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土曜日の夕方、夏っぽい煙を感じたく阿佐ヶ谷七夕祭りに行った。
この祭りはとにかく混む。商店街の細く長いアーケードで開催されるため、暑くてもなかなか逃げられない。身動きのとれない通りの両端にはチャンチャンと出店が並んでおり、人々は初詣のようにのろのろと進みながらビールやから揚げを買う。汗ばむが、そこら中からイカ焼きや豚串やソースの匂いがしてうれしい。夏よ。

この祭りの目玉は商店街の人々の手作り張りぼてで、頭上に浮かぶそれらはどれも大きく丁寧な作りをしていた。巨大な阿佐ヶ谷姉妹や面長のドラえもんの下をぼーっと歩いているとお腹が減ってきたのでフランクフルトをゲット。夏祭りのフランクフルトって大好き〜と隅でもぐもぐやっていると突然スーツの男が現れ「保険屋ですが」と営業を始めたので、驚いてひどく冷たい声が出てしまった。祭りはアチアチだと言うのに……。

ほどよく満足した頃、帰るかという時間に友人Mから連絡があった。同じ祭りに来てみたものの人混みに疲れ、近くの店に逃げこんだのだという。指定されたバーはがらがらで涼しかった。Mに会うのは2年振りだったけれど、彼女のローでクールでキュートな性格は変わっていなかった。わたしは大学時代からこの人のことがすごく好きなのだ。彼女もそうであってくれたらいい。
近所にいた友人も合流し終電まで酒を飲んだ。Mは「まだまだ100杯飲めるよ!」と言いながらタクシーで帰った。

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