立ち姿:横
「のほって…」
友の視線は、私の顔とお腹を無遠慮に往復する。
「上手く服で隠してるよねぇ〜」
大浴場で言うわけだ。
人は、どうやら都合の悪い真実を告げられると、不愉快になるらしい。
一日過ごした楽しい時間が、吹っ飛ぶ勢いで上書きされるらしい。
さらにしばらくの間、とらわれて悶々としてしまうらしい。
かといって、耳触りの良いことばかり言われると、
それはそれで"うそやん"とも思うので、まぁやっかいなことではある😅
ハラ隠しのために、前屈みになるとハラが下に下がって、
余計にハラがでかくなる、っちゅー不毛な戦いを繰り返しながら、風呂から出れば"隠せる"服にひとまずありつける。
上手く隠せる、と褒められたことにしておこう😆
年代違いの男性二人が会話していた。
私は少し離れた位置で、横向きに立つ彼らを見ていた。
かたや、お腹ぺちゃんこ、かたや…💦
正面からだとそんなふうに見えないのに、
横から、さらに少し離れて見ると、差が際立つんやなぁ〜としみじみする。
私が加わるならば、真ん中かぁ…🤣
親しくもない他人様に、
「ハラ、すごいですよ」と呟くのを控える程度の嗜みは持ち合わせているつもりなので、視線をぼやかしながら、眺める。
硬そうに見えるが、中になにが入っているのか?
ご本人にも不明なのかもしれない。
実にやっかいなことだと、思っておられるやも知れぬ。
痩せているので、ハラもぺちゃんこ…と勝手にご想像頂くことが多いようだけど、腹は出ている。
そもそも若い頃から出ていた。
海やプール、水着姿でやむを得ず歩かねばならん時は、息止めて腹を引っ込める。
苦しくなる。
タオルやら、なにやらで隠してみる。
見せたい、見せたくない。
見られたい、見られたくない。
おぉ、今思えば『スタイル良く見られたい』が正解か。
妙齢であるがゆえ、ないものねだりの自意識過剰と矛盾の中で泳いでいた。
二人いる子のうち、下の子は自然分娩だった。
産まれいでた瞬間から、腹がぺちゃんこになり始めたのには驚いた。
上の子は帝王切開だったこともあり、医師や助産師さんは、その違いの感想を聞きたかったのかもしれない。
が、なにより、腹を自分の手で触り、
「ぺちゃんこになってるー」と分娩台で騒いでいた。
そのまま、一気にガツンと、今まで以上にぺちゃんこになりまくれー‼️
と願った私は、わが子の無事な誕生を一瞬、放念していたに違いない。娘よ、スマン🙏
もちろん、願いが叶うこともなかったが…
とはいえ、ある程度の年齢以上になったら、
肉付きが良い方が、健康的に見えるはず。
腹だけ出てると"餓鬼"みたい…え、餓鬼…??
餓鬼(がき)とは、仏教における六道(ろくどう)の一つである餓鬼道に生まれ変わった亡者のことを指します。
餓鬼には主に以下の意味があります。
仏教における意味
生前の悪行(強欲、嫉妬、物惜しみなど)により、餓鬼道に落ちた死者の霊です。
常に飢えと乾きに苦しみ、食べ物や飲み物を手にしても火に変わってしまうため、決して満たされることがないとされています。
「プレータ」(preta)というサンスクリット語が語源で、元々は「先に逝った人」や「死者」を意味していました。
餓鬼には、全く食べられない「無財餓鬼」や、膿や血などを食べる「少財餓鬼」、福楽を受ける「有威徳鬼」など、いくつかの種類があります。
ひいぃ〜〜😭
どんだけ悪行重ねてたんやろか、私💦
