初めてのお留守番。小1の長男が、弟のために用意したもの。
仕事から帰宅すると、妻が嬉しそうに話しかけてきた。
「今日ね!三男ちゃん見て!どう?」
ん?
今日、機嫌よさそうだな🤣✨
どうやら、三男(1歳8か月)の髪の毛を切りに行ってくれたらしい。
きゃわわわぁぁぁあーーー!!
作業着姿で決してきれいな格好ではなかったが、そんなことは関係ない。
三男の頭をわしゃわしゃして、これでもかと可愛がった。
可愛いのだから仕方ない!笑
すると、妻が続けた。
「それでね。今日、長男と次男が2人でお昼を食べてくれてたの」
どういうことか聞いてみると、僕の想像をはるかに超えることが起きていた。
小学1年生の長男と、3歳の次男。
2人で初めてのお留守番をしたらしい。
といっても、1階には祖母がいて、こっそり様子を見てくれていた。
妻が出かける前にチャーハンを作っておくと、長男がレンジで温めた。
それだけではない。
次男のために、好物のヨーグルトを出した。
コーンスープも温めた。
さらに、豆乳をコップに注いで出してあげたらしい。
今まで、食後の片づけは毎回お願いしている。
だが、食事の準備をお願いしたことは、ほとんどない。
それを長男は、自分で考えてやってのけた。
しかも、いつも近くにいればケンカばかりしている次男のために。
次男の好きなものを、全部覚えていて。
全部用意してあげた。
その話を聞いた瞬間、涙が出そうになった。
片付けをしなくて、怒られる長男。
何回言っても話を聞いていない長男。
思いどおりにならないと、癇癪を起こして泣き叫ぶ長男。
あの長男が。
初めてのお留守番で、弟のためにここまでしてくれた。
いつもご飯を用意する、母と父の背中を見てくれていたことが嬉しかった。
いつも話している次男の言葉を、ちゃんと聞いてくれていたことが嬉しかった。
そんな大事件があったことなど忘れたかのように、3兄弟はお風呂を済ませて遊んでいた。
僕は3人を残し、
「とりあえず、お風呂に入ってくる……」
そう言って、一人でお風呂へ向かった。
そして、誰もいない浴室で涙を流した。
絞り出すように、声が出た。
「間違ってなかったなぁ〜」
育児に、正解や不正解があるとは思わない。
それでも、ときどき不安になる。
この道で合っているのか。
間違っているのか。
この先、どうなっていくのか。
パパもママも、すべてが初めての経験だ。
もがきながら進んでいる。
ときには言い合い、ときには慰め合いながら。
毎日を生きるだけで必死だ。
一人っ子の僕に兄弟の関係がどんなもんなのか、
まったくわからないが、
長男に、何度も言い続けてきたことがある。
「弟は、お前が守るべき存在だ」
「どんなことがあっても、守れるお兄ちゃんであれ」
「弟とお母さん、女の子には、どんなときも優しくあれ」
「嫌なことがあったら、お父さんに当たれ」
「どんなことでも、全部受け止めてやる」
まだ小学1年生だ。
言っている意味なんて、まだ分からないかもしれない。
そう思っていた。
でも、今日の話を聞いて思った。
ちゃんと伝わっていたんだな。
全部ではなくても、長男の中に少しずつ残っていたんだな。
それが、たまらなく嬉しかった。
お風呂から上がると、長男と次男はまたケンカをしていた。
長男は拗ねていた。
いつもの光景だ。笑
それでも今日は、これでもかというくらい2人を褒めた。
「チャーハン、どうやって温めたの?」
「ヨーグルトも出してあげたの?」
「コーンスープまで!?」
「今までやったことないのに、どうやったの?」
ウザいくらいに聞いてやった。
ウザいくらいに褒めてやった。
そして、ウザいくらいに抱きしめてやった。
さっきまで拗ねていたことを忘れ、長男は夢中になって話してくれた。
そんな長男が、可愛くて仕方なかった。
いつも怒ってばかりで、ごめんな。
でも、お父さんはちゃんと見ているぞ。
大好きだぞ!
愛してるぞ!!
我が息子よ!!!
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