【伝え方失敗談】お互いに『?』が浮かんだ話。「食材へのこだわり」=「これじゃないとダメ」とは限らない。
今回は、失敗談。
何に失敗していたのか
本当にしばらく気付かなかった話。
分岐点:お客様からの質問
こんばんは、
大阪・茨木市にて夫婦で運営している
Cozy Cafe & Bar beyond
〈コージーカフェアンドバー ビヨンド〉です。
beyondにお越しいただく方の中には・・・
ご来店の時点ですでに
麹を愛用している方
興味を持たれている方も
当然おられる。
初めて食事をされて、
麹料理が美味しかった!と
興味を持っていただける方もおられる。
そんな、どちらのタイプのお客様からも
時折投げかけられる質問がある。
「米麹って、どこのものか、こだわっているんですか?」
食材へのこだわりに
興味を持っていただけたからこその
ご質問なのだと思う。
だからこそ、
「どこどこの麹です」という明確な答えを
おそらく求められているのだろうと推測する。
しかし・・・
その求められている答えを
提示することができないのである。
失敗ルート:わたしの答え
この質問に対しての
わたしの答え
「どこの麹も、
本当に価値があるものなので、
ここじゃないとだめ、というのは
決めていないんです」
この答えに、1ミリも嘘はない。
難しいことを抜きにして・・・
短くわかりやすく正確に伝わる言葉
にまとめて、答えた
(つもりだった・・・)
失敗ルートのエンディング
全ての米麹に価値があるということを
端的に伝えたはずの答え・・・
なのに、なぜだろう・・・
お客様の表情に小さく
「?」
が浮かんでいるように感じられた。
どこで間違えた?
・どの米麹にも、価値がある
・だから、どこかの米麹と決める必要がない
ん?何だ?
何に対しての「?」だ??
何か、おかしなことを言ったか??
全くわからなかった・・・
数日後、
何でもないタイミングで
このことを思い出す。
そして気付く・・・
「こだわりはない」
と誤解させてしまったのか?と。
しかし、1ミリも嘘のない答え。
・どの米麹にも、価値がある
・だから、どこかの米麹と決める必要がない
どちらも伝えている。
何がダメだった?
なぜ、意図と真逆に伝わる?
正解ルートは?:どう答えるのがよかった?
伝えたい意図は
✖:「どれでもいい」という妥協
〇:米麹を作ってくれていること自体への、完全なリスペクト
全国の麹屋さんの数は、昔に比べて激減している。
だから、麹を作ってくれているということ自体が
本当にありがたいことで、価値のあること。
特定のブランドだけを「正解」とする選び方は、
わたしの意識とは反対の行動になる。
・今、麹をつくってくださる全生産者さんへの敬意
・伝統的な食文化への意識が薄れる現代において、
「麹」そのものの魅力を今一度広めたいという想い
・微力でも需要増に貢献し、生産者さん全体の減少を抑えたい
という考えから、
どこのものという絞り方はしないことにした。
これを、どうやって言葉にして伝えるのが
理解していただきやすいのだろうか??
わたしがこんなことを考えている今も、
温度管理に気を揉みながら、
丁寧に麹を育ててくれている職人さんがいる。
その存在すべてが尊い。
〈正解ルート?〉
特定の場所・名前への「こだわり」ではなく、
「麹を作り、紡いでくれている方々全員を推したい」
いまだに正解がわからない
どう答えるのが
ベストなのか・・・伝わるのか・・・
いまだに正解はわからない。
でも、
「あえて選ばない」というこだわり
もあるということを、なんとか伝えたい。
この言語化とは、
まだまだ付き合っていくことになりそう。
やるべきことは、変わらない
いずれにせよ・・・
届いた米麹で、しっかりと発酵調味料をつくり、
責任を持って調理し、提供する。
うちで提供するために使用する麹。
興味を持っていただいた方が購入する麹。
生産者さんへ、
需要・売上としてきちんと還っていく流れ。
作る理由・作る価値を感じていただきながら、
生産量の増加に繋がっていくような流れ。
この循環を意識しながら続けていくことで、
麹・発酵文化が再び定着していくことに貢献できればと思う。

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Cozy Cafe & Bar beyond
~麹・発酵で内側から「整う」カフェ~
大阪府茨木市西駅前町6-23 2階
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