見出し画像

福建逍遥8~客家土楼に到着するまでが大変

廈門からの高鉄は、台湾の高鐵と変わらぬ快適さで、約50分で南靖に到着した。

こちらは、南靖駅の外観。中国の鉄道駅は、とかく利用ニーズに比べてやたら大きい建物になりがちだが、南靖駅も例に漏れず。

デカいだけの南靖駅

駅の中に入ると、まだまだきれいな建物だが、がらんとした感じがする。6年半前に訪れた時も、同じような印象を受けたが、今回はより寂しい感じがする。乗客が少ないこともあるのだが、駅構内の商店がほぼ閉店しているのだ。

中国の経済不況と関係があるのか分からないが、何となく「立派なものを作るだけ作って、その後のメンテナンスがイマイチ」という感は残る。

駅の中もガランとしている

ま、それはともかく、一介の旅行者は、目的地にスムーズに着けるかのほうが重要課題だ。ここから旅の難易度が上がる。

新幹線駅は、国を問わず街の中心からかなり離れた場所に作られることが多い。南靖もそうだ。街まで歩いていくのはほぼ不可能。バスで20分くらいかかる距離だ。台湾や日本ならバスアプリであと何分で来るか検索できるが、中国ではローカルバスのアプリが見つからない。百度のバスルート・時刻の検索機能を使うのだが、いまいち分かりにくい。あまり多くない降り客は次々と送迎車などで消えていく。数グループだけが路線バスを待ち、しつこい客引きを無視しながら、バスが来るのを待つ。

20分くらいして、ようやく街へ行くバスがやって来た。実は、ほかの待ち客も滴滴の車に乗ったりして、ほとんどいなくなり、純粋な旅行客で下の写真のバスに乗ったのは、筆者だけだった。

ここで、もう一つの関門。廈門市内では路線バスに乗るのに失敗したが、ここでは乗れるだろうか?

支付宝をかざしても、スキャナーは無反応。やばい!と思ったが、そこで運転手が「そこじゃないよ!別のページを開いてスキャンするんだよ!」と大声で教えてくれた。市内交通系のページを見つけて、そこからスキャンすると、無事に支払いができた。

時間がよくわからない市内バス

次の関門は、バスの経由地だった。南靖のバスターミナルは最近移転して新市街の一角にあるようだ。鉄道駅から首尾よくバスになったものの、このバスは新ターミナルは経由しないとのこと。一番近いバス停がはっきりしないままバスに乗ってしまい、うっかり旧バスターミナルがあるエリアで降りてしまった。そこから新ターミナルまで歩いて20分。リュックを背負ってこの距離を歩くのは少ししんどい。大きな橋をわたって、市内を流れる川を眺めながら歩いたのは楽しかったが、少しでも曖昧な部分を減らして行動計画を立てなければと思う。

南靖バスターミナル

ようやくバスターミナルに到着。ここで14:00頃に発車すると思われるバスを待つ。以前南靖のバスターミナルに降り立ったときは、乗客も多く、かなり賑わっている気が来たのだが、新ターミナルは、がらんとしていて本当に寂しい。みんな車に乗れるくらい所得が増えたのだろうか?

なぜか寒々とした風景のバスターミナル

これが時間通りに来ない。途中にいくつも村があるので、ターミナルから誰も乗らないということはないと踏んで、しばらく待っていたら、10分遅れくらいでバスが到着。路線番号が違う気もするが、目的地の遊客中心まで行くようなので、そのまま乗り込む。

このバスで土楼の近くまで行く

バスに揺られること約1時間。山間の遊客中心までやって来た。ここから、国立公園内を回るバスがあると聞いていたのだが、全貌が分からない。バス停も時刻表もない。

6年半前の同じくモタモタしていると、バイタクのおっさんが近づいてきて、「田螺坑に行くのか?」と聞いてくる。「そうだ」と答え、田螺坑まで乗せてもらうことになった。

昔はバイタクが何台もいた気がしたが、今回はこのおじさんだけ。午後遅めの時間だからだから仕方ないか。

少しひんやりする福建の山あいを、バイタクは軽快に走る。バスと違って、常に空気に触れる感じがよい。こんな経験、もう二度としないかもしれないな。そんなことを思いつつ、山間のヘアピンカーブをどんどん上っていて、田螺坑客家土楼群に到着した。

ようやく現地に到着

前回は、夜になってから土楼に着いたので、その日の風景はあまり覚えていない。(夜景はよく覚えているが)

厦門駅を出発してから、約5時間かかった。廈門発の日帰りバスツアーならもう少し早く行けると思う。言葉の心配もいらないし、日中の土楼の見学だけでも十分楽しいものだ。

土楼の内部に入る唯一の門

だが、せっかく土楼に来るなら、ぜひ1泊でもここで夜を明かしてほしい。賑やかなツアー客が帰ってからが、土楼観光の本番なのだ。

6年半ぶりに土楼に着いた!

民宿の人に連絡を取る。宿は、土楼の中ではなく、外側の建物のようだ。土楼は夜も自由に入れるので、部屋が土楼の外でもさほど変わらないだろう。(つづく)

いいなと思ったら応援しよう!