株式会社コスモス薬品とは?会社概要から事業内容、代表の横山 英昭氏の人物像まで解説
関東から関西、中国、四国、九州まで、幅広いエリアでドラッグストア事業を展開する「株式会社コスモス薬品」をご存じでしょうか?
近所に「ドラッグストア コスモス」があるという方は、利用したことがある方も多いでしょう。
株式会社コスモス薬品は、他のドラッグストアを運営する企業とは異なり、現在に至るまでM&Aを行わずに自力で勢力を拡大しているという特徴があります。
今回はそんな株式会社コスモス薬品について、概要や事業内容などを紹介していきます。
また、代表取締役社長を務める横山 英昭氏についても解説しているので、コスモス薬品が気になる方はぜひチェックしてみてください。
■株式会社コスモス薬品はどんな企業?
株式会社コスモス薬品は、1973年に宮崎県延岡市で「宇野回天堂薬局」として創業し、1983年に設立された会社です。
1983年当時は有限会社として設立されましたが、1991年から株式会社へと組織変更しています。
また、設立当時は調剤薬局として運営していましたが、現在のような本格的なドラッグストア店舗がオープンしたのは1993年からで、そこから多店舗展開を開始しました。
現在は福岡市博多区に本社を構えており、年商は2025年5月期で1兆113億90百万円に上っています。
社名にも使われている「コスモス」は、荒れ地にもしっかりと根を張り綺麗な花を咲かせることから、1店1店が地域に根付き、地域のお客様に豊かな暮らしを提供するドラッグストアとなれるよう、コスモス薬品という社名になっています。
株式会社コスモス薬品の大きな特徴として、国内で初めて小商圏をターゲットにしたメガドラッグストアを展開するビジネスモデルを構築している点が挙げられます。
商圏人口1万人の小商圏における小売業態にはスーパーや小商圏型のディスカウントストア、コンビニ、500平米型のドラッグストアなどがあります。
コスモス薬品ではあえて小商圏にメガドラッグストアを展開することで、医薬品や化粧品、さらに日用雑貨や生鮮食品以外の食料品までまとめて買い物ができ、買い物にかかる時間を節約することが可能です。
また、以前までは日替わり・時間帯別の特売やポイントカードを採用していましたが、現在は毎日安い価格を継続して提供することを考え、エブリデイ・ロープライス戦略に切り替えています。
これにより、特売による値札の張り替えや陳列作業がなくなり、また常に安く商品を提供することで顧客の関係構築にもつながっています。
■株式会社コスモス薬品が手がける事業内容
株式会社コスモス薬品は「地域の生活をより便利で豊かにすること」を経営理念に掲げ、ドラッグストアの運営事業に注力しています。
コスモス薬品は上記でも紹介したように、ドミナント戦略による利便性とエブリデイ・ロープライスによるディスカウント性を強化していますが、さらに顧客満足度を高めるためスペシャリティ性の強化も図っています。
スペシャリティ性の強化を図るために、各地域に接客教育のスペシャリスト(トレーナー)を配置し、動画で接客や商品知識をアップデートできる教育システムを導入しています。
また、資格取得セミナーを実施していることで健康相談が可能な「医薬品登録販売者」の資格を持つ従業員が、1店舗あたり平均12名も在籍しているという強みもあります。
3つの強化を図っていった結果、公益財団法人日本生産性本部が実施する顧客満足度調査で、15年連続No.1の評価を受けています。

■株式会社コスモス薬品が力を入れるPB商品
株式会社コスモス薬品は、食品強化型ドラッグストアのパイオニア的存在であり、食品スーパーやコンビニには真似できない低価格で食品を提供していることも強みになっています。
特に近年はプライベートブランド(PB)商品の開発に力を入れています。
コスモス薬品が展開する各PBブランドは以下の3つです。
・ON365
ON365は、「毎日使うもの、毎日口にするものを高品質かつできるだけ安く」をコンセプトにしたPBブランドです。
大手メーカーと共同で品質に優れた商品を開発しているのが、ON365の強みとなっています。
例えばインスタント食品の「しょうゆヌードル」はエースコックと、「きつねうどん」は東洋水産との共同開発です。
・おいしい惣菜
「おいしい惣菜」は、忙しい現代人がおいしい惣菜を簡単に食べられることをテーマにしたPBブランドです。
「おいしい惣菜」の商品はチルド・冷凍で、いずれも半完成品または完成品として販売されているため、湯煎するだけ・レンジでチンするだけで本格的な惣菜が楽しめます。
こういった惣菜は個食タイプが多いものの、「おいしい惣菜」ではファミリータイプなど幅広いラインナップを展開しているのも特徴です。
また、可能な限りゴミ・洗い物を軽減することを目指し、後片付けをラクにするための工夫も随所に盛り込まれています。
・StandarDay
StandarDayは、PB商品における「見た目が安っぽい」といったイメージを払拭するために、低価格でありながら上品かつ洗練されたデザインを追求して開発された、日用雑貨のPBブランドです。
白を基調とした落ち着いたデザインでどの部屋にも馴染みやすいのはもちろん、基本的な機能を兼ね備えつつきちんと低価格に収まっています。
例えば水切りネットやペーパータオル、洗濯バサミ、デンタルフロスなど、日常的に利用頻度の高い商品が揃っています。
■代表取締役社長を務める横山 英昭氏はどんな人物?
株式会社コスモス薬品の代表取締役社長を務める横山 英昭氏は、どんな人物なのでしょうか?
横山 英昭氏は、1980年9月生まれの45歳で、2003年に宮崎産業経営大学経営学部を卒業後、コスモス薬品に入社しています。
2007年には店舗運営部のエリア長、翌年には同部の上級エリア長に就任しました。
さらに2016年には取締役店舗運営部長、2017年に取締役営業本部長兼店舗運営部長を歴任し、翌年2018年には代表取締役社長に就任しています。
37歳で代表取締役社長に就任した横山 英昭氏ですが、その背景には営業体制を強化する目的があったとしています。
横山 英昭氏は入社して以降店舗運営に携わっており、現場経験を積み重ねてきました。
現場からの信頼も厚かったことから、代表取締役社長に抜擢された形です。
横山 英昭氏が就任して以降、新型コロナや物価高などの情勢が大きく変わってきましたが、2025年5月期の連結決算で、売上高が1兆円を超えるなど、大幅な増収増益を達成しています。
特に食品を軸とするディスカウント路線で展開してきたコスモス薬品は、低価格販売に努めていったことで既存店売上高が大きく伸長したとしています。
出店戦略においては関東・中部・関西への出店に加え、今後は東北エリアへの出店予定や北陸エリアへの出店調査を開始しているなど、勢力をさらに拡大させ全国展開を目指しています。
今回は、株式会社コスモス薬品の会社概要や強み、代表取締役社長の横山 英昭氏について解説してきました。
物価高で家計にも大きな影響が出ている昨今、限られた期間のみ安く売るのではなく、毎日低価格で商品を提供するコスモス薬品は、人材育成にも力を入れることで顧客満足度1位に輝くドラッグストアに成長しました。
こういった成果が出ているのは、経営理念の「地域の暮らしが豊かになること」を徹底した結果でもあります。
今後は全国展開に向け、出店が計画されていることもあり、さらなる増収増益につながっていくと考えられます。
株式会社コスモス薬品の動向に注目していきましょう。

