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【第40回】サブスク・固定費の"棚卸しイベント化"のすすめ<Part 6>

第22回で固定費の可視化から始める節約設計を扱いましたが、今回はその実践をより継続的に、そして楽しく行うための工夫として、「棚卸しイベント化」という発想を掘り下げていきます。


固定費見直しが「一度きり」で終わってしまう理由

第22回で触れた通り、固定費は一度見直せば効果が継続するという利点があります。

しかし、この利点が裏目に出ることもあります。

「一度見直したから、もう見なくていい」という感覚が、新しく増えたサブスクリプションや、状況が変わって不要になったサービスを見逃す原因になりやすいのです。

特にサブスクリプションサービスは、契約時のハードルが低い分、増えていることに気づきにくいという特徴があります。

第16回で触れた「発信ネタが尽きる」悩みと同様、固定費の見直しも「思い出したときにやる」という不定期な取り組みでは、継続的な効果を発揮しにくくなります。


「棚卸しイベント化」という発想

そこで有効なのが、固定費の見直しを「気が向いたときの作業」ではなく、「定期的に開催する自分だけのイベント」として位置づける発想です。

第2回で触れたゲーミフィケーションの要素を、固定費見直しという地味になりがちな作業に組み込みます。


イベント化の具体的な設計

1. 開催頻度を決める

第23回で扱った「3ヶ月・半年・1年」の振り返り単位と連動させ、固定費の棚卸しを半年に1回、あるいは1年に1回の定例イベントとして設定します。

  • カレンダーに「固定費棚卸しの日」として登録しておく

  • 誕生日や年度の切り替わりなど、覚えやすいタイミングに紐づける

  • 第23回の「節約年表」に、棚卸しの実施記録も残しておく

2. イベントに"名前"をつける

ゲームのイベントに名前がついているように、自分の棚卸しにも名前をつけることで、単なる作業感を減らすことができます。

  • 「サブスク大掃除デー」「固定費健康診断」など、自分なりの呼び方を決める

  • 名前があることで、SNSで発信する際の投稿フォーマット(第13回)としても使いやすくなる

3. チェックリストを"クエストリスト"として用意する

棚卸しチェックリストの例:

□ 今月使っていないサブスクはないか
□ 契約時と比べて利用頻度が落ちたサービスはないか
□ より条件の良いプラン・他社サービスが出ていないか
□ 重複している機能のサービスはないか(例:似た動画配信サービスを複数契約)
□ 年払い・月払いの選択は今の生活に合っているか

このリストを、ゲームの"クエストリスト"のように一つずつクリアしていく感覚で進めると、単調な確認作業に少しの達成感を加えることができます。

第7回で扱ったビンゴ形式にして、マスを埋めていく形にするのも一つの方法です。


棚卸しイベントを"発見の場"として楽しむ

固定費の棚卸しは、削減の作業だけでなく、「発見」の要素も含んでいます。

  • 忘れていたサブスクを見つける(「まだこんなの契約してたんだ」という気づき)

  • 逆に、想像より活用できていたサービスを再認識する

  • 新しく登場した、より条件の良いサービスを見つける

第16回で触れた「発信ネタ」の観点からも、こうした発見は他者にとっても興味を引きやすい内容になりやすく、棚卸しイベントの様子をSNSで共有することもできます。


棚卸しの結果を「見える化」する

第22回・第23回で扱った可視化の考え方を、棚卸しの結果にも応用します。

  • 棚卸し前後で、固定費の総額がどう変化したかを記録する

  • 「今回の棚卸しで浮いた金額」を、第2回で触れた貯金箱・積立の攻略対象に直接反映させる

  • 過去の棚卸し結果と比較し、固定費の推移を第23回の節約年表に組み込む


家族と一緒に行う場合の工夫

第25回で扱った家族との共有の視点を踏まえると、固定費の棚卸しは家族で一緒に行いやすいイベントでもあります。

  • 家族それぞれが契約しているサブスクを持ち寄り、重複がないか確認する

  • 「今回の棚卸しMVP発見」を家族で共有し合う

  • 棚卸しの結果を、家族の節約ミッション(第25回)に反映させる


イベント化を継続するための注意点

棚卸しイベントを継続していくと、次第に見直すべき項目が減っていき、「今回は特に変化なし」という回も出てきます。

これは決して失敗ではなく、固定費が安定して管理できている証拠として捉えるとよいでしょう。

第6回で触れた「合格点」の思考習慣を踏まえ、変化がない回も含めて、棚卸しという習慣自体を続けていることを評価する視点を持っておくことが大切です。

次回は、フリマ・リユースを「収集系コンテンツ」として楽しむ視点を取り上げます。

手放す・譲るという行為を、どう楽しみに変えられるかを見ていきます。

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