やりとバット

陸上競技のやり投げは投擲という種目に入る。ほかに砲丸投げ、円盤投げがある。投げるという動作はすぐれない日本人選手には合わない種目で五輪では成績を残していないがそのうちのやり投げにすごい選手が出てきた。北口榛花さん(JAL)だ。

 今年世界で1番レベルが高く、強豪が出場するダイヤモンドリーグで3勝をあげ、ファイナルでは63m78を記録、日本勢初の優勝を果たし、20日行われた日本陸上連盟の年間表彰式で最優秀選手に選ばれた。

 陸上競技は全日本クラスの大会しかテレビ放映されることはないが丸い体で助走をつけ上手から空高く投げる北口はスポーツニュースでみておられる方はいると思う。

 やり投げは上手から投げ、着地の時グランドにやりが突き刺さらないと良しとされない。北口は北海道出身で小学生の時は水泳をしていた。旭川東高でははじめバトミントンをして全国大会で優勝した。それを見ていた陸上部の部長が陸上部に入りやり投げに転向を勧めた。バトミントンはラケットを上から下に振り下ろす。この投げ方でやりを投げたら高く遠くに投げることができ、やりは着地の時グランドに突き刺さる。初出場の初投げでやりは地面にささった。

 北口が今あるのにはチェコのセゲラクコーチの存在が大きい。同コーチは自分でみつけた。北口はいいように言うとまるこい、遠慮なく言うと肥満体だ。北口は日本のコーチにかかると肥満体を改めるため筋肉トレーニングをする。北口は体が硬くなるので筋トレはしたくなかった。セゲラクコーチの指導は筋トレでなく体の特徴を生かしたものでそれが良かったのだが、知人はいない、言葉は分からないチェコでの生活は苦労が多かった。

 中でもつらかったのは食事で日本では大食がカステラに似たケーキで辛抱した。そんな事が実っての今、目標はパリ五輪での金メタル。年明けからチェコに戻り練習をはじめる。

 19日ハワイ旅行から帰った阪神・森下は一夜空けた20日鳴尾浜球場で練習した。来季体を使わないと振れないようにするためバットは太くて重いものにかえる。

 やり投げも野球も努力を続けるのが大事ではかわりない。

令和5年12月22日

いいなと思ったら応援しよう!