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【あなたが欲しいのは、おしゃれマーラー?それともスピリチュアルの為のルドラクシャ・マーラー?】 ~古代の聖典『シヴァ・プラーナ』等から読み解く真実の知識~

この記事にお越しくださり、ありがとうございます。
ルドラクシャを愛してやまない、ルドラクシャ専門家のめぐみです。

近年、ヨガや瞑想のブームとともに、マーラー(数珠)を身につける方が増えてきています。様々な石と組み合わせてあったり、とても素敵なマーラーがバリ島のお店にも並べられていて、可愛いなって思いながらいつも見ています。

今日は、アクセサリー感覚のおしゃれマーラーとは異なり、そもそも本来のマーラーとはどのようなものなのか、そこに隠された伝統的な意味や効果など、本物を知りたい方にお届けするマニアックな記事を書いていきたいと思います。


■おしゃれマーラーとスピリチュアルマーラーの違い

まず最初に、数千年の歴史を持つヴェーダの伝統において、ルドラクシャ(菩提樹の実)で組まれた「マーラー(数珠)」は、単なる美的なアクセサリーでも、他人に自身の精神性を誇示するための道具でもないということがはっきりと記されています。

また、バリ島に伝わる古い哲学においても、マーラーは極めて秘密裏に扱われるべきプライベートな道具とされています。

聖典『デーヴィー・バーガヴァタ・プラーナ』などの記述を紐解くと、神聖なマントラ瞑想(ジャパ)や祈りの行為は、他人のエゴや好奇の目に晒されるべきではないとされ、マーラーは自らの内なる神性と静かにチューニングを合わせるための「道具」であると定義されているのです。

正直、おしゃれマーラーも可愛いなと思っていたので、この事実を初めて知った時は「え!本当は人に見せるためのものではないんだ」と驚きました。

■マーラーの糸の色とシヴァ神の関係

一般的に流通しているルドラクシャ・マーラーには、赤や黒、黄色の糸が使われているものを多く見かけます。

色には様々な効果があり、赤は、邪気払い、魔除け、あるいは人生の困難や敵に打ち勝つ「強力な防護シールド」、黄色は、ビジネスでの成功や金運の上昇という「物質的な豊かさ」、黒は、外部のネガティブな影響から身を守るための「絶対的な守護」というように、現世的な願いを求める人にとってわかりやすいので、自然とこれらの色を使用したマーラーが主流となっています。

しかし、古典が推奨する本来の「瞑想と静寂のための糸」は異なります。

最高権威の奥義書『ルドラークシャ・ジャーバラ・ウパニシャッド』には、以下のように明記されています。

「これら最も優れたルドラークシャは、白い糸で繋ぐべきである」

また、他の聖典でも、ルドラクシャは「白い絹糸」で繋ぐのが最上であるとされています。

この「白」という色は、宇宙の三性質(トリ・グナ)において「サットヴァ(純質・調和・静寂・純粋な知識)」を完璧に象徴する色です。

そして、ルドラクシャの根源である最高神シヴァ(純粋意識)を象徴する色もまた「純白」です。シヴァ神が全身にまとう聖なる灰(バシュマ)が白であるように、それは現世的なすべての欲望や不吉なカルマを焼き尽くした後に残る「究極の静寂」を表しています。

したがって、白い糸で組まれたマーラーを身につけることは、シヴァ神の静寂そのものを身にまとい、自らのマインドをサットヴァ(純粋な状態)へと引き上げるための、最も正統な方法なのです。

■ 『デーヴィー・バーガヴァタ・プラーナ』や『シヴァ・プラーナ』などの聖典が定める4つのルール

聖典(特に『デーヴィー・バーガヴァタ・プラーナ』第11巻や『シヴァ・プラーナ』)は、マーラーを仕立てる際の物理的な構造について、厳しいルールを定めています。そして、このルールを守ることで、マーラーは単なる「木の実のネックレス」から、宇宙との調和を司る神聖な道具へと変容するのです。

① 上面(シラス)と下面(プッチャ)の極性を合わせる

植物の実であるルドラクシャには、エネルギーが流れる方向性(極性)があります。 聖典では、ルドラクシャの頭(上面)を「シラス(Sira)」、尾(下面)を「プッチャ(Puchha)」と呼び、「上面は上面と向かい合い、下面は下面と向かい合うように(面と面、端と端を合わせて)交互に繋がなければならない」と規定されています。

この極性を揃えずにランダムに繋いでしまうと、エネルギーの伝導が途中で衝突し、心身を落ち着かせるための「アース(安定器)」としての機能が著しく低下してしまいます。

② グルビーズ(親珠)をサークルから分離する

108粒のマーラーには、必ずサークル(輪)の起点・終点となる「グルビーズ(親珠)」が存在します。 聖典では、「グルビーズの上には必ず頑丈な結び目を作らなければならない」、そしてジャパ瞑想で「マントラを唱える際、このグルビーズをまたいで数えてはならない」と定められています。

親珠は「宇宙の根源」や「師(グル)」を象徴するため、マントラをカウントする108粒の回路(サークル)とは完全に区別され、下に垂らす形でカウント外に置くのが正しい構造です。

③ すべての珠の間に「結び目」をしっかりと作ること

珠と珠の間に一つひとつ結び目を作ることで、珠同士の摩耗を防ぐだけでなく、ジャパの際に指先へ心地よい触覚的なリズムをもたらし、脳波を速やかに瞑想状態へと導きます。

④ ジャパ(念誦)における「計数の義務」

『パドマ・プラーナ』は、ルドラクシャの自動的な守護力を認めつつも、マントラを唱える(ジャパ)際には「マントラを唱えた数を正確に数えなければ、その行為は実りを結ばない」と明確に警告しています。

マーラーはマントラ詠唱を正確に数え、大宇宙と魂の調和をもたらすためになくてはならない道具なのです。

■ なぜスピリチュアルの為のマーラーにはルドラクシャなのか?

ジャパ瞑想を深め、純粋に心身を宇宙と調和させるためには、「ルドラクシャ以外の石を一切混ぜず、108粒すべてを純粋なルドラクシャだけで繋ぐこと」が、科学的にも古典聖典的にみてもとても重要だと言えます。

理由①:エネルギーの循環を安定させるため

マーラーを作る際のルールにもありましたが、ルドラクシャの極性を合わせで結ぶことで、スムーズにエネルギーが循環します。そこに異なる結晶構造や電荷を持つ「天然石(鉱物)」を挟んでしまうと、それは回路の途中に規格の違う異物(ノイズ)を挿入することと同じになってしまいます。

理由②:ルドラクシャは誰もが安全に身につけられる素材だから

ルドラクシャについての記事にも詳しく記載していますが、ジョーティシュ(インド占星術)の処方において、「宝石(ラトナ)」は特定の天体エネルギーを体内に流入させる強力な「増幅器(アンプ)」として機能します。

そのため、もし処方を誤れば、その惑星が持つネガティブなカルマや苦痛までダイレクトに増幅させてしまう重大なリスクが伴います。

一方で、ルドラクシャは完璧な「安定器(スタビライザー)」として機能します。シヴァ神の慈愛の涙から生まれたこの実は、エネルギーを無理に増幅させることはしません。現代の生物物理学・薬理学の実験においても、ルドラクシャが直接肌に触れることで、体内の生体電気(神経を流れる微弱な電気信号)の乱れを穏やかに吸収・蓄積する「コンデンサ(静電容量)」として働き、心拍数を正常化し、中枢神経系を物理的に落ち着かせることが実証されています。

それゆえ、ルドラクシャは特別な占星術的処方箋がなくとも、子供から大人、女性、そしてすべての階層の人が、最も安全に、かつノーリスクで身につけることができる「究極の宇宙調和ツール」なのです。

■どのような人が、ルドラクシャ・マーラーを使用すべきなのか?

『シヴァ・プラーナ』において、シヴァ神は「すべての階層(ヴァルナ)の人、そして女性も、私の命令によって常にルドラクシャを身につけるべきである」と宣言し、当時の排他的な宗教儀礼のタブーを打ち破る革新的な教えを示しました。

特に、現代社会において以下のような実践を行う人々にとって、ルドラクシャ・マーラーは必須のツールとなります。

1.ヴェーダの学び(哲学、占星術、ウパニシャッドの探求)を行う人

聖典では「ルドラクシャを身につけずに神聖な行為やヴェーダの学習を行う者は、そのエネルギーが適切にグラウンディングされずに霧散してしまう」と警告されています。高次元の知性を扱う際のマインドの防護シールドとして機能します。

2.サンスクリット・マントラや瞑想(ジャパ)を実践する人

ルドラクシャのマーラーを用いて行う瞑想は、その功徳(プンニャ)を数千万倍から一兆倍にまで高め、マントラの音響エネルギーを最も純粋に身体のエネルギーシステムへと伝導します。

3.日常の過剰なストレス、自律神経の乱れをリセットしたい人

過剰な思考や感情のノイズによって乱れた心身の電気バランスを、ルドラクシャの有機的な物理特性(コンデンサ効果)によって穏やかにアースし、静寂を取り戻したいすべての人に。

■ 最後に

数千年前から多くの修行者や聖者から愛されてきたルドラクシャ・マーラー。古典・聖典を紐解くと、聖なるものとしていかに大切に扱われてきたのかということがよくわかります。

ルドラクシャ専門店として運営している私のショップでも、様々な石と組み合わせたものや、色付き房のマーラーを販売しておりますが、それらはあくまでお守りや、気持ちを高めるための道具としての扱いです。

瞑想、祈り、ヴェーダの学びを本気で深めていくための聖なる道具としてルドラクシャマーラーを探しておられる方のために、古典・聖典のルールに厳密に則ったものもご用意しております。

また、ジョーティシュやバリ島の占星術を用いたカルマ診断により、特に必要なルドラクシャを選定することも可能です。ご興味のある方は、ぜひショップのメッセージからお気軽にお問い合わせください。

簡単な解説のつもりが長くなってしまいましたが、ルドラクシャに対する私の愛と探求は、まだまだ書き足りません。

今後も、このnoteを通じて、古典の叡智に基づいたマニアックで本格的な情報をお届けしていきます。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。 次の記事でまたお会いできることを、心より楽しみにしております。

ルドラクシャ専門家・めぐみ

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出典・参考文献

■ 古典原典テキスト

  • 『Shiva Purana(シヴァ・プラーナ)』 (Vidyeshvara-samhita 第23章・第25章)

  • 『Devi Bhagavata Purana(デーヴィー・バーガヴァタ・プラーナ)』 (第11巻 第4章・第5章・第7章)

  • 『Padma Purana(パドマ・プラーナ)』 (Srishti-khanda 第59章)

  • 『Rudraksha Jabala Upanishad(ルドラークシャ・ジャーバラ・ウパニシャッド)』

■ 現代科学・薬理学的文献

  • Swati Hardainiyan, Bankim Chandra Nandy, Krishan Kumar (2015). "Elaeocarpus Ganitrus (Rudraksha): A Reservoir Plant with their Pharmacological Effects". International Journal of Pharmaceutical Sciences Review and Research, 34(1), pp. 55-64.

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