【第76回】 すべての購読者リストで購読者ステータスを手動変更する方法
Marketing Cloud Engagement の運用上、アクティブの購読者ステータスの人を購読取り消し済みへ変更したり、購読取り消し済みステータスの人をアクティブに戻したりしたい場合があると思います。
そのようなときは、Email Studio の「すべての購読者」リスト から手動で変更を行うことができます。
考慮事項
アクティブ ⇔ 購読取り消し済みの双方向の変更ができます。
バウンス、保留への手動変更はできません。
※ 保留へ変更する場合は スクリプト を使ってください。
本記事ではその手順を解説します。
設定手順
1. Email Studio に遷移します。

2. 購読者タブから「すべての購読者」に移動します。

3. 「検索」ボタンをクリックします。

4. 購読者の検索は、メールアドレスや購読者キーで行えます。

5. 購読者キーを入力して、「今すぐ検索」をクリックします。

6. レコードが表示されるので、ダブルクリック します。

7. 現在、赤色のアイコンで「購読取り消し済み」であることが分かります。「アクティブ化」のボタンをクリックします。

8. すると、緑色のアイコン「アクティブ」に変更されます。
※購読取り消し済みに変更したい場合は「購読取り消し」のボタンをクリックして、理由(任意記入)を加えます。

購読者ステータスのまとめ
なお、この購読者ステータスをしっかりと理解することで「なぜメールが届かなくなるのか」という理由の一端を理解することができるようになるので、購読者ステータスを理解することはとても重要です。
Marketing Cloud Engagement には 4 種類の購読者ステータスがあります。
アクティブ(Active)
バウンス(Bounced)
保留(配信不能)(Held)
購読取り消し済み(Unsubscribed)
以下も、再度確認してください。
アクティブ(Active)

バウンス、配信不能(Held)、購読取り消し済み(Unsubscribed)、削除済み(Deleted)などのアクティビティが発生していない場合、購読者のステータスは アクティブ(Active) となります。
ただし、アクティブには注意すべきポイントがあります。
それは、「バウンス」または「保留(Held)」の状態の購読者でも、特定の行動によってアクティブに戻る可能性があるという点です。
例えば、次のような行動をした場合です。
過去に受信できていたメールを開封した場合
過去に受信できていたメールのリンクをクリックした場合
つまり、直近のメール送信ではバウンスして受信できなかったとしても、過去のメールを偶然開封した場合、購読者のステータスが「アクティブ」に戻ることがあります。
この挙動は上級者でも意外と忘れがちなポイントなので、覚えておくとよいでしょう。
バウンス(Bounced)

1 回または 2 回のソフトバウンス、または 1 回または 2 回のハードバウンスが発生した場合、ステータスは バウンス(Bounced) となります。
① ソフトバウンス(Soft Bounce)
ソフトバウンスとは、一時的な配信エラーのことです。
例えば次のようなケースが該当します。
受信者のメールボックス容量が一時的にいっぱいになっている
受信サーバーに一時的な障害が発生している
ソフトバウンスが発生した場合、デフォルト設定では
15 分ごとに最大 72 時間(288 回)まで再試行 が行われます。
この再試行期間は Salesforce テクニカルサポートに依頼することで変更可能です。なお、日本では深夜帯の配信を避けるため、4 ~ 6 時間程度に短縮する運用が推奨されるケースもあります。
また、この再試行による配信は ソフトバウンスの回数としてはカウントされません。
② ハードバウンス(Hard Bounce)
ハードバウンスとは、永続的な配信エラーのことです。
例えば以下のようなケースがあります。
メールアドレスが存在しない
携帯キャリアの低価格プランなどによりメールアドレスが無効になった
キャリアの迷惑メールフィルターによってブロックされた
このような場合、メールは完全に配信できないため ハードバウンスとして処理されます。
保留(配信不能)(Held)

以下の条件を共に満たす場合、ステータスは 保留(Held) になります。
3 回のソフトバウンス または 3 回のハードバウンス
最初のバウンスから 15 日以上経過
これは基本的なルールですが、例外もあります。
信頼済みドメインの場合
メールアドレスのドメインが 信頼済みドメイン(Trusted Domain) の場合、1 回のハードバウンスだけで即座に「保留」ステータスになります。
グローバルな信頼済みドメインの例
gmail.com
hotmail.com
日本では、以下のような携帯キャリアドメインなども対象になります。
日本独自の「信頼済みドメイン」(2025 年 12 月現在)
yahoo.co.jp
ybb.ne.jp
ezweb.ne.jp
au.com
softbank.ne.jp
i.softbank.jp
docomo.ne.jp
d.vodafone.ne.jp
h.vodafone.ne.jp
t.vodafone.ne.jp
c.vodafone.ne.jp
k.vodafone.ne.jp
r.vodafone.ne.jp
n.vodafone.ne.jp
s.vodafone.ne.jp
q.vodafone.ne.jp
disney.ne.jp
mnet.ne.jp
emobile.ne.jp
emobile-s.ne.jp
ymobile.ne.jp
Pdx.ne.jp
willcom.com
wcm.ne.jp
y-mobile.ne.jp
nifty.com
nifty.ne.jp
※この日本独自の「信頼済みドメイン」のリストは、状況に応じて更新される可能性があります。最新版は こちら より確認してください。
購読取り消し済み(Unsubscribed)

以下のいずれかの場合、ステータスは 購読取り消し済み(Unsubscribed) になります。
① 購読者自身が配信停止を要求した場合
購読者が配信停止リンクなどを利用して購読解除を行った場合、
対象リストまたはアカウントレベルで Unsubscribed に変更されます。
② 企業側が手動で購読解除した場合
管理者が手動で購読解除を行った場合、Unsubscribed になります。
※ この記事で説明した手順です。
③ ISP のフィードバックループ
購読者がメールを 迷惑メールとして報告した場合、
ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が Marketing Cloud Engagement に苦情通知を送信します。
この場合も Unsubscribed として処理されます。
※ただし、Gmail の場合は Feedback Loop の対象外で、行われません。
ISP Feedback Loops for Marketing Cloud
Gmail Feedback Loop and Marketing Cloud sending
なお、返信メール管理(RMM)による購読解除という仕組みもありますが、日本ではほとんど利用されていないため、本記事では割愛します。
今回は以上です。
