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【音声配信】#61 私を辿り直す(喪失感は、突然に)

■要約

雑談タイム:最近サスペンス小説をよく読んでいる
米津玄師の「烏」について / 歌詞から亡き父や兄を連想 / 自殺対策基本法の制定から20年が経った / 遺族の実態調査や電話相談の支援に参加した / 幼少期の記憶、家族からの影響について / なぜ兄は自死し自分は生きているのか / なぜポッドキャストをやっているのか / 情報発信の原点は高校生時代の憤り / 質問箱を設置しましたのでご意見・ご感想・お話したい人がいましたらお寄せください

■テキスト版

今回は「私を辿り直す」をテーマにお話ししました。1ヶ月ぶりの配信ということで、最近の近況から、過去の記憶、そして私がこうして発信活動を続ける理由について振り返っています。

雑談タイム:最近読んだ、惹き込まれるサスペンス小説

最近、話題になった小説『Butter』を読みました。普段はあまり読まないジャンルだったのですが、表紙の可愛さとシールの欲しさ、一番の決め手がある方のレビューに「バターが食べたくなった」の一言で手に取りました。
その際に、隣に陳列されていた同じくサスペンス要素のある『ファーストラヴ』も続けて読み、事件を追う物語の引き込まれる力に圧倒され、ここ最近はすっかり小説に没頭していました。

「そこから何が見える?」〜音楽から辿り直す記憶
今回の本題ですが、最近、米津玄師さんの「烏」という曲を聴きました。昔を振り返りながら今を肯定していくような米津さんの曲が好きなのですが、この曲の2番の歌詞が深く突き刺さりました。

さよならも言えないままあの人はいなくなった。
なあ そこからは何が見える?

米津玄師 烏 歌詞 - 歌ネット

このフレーズを聴いた時、電車の中にもかかわらず涙が止まらなくなってしまいました。父や兄が亡くなった時、最後に何を見て、何を考えていたのか。決して分からないと分かっていても、何度も考えてしまう問いです。
以前、あいみょんさんの「生きていたんだよな」の歌詞に衝撃を受けた時と同じように、ふとした瞬間に音楽がきっかけで過去の情景が広がり、感情が揺さぶられることがあります。

家族から受け継いだものと、消えない問い

「辿り直す」という言葉に導かれるように、自分が幼かった頃のことも思い返しました。
父や母、兄がみんな揃っていた頃。私が今好きな「機械」や「新しいもの」「カメラ」は父から、そして好きな色や「ガンダム」「ゲーム」といった趣味は兄からそのまま受け継いでいることに、ある時気づきました。幸せだった子供時代、彼らから多くのものを受け取っていたのです。
しかし同時に、「同じ環境で育ち、似たようなものを受け取ったはずなのに、なぜ兄は自死し、私は生きているのか」という疑問も常に頭をよぎります。答えが出ないことは分かっていますが、それでも考えずにはいられません。

なぜ私はポッドキャストを発信し続けるのか

自殺対策基本法が制定されてから今年で20年が経ちます。私が遺族支援の活動や実態調査に関わり始めた頃のことを思い出し、ふと「なぜ私はポッドキャストを含め、こうして情報を発信しているのだろう?」と考えました。
その原点は、高校生の頃に遡ります。当時、私は大学に進学したかったのですが、経済的な理由で諦めました。しかし後になって、奨学金という制度を知っていれば進学できたかもしれないと知ったのです。「たった一つの情報を知らなかっただけで、なぜ人生を変えられなければならなかったのか」。その時の強い憤りが、私の中にずっとあります。

高校生の頃の夢が映画監督、卒業してからはドキュメンタリー映像の制作をしてみたいというところから、ウェブ制作の仕事、そしてこのポッドキャストも、形は違えど「情報を広く届ける」という点で繋がっています。

私個人の経験であっても、発信することでそれがどこかの誰かの情報となり、何かのきっかけになれたら。そんな思いで、このポッドキャストを続けています。

お知らせ:noteに質問箱を設置しました

最後に一つお知らせです。noteに新しく「質問箱」の機能を設置しました。
配信のご意見やご感想、今後話してほしいテーマのリクエストなど、ぜひお気軽にコメントをお寄せください。

また、1人で辛い思いを抱えていたり、誰かに話を聞いてほしいという方がいらっしゃいましたら、オンラインや音声通話でお話しする時間を設けることも可能です(費用等は一切かかりません)。喪失感という簡単に話せるテーマではないかもしれませんが、ご希望がありましたら質問箱からご連絡ください。

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サーシュ 最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートをどのように活用できるかまだわからないです・・・。決まるまで置いておこうと思います。