【レビュー】ロジクールMX KEYS mini KX700|Keychron B1 Proと両方買って比べました
2メートルくらい先の席から、カタカタカタカタという音が聞こえてきます。
2026年8月某日、市内の別事務所に出張していたときのことです。
音の主は、フルサイズのメカニカルキーボードを使っている社員の方。その打鍵音は、社内でもちょっとした有名人だそうです。
うるさくて、うるさくて。私はAirPods Pro 3で音楽を流して、その音を打ち消しながら仕事をしました。その日は1日中、その事務所にいました。
夕方になって、ふと思ってしまったんです。
「私のキーボードの音も、誰かにこう思われているんじゃないか」と。
「え? 雨?」
会社ではKeychron K3 ver2を使っています。オプティカルスイッチの青軸モデル。2024年7月に、16,000円くらいで買いました。
キータッチが好きです。タッチ音も「仕事してる感」が出て、自分に酔うくらい気に入っています。
2026年4月に部署が異動になり、席が替わったときも、当然のようにこのキーボードごと引っ越してきました。
いつものようにカチャカチャと打っていたら、同僚がこう言い出しました。
「え? 雨?」
何のことだか一瞬わからなかったのですが、すぐにピンときました。K3の音です。窓側の席なので、その人は外を見ていました。
「私です!」
すぐに名乗り出ました。そのあと周りの人たちに「私のキーボード、うるさいですか?」と確認して回りました。
返ってきたのは「いや大丈夫だよ、仕事してる感して、好きだよ」という声。それで一安心して、そのまま使い続けていたんです。
その安心が、8月ほに揺らぎました。
B1 Proでは、代わりにならなかった
静かなキーボードなら、実はもう持っています。
Keychron B1 Pro。2024年10月に6,930円で購入して、その直後にレビュー記事も書きました。
じゃあB1 Proの出番か、となったのですが。正直、K3の代わりにはなりづらいと思っていました。
キータッチが、少し重いんです。打鍵しているとちょっと疲れることもある。ほんの少しの差なのですが。
自宅のMacではMagic Keyboardを使っている、という面もあります。あの軽さに慣れてしまうと、B1 Proを常用するのにハードルを感じるようになってしまいました。
3倍の価格差が、1.9倍になった日
そこで浮上するのが、MX KEYS mini KX700です。
実は電気屋さんで、キータッチは念入りに確認してありました。そんなに悪くない。軽さとタッチ音のバランスが良いんです。
ネックは価格だけでした。
B1 Proを選んだ2024年の時点で、店頭のKX700は16,000円から18,000円の価格帯。6,930円のB1 Proとは、最大で約3倍の差がありました。
1/3で買えるなら、B1 Proがベスト。当時の私はそう判断しました。
セールでときどき安くなっているな、という認識はありました。
そして8月上旬のタイムセール。12,980円でした。3倍の差が、1.9倍まで縮まっていました。
注文から3〜4日で届きました。
ここで一つ、型番の話を。KX700には「KX700GR」と、dが付く「KX700GRd」があります。
dが付くほうはAmazon限定モデルで、保証が2年ではなく1年。色もグラファイトの1色のみです(KX700GRは3色)。そのほかは製品として同一で、性能や機能に違いはありません。
保証の長さの差だけなら、12,980円は安く感じました。それで購入に至った次第です。

1時間打ってみました
キータッチは期待どおりでした。軽いタッチで、打鍵音も適度にあって良い。
メカニカルキーボードをお使いの方なら伝わるかもしれません。B1 Proが赤軸だとしたら、KX700は茶軸、という感じです。
静音性はB1 Proのほうが高いです。ただ、KX700も許容範囲内でした。
矢印キーの配列も自然です。K3は矢印が一列に並んでいて、どうにも直感的ではありませんでした。
ただ、これはKX700が優れているという話ではありません。B1 Proも普通の配列です。K3だけが特殊だった、というだけの話なんですよね。
ファンクション行は、逆に好印象でした。ウインドウコピーのボタンは多用しそうです。
Deleteキーは少し小さいと思いますが、こちらは許容できます。
キーの刻印にcommandとoptionの記号が入っているのも良い感じです。B1 Proは文字だけなんですよね。Macで使う予定は今のところありませんが、1時間の試用ではウインドウコピーもDelも機能しました。

質感は、はっきりKX700が上です。
B1 Proは全面が樹脂製なので、強めに叩くと、たわみのようなものが見えます。KX700は剛性感があって、そういうものが全くありません。
また、KX700にはバックライトがあるので、暗がりで使うことが多い方は便利かと思います(私はバックライト消す派です)。
気になったところ
良いことばかり書きましたが、引っかかった点も4つあります。
① USB-Cでの有線接続ができません。
BluetoothかLogi Boltというドングル経由の、無線接続のみ。USB-C端子は充電専用です。
無線は接続までの若干のタイムラグが気になるので、キーボードは有線が好みでした。K3も有線で使っていたくらいです。ここは今回、割り切りました。
ちなみに、Bluetoothの再接続にどれくらいかかるかは、まだわかりません。会社のWindowsでは試しておらず、自宅のMacで1時間触っただけです。
② チルト機能がありませんでした。
これは意外でした。B1 Proにも無いのですが、あちらは廉価版だからと妥協していたところです。
ただ、KX700はもともとの傾斜がB1 Proより大きいので、こちらのほうが使いやすいです。

③ 意外とずっしりしています。
電気屋さんでは、重さまで確認していませんでした。
KX700は504g、B1 Proは約426g。その差、約80g。数字にするとわずかですが、持ち上げたときの印象はけっこう違います。


④ キー配列のカスタマイズができるか、まだわかりません。
B1 Proで気に入っていたのが、独自アプリでキー配列を変えられる点でした。私はCapsLockをCtrlに割り当てて、会社のWindowsでMacと同じ配列を実現していたんです。
KX700で同じことができるのか。Logi Options+の公式説明に挙がっているのは「Fキーへのショートカット割り当て」で、CapsLockのような通常キーの再割り当てについては、はっきり書かれていませんでした。
これは会社のWindowsに繋いでから確かめる宿題です。ここができないと、正直、少し困ります。
Logi Boltも、昔買ったマウスに付属していたものが使えるかどうか、これから試すところです。
結局、2台とも買ってしまいました
静かなキーボードが欲しい、というだけの理由で、B1 ProとKX700の両方を買ってしまいました。ガジェット好きのさが、というか、笑い話です。
価格で選ぶなら、B1 Proは今でも正解です。6,930円で有線も使えて、キー配列も変えられる。あの価格でなかなかの完成度なので、3倍の値段のKX700が3倍良いかというと、そうでもありません。「この価格ならこんなものかな」というのが、1時間触った時点での感想です。
それでも、指の軽さと剛性感のある質感に価値を感じる人なら、KX700を選ぶ意味はあると思います。
ただし、手を出すならタイムセールなどで価格をチェックして、安いときに入手することをおすすめします。私が12,980円で買えたのもタイムセールでした。定価のままだと、B1 Proとの差はやはり大きく感じるはずです。
(ちなみにこの記事を書いている時点では、セールは終わって17,000円台に戻っていました)
私は夏休み明けに会社へ持っていって、デビューさせる予定です。K3のほうは、自宅のリモートワーク専用にします。家なら打鍵音で、誰からも文句は出ませんから。
オフィスで使うキーボードを探している方、B1 ProとKX700で迷っている方の、判断材料になれば嬉しいです。
みなさんは、隣の席の打鍵音、気になるほうでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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