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阿字観【自行用】 密教瞑想

阿字観(あじかん)は、密教における最も代表的な瞑想法です。

宇宙の根源のシンボルである「阿(あ)」の文字や、満月、蓮華を心の中に思い描き、自分自身と宇宙が一体になる感覚を体験することを目的としています。

あまり知られてはいませんが阿字観を行ずることで、願いが叶うとも言われています。


事前準備と環境

まずは、心を落ち着かせられる静かな環境を整えます。

  • 部屋の準備: 部屋を片付け、風通しを良くします。少し薄暗い環境のほうが集中しやすいため、カーテンを閉めたり、照明を落としたりしても良いでしょう。

  • 本尊の準備: 本来は「阿字観本尊(満月の中に、蓮華にのったサンスクリット語の『阿』の文字が書かれた掛け軸など)」を目の前に掲げますが、用意できない場合は、頭の中でそのイメージを思い浮かべるだけでも大丈夫です。

  • 服装: 体を締め付けない、ゆったりとしたリラックスできる服装に着替えます。


実践の手順

阿字観は大きく分けて「調身(姿勢)」「調息(呼吸)」「調心(瞑想)」のステップで進めます。

着座し、以下を唱えてください。

衆生無邊誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)
福智無邊誓願集(ふくちむへんせいがんしゅう)
法門無邊誓願覺(ほうもんむへんせいがんがく)
如来無邊誓願事(にょらいむへんせいがんじ)
菩提無上誓願證(ぼだいむじょうせいがんしょう)

合掌して、ご真言「オンアビラウンケン」を108回唱えます。
ご真言をお唱えするのは、心を本尊に向けて集中することが目的です。
慣れないうちはゆっくり唱えて、阿字観本尊を見つめます。

① 調身(ちょうしん)— 姿勢を整える

  1. 手は「法界定印(ほうかいじょういん)」を結びます。

    • 左手を下に、右手を上に重ねて手のひらを上に向け、おへその下あたりに置きます。

    • 両親指の先を軽く触れ合わせ、親指の先を宝珠形にします。

  2. 目は完全に閉じず、半眼(はんがん)(薄開きにして1.5〜2メートル先をぼんやり見る)にします。

② 調息(ちょうそく)— 呼吸を整える

  1. まずは口からゆっくりと「ハーーー」と息を吐き出し、体の中の邪気をすべて出すイメージを持ちます(息を吐ききる)。

  2. 次に、鼻から自然に息を吸い込みます。

  3. これを数回繰り返したら、「細く、深く、静かな」鼻呼吸へと移行します。お腹を意識した腹式呼吸を行い、呼吸そのものに意識を向けて心を落ち着かせます。

③ 調心(ちょうしん)— 瞑想(観想)に入る

心が落ち着いたら、いよいよイメージ(観想)に移ります。次の3つのプロセスを意識してみましょう。

  • 月輪観(がちりんかん): 目の前、または自分の心の中に、遮るもののない美しく輝く満月を思い描きます。その満月の清らかな光が、自分の体全体を包み込んでいく様子をイメージします。

  • 阿字観(あじかん): その満月の中に、咲き誇る八葉の蓮華(ハスの花)と、その上に鎮座するサンスクリット語(梵字)の「阿(アー)」の文字をはっきりと描き出します。

  • 一体化: 自分の呼吸とともに、その「阿」の文字と満月がだんだんと大きくなり、部屋を満たし、地球を包み、宇宙全体へと広がっていくのを引き受けます。そして次の瞬間には、また自分の胸の中(心の中)へと小さく収まっていきます。「宇宙が自分であり、自分が宇宙である」という一体感を静かに味わいます。

④ 出定(しゅつじょう)— 瞑想を終える

  1. 十分に瞑想を味わったら、ゆっくりとイメージを胸の内に収めます。

  2. 大きく深呼吸を数回行います。

  3. 組んでいた手をほどき、両手のひらを擦り合わせて温め、その手で顔や頭、体を軽くマッサージして身体の感覚を戻します。

  4. ゆっくりと目を開け、一礼して終了です。


阿字観を行う時間に決まりはありません。
ヒーラー自身がリラックスすることが目的です。
ヒーリングに当たってもっとも大切なことはリラックス状態です。
このリラックス状態がいつでも作れるように阿字観を行いトレーニングします。


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