【第416回】 データエクステンションから全件クリアされたレコードの復元機能
Marketing Cloud Engagement の Winter ’26 の新機能リリース では、データエクステンションで「全件クリア」されたレコードを復元できる新機能 が追加されました。
この機能を利用すると、全件クリア実行後 30 日以内であれば、削除されたレコードを復元することが可能です。
復元可能な範囲についての注意点
Contact Builder では、従来からレコードを 1 件ずつ削除することも可能ですが、この方法で削除したレコードは今回の復元機能の対象外です。復元できるのは、「全件クリア(Clear Data)」によって削除されたレコードのみです。また、保持ポリシー(Data Retention Policy) によって削除されたレコードも復元対象には含まれません。保持ポリシーによる削除は永久削除(permanently deleted)として扱われるため、Salesforce サポートでも復元することはできません。
これまでとの違い
これまでも、削除されたデータエクステンション自体をレコード付きで復元する機能は存在していました。
しかし、今回のリリースにより、
「クリアデータ」ボタンを誤って押してしまった
意図せず全件削除してしまった
といったケースでも、レコードを復元できる安全策が追加された形になります。これにより、データエクステンションの運用における事故耐性が大きく向上しました。
復元データの管理場所
復元対象となるデータは、
Contact Builder >「ごみ箱」フォルダ配下 で管理されます。

※ フォルダが表示されていない場合は、任意のデータエクステンションを一度「全件クリア」 すると表示されるようになります。
復元時の重要な注意点
復元されたレコードは、元のデータエクステンションには戻りません
新しい別のデータエクステンションとして復元されます
そのため、元のデータエクステンションにデータを戻したい場合は、
SQL クエリアクティビティ
インポートアクティビティ
などを使って、値を投入(移動)してください。
いかがでしたでしょうか。
日常的にデータの削除やメンテナンスを行う方にとって、知っているだけで安心感が大きく変わる機能だと思います。
ぜひこの機会に覚えておきましょう。
なお、保持ポリシーを利用すると、一定期間や特定の日付を条件に全件レコードを削除することも可能ですが、
この方法で削除されたデータは「クリアデータ」としては残らず、復元できませんのでご注意ください。
今回は以上です。
