【第262回】 Marketing Cloud Next : 商談の影響(商談インフルエンス分析)
商談の影響(Opportunity Influence)機能とは、Marketing Cloud Next(Marketing Cloud Growth & Advanced Edition)において、取引先責任者やリードのメールや SMS の「クリックによるエンゲージメントデータ」を活用して、成立した商談の収益を特定のキャンペーンに関連付け、そのキャンペーンが商談に対してどれだけ影響度を反映したかを確認することができる分析機能です。

この機能の詳細については、Marketing Cloud Growth & Advanced Editions の専門家である François Perret(フランソワ・ペレ)さんが素晴らしい記事を書いていますので、ご確認ください。
重要:商談の影響では、連絡先が特定のキャンペーンに関係するためには、そのキャンペーンのキャンペーンメンバーである必要はありません。 代わりに、このキャンペーンから送信された メール または SMS のリンクをクリックして、そのキャンペーンに関与する必要があります。WhatsApp や Web サイトのクリックは、現在考慮されません。
非常に分かりやすい説明なので一読することをオススメしますが、英語の記事に抵抗がある方のために、簡単に設定のポイントを押さえておきます。
設定のポイント
1. 商談の影響は「有効化」が必要です。設定 >「商談の影響」に移動して、専用のデータレイクオブジェクト(DLO)をインストールするところから、作業を開始してください。

2. 次に、デフォルトで有効化されている、従来のキャンペーンインフルエンスを「無効化」する必要があります。設定 >「キャンペーンインフルエンスの設定」に移動して無効化してください。
以前は上の画像で見えているようなキャンペーンインフルエンスの無効化が事前条件になっていましたが、現在は削除されています。
3. 専用のデータレイクオブジェクト(DLO)のインストールと、従来のキャンペーンインフルエンスの無効化が完了すると、「商談の影響」が有効化できるようになります。

4. アトリビューション(属性)モデルとは、「どの接点(=クリック)にどの程度の成果を割り当てるか」を決める仕組みです。例えば、次のように設定できます。
最初にクリックしたキャンペーンに 100% 割り当てるモデル
最後にクリックしたキャンペーンに 100% 割り当てるモデル
両方を設定し、結果の画面で見比べる
1 人の取引先責任者に対して、複数のキャンペーンが同時に走っている場合、この違いが成果の評価に影響します。
初回接触モデル:成立商談に関連する取引先責任者が最初にエンゲージしたキャンペーンに、すべてのクレジットを付与します。
最終接触モデル:成立商談に関連する取引先責任者が、商談成立に至る直前にエンゲージした最後のキャンペーンに、すべてのクレジットを付与します。

5. 有効化後、最初のデータは約 1 時間以内で閲覧可能になります。最初のデータは、過去 60 日間に発生したエンゲージメントに基づいて、過去 30 日間に作成された商談に対して作成されます。
表示箇所はキャンペーンレコードの左メニューの下側にある「パフォーマンス」の下に表示されます。このデータは、1 時間ごとに自動的に再評価されます。この画面で、有効化した「属性モデル」はプルダウンで切り替えることができます。

考慮事項
成立した商談(Closed Won)にのみ対応します。受注などのフェーズやカスタムフェーズには対応しません。
商談の影響は、複数通貨を利用する組織には対応していません。
キャンペーン階層は、商談への影響度計算に含まれません。
商談の影響は、リードや取引先責任者に紐づく 個人オブジェクト のメールクリックエンゲージメントデータを基に収益を算出します。統合プロファイルのデータは利用されません。
参照対象となるのは、商談作成の 30 日前から、商談が「成立/クローズ」に設定される日までのクリックデータのみです。
さらに、参照対象となる商談に対して、そのクリックした人が「取引先責任者の役割」として登録されている必要があります。
いかがでしたでしょうか。
こちらの商談の影響の設定は、Marketing Cloud 設定アシスタントの必須項目に含まれています。そのため、従来のキャンペーンインフルエンスを無効化し、この機能を有効化することを推奨します。但し、必ずしも切り替えが必要というわけではありません。従来のキャンペーンインフルエンスを継続利用する必要がある場合は、そちらを優先いただいて問題ありません。
今回は以上です。
