教養・類推・行動力。大喜利で磨く「臨機応変さ」
臨機応変さとは何か、どうすればそれが身につくのか。について
大喜利ファシリテーションを通して感じていることを記していきます。
お題にボケるを、あなたのチカラに。
大喜利ドットジェーピー https://ohgiri.jp/
大喜利で鍛えられる「臨機応変さ」とは?
わたしは、オオギリファシリテーターとして、お題にボケるコトバ遊び=「大喜利」を活用した研修や講座、ワークショップなどを企業研修や学校で行っています。
提案の段階で、クライアントさんからよく聞かれるのが、「大喜利って、【臨機応変さ】が鍛えられそうで、いいですよね!」という言葉です。
確かにその通りです。
大喜利は、さまざまに変わる「お題」にボケる瞬発力をエクササイズすることで、「変化に即座に対応する力」を伸ばすのに適したトレーニングです。
ただし、「臨機応変さ」とは「アドリブが効く」「とっさに何かが言える」こととイコールではありません。
ちゃんと「お題に沿った回答」をしなければならないですし、
何でもとっさに言えればいい訳ではありません。
引き出し力──インプットとアウトプットの両輪
わたしが大喜利で強調しているのが「引き出し力」という考え方です。
これは「どれだけ多くの引き出しを持っているか(=インプットの量)」と「その引き出しから必要なものを取り出せるか(=アウトプットの力)」の掛け算で決まります。
引き出しにものを入れる(インプット)
映画、ドラマ、バラエティ、ラジオ、漫画、小説──エンタメ全般から得た知識や体験。
また、他人のボケや会話、仕事での失敗や成功事例。
こうした「素材」を蓄えることが、まずは絶対条件になります。引き出しからものを出す(アウトプット)
ただ詰め込むだけではダメで、必要な場面で必要なものをスッと取り出すことができるかどうか。
これは「瞬時に類推する力」や「思いついたことを口にする行動力」と結びついてきます。
引き出しが空っぽなら出せるものはありませんし、引き出しがいくら豊富でも開けられなければ意味がありません。
引き出しに「入れる」ストックするチカラ、そしてアウトプットするための「開ける」チカラ。
臨機応変さとは、この2つのチカラを両立できることなのです。
臨機応変さを支える3つの要素
この「引き出し力」をさらに分解すると、臨機応変さには3つの要素が欠かせません。
教養のストック(知識・経験の蓄積)
映画や漫才のオチ、過去の会議での失敗談や成功談、他人のアイデア。
これらを「引き出し」に入れておくことで、いざという時に使える。
アナロジー力(類推する力)
「これはあの時と似ている」と結びつける力。
たとえば、大喜利で新しいお題が出ても、「以前のあのお題に似ている」と気づけば応用できる。
ビジネスでも、過去の事例や他社の工夫を自分の状況にアナロジーで当てはめることができる人は強い。
行動力(即座に動く力)
思いついたことを行動に移せるかどうか。
代表的な例は「メールのレスポンス速度」。数分で返す人と、1日悩んで返す人では、行動力に大きな差が出る。
自己肯定感が低いと行動できないため、小さな成功体験を重ねることが重要になる。
この3つのうち、どれか一つが欠けても臨機応変にはなれません。
「引き出しに物を入れる(教養)」「似ているものを結びつける(アナロジー)」「それを実際に出す(行動力)」──これらが掛け算で機能してこそ、真の臨機応変さになるのです。
大喜利思考は日常にもビジネスにも役立つ
大喜利で培った引き出し力や臨機応変さは、そのまま仕事や暮らしに応用できます。
会議で想定外の質問をされたとき
→ 過去の知識や他人の発言を引き出しから取り出し、アナロジーでつなぎ、即座に返答する。家庭で子どもから突飛な質問をされたとき
→ 「どうしよう」ではなく「面白いな」と受けとめ、雑談や教育の機会に変える。日常の雑談や人との会話
→ 話題の幅が広い人は、それだけ引き出しを豊かにしてきた人。会話の中で臨機応変に対応できる人は、常にインプットを怠らない人です。
つまり、大喜利に強い人は、ビジネスや暮らしにも強い人。
臨機応変さは、単なるお笑いのスキルではなく、わたしたちが「生きる力」として磨ける能力なのです。
上記スキルを実践するために必要な「マインド」も大事。
これらと同時に大切なのが、マインドの土台です。
より具体的には「変化をオモシロがる」心があるかどうか。
突発的なトラブルや予定外の展開に直面したときに、「まずい」と硬直するのではなく、「面白い展開になってきたな」と受けとめられるか。
この「変化をおもしろがる心」がなければ、過去の成功体験や持っている知識すら、柔軟さを妨げる足枷となってしまうのです。
これについては別記事で改めて記してみましょう。
