【800字コラム】 ホラッチョ
ある知人から
「大企業に英語の通訳として時給いくらで雇われていたことがある」
と聞いたことがある。
はて、それはおかしい。
大企業になればなるほど、個人に直で通訳を依頼することはまずない。取引先口座登録など面倒なことが増えるし、税務調査で指摘を受けやすいゆえ、個人相手にはお金を支払いにくいから。
それに通訳は守秘義務があるから、情報が漏洩して損害が出た際、個人には賠償責任を追及しづらい。よって、サイマルなど専門会社を介して、役務契約も守秘義務契約も会社対会社にするのが一般的だと思う。
そもそもの話、よほど特殊な言語ならいざ知らず、大企業であれば英語の通訳は自社の社員にやらせるだろう。
その人が専門の教育や訓練を受けてきたとは思えないし、今の職業も英語とは関係のない国内の仕事をしている。
そんな人の片手間の仕事として通訳を依頼する人がいるのかと考えてみると、自身の経歴を盛る為に、事実とは違うことを吹聴している可能性が高い気がする。
ただ、英語通訳などまだかわいいもので、別の知り合いは以前
「自宅で劣化ウラン(DU)を作ってしまった」
と言っていたそうな。
しかしながら、DUは自然界に存在する天然ウランを人工的に濃縮した結果の搾りカスであって、それ以外の方法では生成できない。
お前の家には核濃縮工場があるのか、と全力でツッコミを入れたくなるホラッチョ。
DUはもともと気体(UF6:6フッ化ウラン)だから、一般に知られる金属状にするには加水分解、還元の工程も必要なんですけど。
そんな第7サティアンみたいな工場がご自宅にあるのならば、一度遊びに行ってみたいと思ってしまう(笑)。
自分を大きく見せたい、凄い人だと思われたいのかも知れないけど、この手のホラやフカシに僕がシラケてしまうのは、実務経験が多少なりあれば絶対に有り得ないしすぐに分かることを、平気な顔をして語りだすその人物の薄っぺらさが見えてしまうからだろう
