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焼き芋屋さんの美声に誘われて、親子でほっこり幸せ時間

「や~きいも~、い~しや~きいも~、や~きいも~」

在宅勤務中のある日、外から聞こえてきた、あの懐かしい声。
早く仕事を終えないと、と焦りながら仕事をしていた私の手が思わず止まりました。

子どもの頃に聞いた、あの焼き芋屋さんの声が蘇ります。
ノスタルジックな気持ちと、お腹がぐうっと反応する感覚。
少し焦っていたけれど、集中力が切れてしまい、
「まあいいか」
といったん仕事を中断することにしました。

すると、その声がさっきよりも近く、
大きくなってくるではありませんか。
ちょうど息子が帰ってくる時間。
チャイムが鳴って玄関を開けると――
そこには焼き芋屋さんのトラックが停まっているではありませんか!

「ママ~、買って!」
ただいまを言うのを忘れ、私の顔を見るなり
目をキラキラさせておねだりする息子。
その表情に、心の中で「買うしかないよね」とつぶやきつつ、
お財布を握りしめてトラックへ向かいました。

「べにはるかだよ~!」
販売していたお兄さんが明るい声で説明してくれます。
手渡されたのは、大きなお芋がずっしり入った袋。
香ばしい焼き芋の甘い香りがふわっと漂い、思わず笑みがこぼれます。

お家に戻り、焼き芋を食卓の上にのせて、ナイフでそっと切ると……。
金色に輝くお芋が現れ、
湯気とともに甘い香りが部屋いっぱいに広がります。
一口食べると、ねっとりとした食感と自然な甘さが口の中に広がり、
思わず
「美味しい!」
と声が出ました。

息子も大満足。

二人で顔を見合わせながら、「これ、最高だね」と笑顔でほおばります。

いつもの忙しい日常の中で、焼き芋屋さんの声に誘われて生まれた、
ほっこりした幸せなひととき。
「買ってよかったなぁ」って、しみじみ感じた瞬間でした。

焼き芋屋さん、ありがとう。

そして、この後、塾から帰った娘の分にとっておいた
おいもの半分を息子が食べてしまい
娘が激怒するのはまた別の話。

ほっこりでは終われないな~。

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