「朝顔一輪、心晴れる朝」
梅雨の最中とは思えないほど、今日も空が晴れ渡っている。
梅雨って、こんなに晴れるもんだったっけ?
天気予報は「不安定な空模様」と言っていたのに、我が家の空はまるで真夏だ。
朝5時すぎ、いつものように庭と畑へ水やり。
最近では、植物たちもすっかり「おはよう」の挨拶に慣れたようで、水をかけると静かに喜んでいる…ような気がする。
畑は異常なし。
順調そのもので、少しだけ自分の世話上手をほめてあげたくなる。
さて、庭を眺めていたその時だ。
ふと目に飛び込んできたのは、鮮やかな紫。

――朝顔である。
昨日まではまったく気配がなかったのに?
…いや、これは私の観察力の問題だ。
思い返せば、つぼみらしきものが確かにあった。見逃していただけか。
それにしても、なんと見事な咲きっぷり。
水滴が花びらにキラリと乗って、まるで朝の陽ざしを待ちわびていたかのよう

他の朝顔の株にも、脇芽がどんどん出てきている。
これは、連日の晴天と早起きのおかげだろうか。
この夏初めての開花。
一輪の花が、こんなにも心を浮き立たせるなんて。
小学生の時に育てた朝顔の観察日記がふと頭をよぎる。
毎朝、水やりしては背丈を測って、花が咲いた日には「やった!」と声を上げたっけ。
あの頃の純粋さにはかなわないが、いまの私は少し照れくさそうに「きれいだな」とつぶやく。
なんとも言えないこの心のゆらぎ。
でも、それでいい。
花を愛でることは、心にも、目にも、確かにいい。
明日もまた早起きしてみよう。
新たな一輪に出会うために。
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