひとしきり、満足する覚醒に落ち着いたあたりで、時空の歪みに陥る奇妙な夢をみる「25時のV字開脚女」か…とほくそ笑んで足を閉じる。
悪くない。
時計を見ると24時を少し回ったところ。
今私が見た瞬間に、現実の時間に合致し、秒針の音が響き始めたに違いない。
山根あきらさんの企画に応募させて頂きます。
今週は厠俳句を載っけて頂いたので、気が引けるのですが💦 25時に絡めて書きたくなっちゃって🙏
スミマセン、ほぼストーカーの自覚はあります🤣
タイトルでナニカを期待された方がもしいらしたら、ハズレで本当に申し訳ございません。ひっかけるつもりはありましたが🤭悪意はございません。何卒🙇♀️🙇♀️🙇♀️
