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自宅に1Uサーバーがある私が、深夜2時にVGAケーブルを捨てた日

こんにちは、あかりです。
今日は少し感傷的になって夜中に記事を書いてみました。

深夜2時。
世間が寝静まったこの時間に、私は昇降デスクの下に潜り込んでいました。

暗闇の中、スマートフォンのライトを頼りに、絡まり合うケーブルの「スパゲッティモンスター」と格闘する私。
傍から見れば奇行そのものですが、インフラエンジニアにとっては、これが日常であり、ある種の儀式でもあります。

聞こえてくるのは、足元にある1Uサーバーのファンの音だけ。
「ゴォォォォ…」という、決して静かではないその重低音は、私にとっての子守唄のようなものです。

今日は、そんな私が長年連れ添った「ある古い相棒」に別れを告げた話をさせてください。

私は「枯れた技術」を愛している

いきなりですが、私は1Uサーバーを自宅で運用するタイプの人間です。

最新のMacBookや、洗練されたGUIツールも嫌いではありません。
でも、私の魂は常に黒い画面、つまりCUIと共にあります。

特にLinux。あの一切の愛想がないプロンプトの点滅を見ていると、実家に帰ったような安心感を覚えるのです。
そんな「質実剛健」を愛する私にとって、PC周辺機器もまた、枯れた技術こそが至高でした。

  • VGA(D-Sub 15ピン): あの無骨な青いコネクタ。

  • PS/2キーボード: USBのような「認識しないトラブル」とは無縁の堅牢さ。

DisplayPortやHDMIが「ハンドシェイクが〜」とか「相性が〜」とか言っている横で、挿せば絶対に映る。
その絶対的な信頼感こそが、私のデスクの要(かなめ)でした。

しかし、「実務」は待ってくれない

そんな「レガシー至上主義」の私にも、転機が訪れます。
それは、実務環境との乖離でした。

本業で使うPCは、当然ながらモダンなノートPCです。
USB Type-Cしか付いていないようなスマートな筐体に、無理やりVGA変換アダプタを噛ませてKVM(切替器)につなぐ日々。

「何か違う」

趣味のLinuxサーバーをいじる時は良いのです。
しかし、いざ仕事を始めようとすると、画質の悪さや、ドッキングステーションの選択肢の狭さが足枷になる。
KVMがVGAだから、モニターもVGA対応のものしか選べない。

趣味は趣味、実務は実務。
そして、どちらが私の毎日の「ご飯」を支えているのか?

…悔しいですが、実務です。
深夜2時のデスクの下で、私は一つの真理に到達しました。

「ロマンで飯は食えない」

私は、1Uサーバーのためだけに維持していた「1x4(4台用)」のVGA対応KVMを捨てる決意をしました。
代わりにポチったのは、UGreenのHDMI対応KVM(2x2)
PC2台に対し、デュアルディスプレイ(2画面)を出力できる、現代的な仕様のものです。

(アフィリエイトではないのでリンクは貼りませんが、タイムセールでカートに入れてから決済ボタンを押すまで、実は2週間も悩みました。今のKVMも壊れていないのに…という罪悪感と戦いながら)

さよなら、私のVGA

新しいKVMが届き、配線作業を始めたのが深夜2時。
古いVGAケーブルを引き抜く瞬間、少しだけ手が止まりました。

このケーブルを抜いたら、もうあの1Uサーバーの画面を、手元のモニタで気軽に見ることはできなくなる。
BIOS画面が見たくなったらどうするんだ?
ネットワークが死んだら?

不安が頭をよぎりました。
しかし、ふと思ったのです。

「そういえば、この3年間、一度でもサーバーの画面を直視したかな?」

答えはNoでした。
管理は全てSSH(リモート接続)かIPMI。
OSのインストール時ですら、最近はリモートで完結しています。

結局、私が必死に守ろうとしていたVGAケーブルは、運用上必要なものではなく、「何かあった時のため」という私の不安の象徴でしかなかったのです。

完全なる「ヘッドレス」へ

配線作業が終わりました。
デスクの上には、HDMIで美しくデュアル出力されたWindowsとMacの画面が広がっています。
文字のにじみも、変換アダプタの発熱もありません。実務環境としては完璧です。

そして、足元の1Uサーバーは?

一本のディスプレイケーブルもUSBケーブルも挿していません。
ついに、完全なる「ヘッドレス(頭なし)」運用への移行です。

もちろん、万が一のためにVGAケーブルは引き出しにしまってあります。
必要になれば、その時に刺せばいい。
でも、「常につないでおく」必要はもうないのです。
KVMから完全に隔離しました。

インターフェースが変わっても、サーバー運用への情熱が冷めたわけではありません。
むしろ、物理的な監視(画面)に頼らずとも、ログとメトリクスだけで彼(サーバー)の機嫌を察知できるようになったこと。
これこそが、インフラエンジニアとしての「親離れ」、いや「自立」なのかもしれません。

今、私のデスクはとても静かで、画面も綺麗です。
でも耳をすませば、足元からは変わらず「ゴォォォォ…」という1Uサーバーの逞しいノイズが聞こえています。
画面は映らなくても、私たちは確かにつながっているのです。

皆さんのデスクの裏には、もう何年も使っていない「お守り代わりのケーブル」眠っていませんか?
たまには深夜2時に、デスクの下に潜ってみるのも悪くないですよ。新しい発見(と埃)が見つかるかもしれません。

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あかり ここまで読んでいただき、ありがとうございます。 もし「役に立った」「面白かった」と思っていただけたら、一杯ご馳走する感覚でサポートいただけると嬉しいです。 いただいたサポートは、次なる実験のサーバー代(と、私のハイボール代)として大切に使わせていただきます。