ベイクドチーズケーキと他界した父
父は現役時代、洋食の料理人だった。
私が高校に入学した年に両親の終の住処となる家に引っ越しをしました。
その家には、今まで住んでいた家には無かったガスオーブンがありました。
父はそのオーブンで、料理ではなくケーキを焼くのが趣味でした。
アップルパイ、シュークリーム、プリン、ティラミスなど
中でもベイクドチーズケーキを家族に振る舞うのが1番の趣味でした
何がきっかけだったか忘れましたが、父が私にチーズケーキの作り方を指導してくれました。
父が病院で息を引き取ったのは、昨年末でした。
葬儀の後、母と実家で片付けなどをしている時に、
母が「お父さんが死んだ時、あのチーズケーキが食べられなくなると思った」と言い出しました。
自宅に帰り、落ち込んでいる母を励まそうと思い、
チーズケーキを30年振りに焼こうと思いました。
ほぼ電子レンジ機能しか使ってないオーブンレンジのレシピ集などを見ながら、チーズケーキの焼き方を調べていたら、、、、なんと、父から教わったレシピのメモが、普段見もしないレシピノートから出てきました。
それは父が考えたクリームチーズの量が少なめのレシピです。
帰省の時に、サプライズで母にチーズケーキを焼いて持って行きました。
母は、私が父のチーズケーキを焼けると思って居なかったので、
「あんたが、お父さんのチーズケーキを焼けると思わんかったわぁ〜」
と驚いていました。
私は、内心「知らんかったんかい(笑)」と思いました。
私に興味の無い母なので「まぁそんなもんかな?」と思いました。
一応、父の焼いたチーズケーキに近かったようで、喜んでました。
切り分けて冷凍したチーズケーキは一人で食べてしまったそうです。
父は、キッチンのリフォーム後、お菓子作りをしなくなったそうです。
立派なオーブンレンジを購入したのですが、、、
ガスオーブンしか使えなかったのかも。
私はオーブンレンジ派です。
昔、実家のガスオーブンでチョコレートケーキに挑戦したのですが、
見事に失敗しました。
今思うと母のために私にチーズケーキの焼き方を教えたのだと思います。
ちなみに、母は、ケーキ作りには興味がないらしい。。。
