雨の世田谷で、ノコギリクワガタを見つけた日。
子どもたちの笑顔と、“いい教育”って何だろうと思った話。
今日は、雨の中での世田谷の現場だった。
カッパを着ながらの作業は、正直かなり大変だ。
靴の中は濡れるし、道具は滑るし、体力も削られる。
それでも、
雨の日の木や土の匂いは嫌いじゃない。
造園の仕事をしていると、
街の中でも季節を感じる瞬間がある。
今回の現場の近くには、
東京都市大学附属小学校があった。
「どんな学校なんだろう。」
そんなことを考えながら、
雨の中で木を整えていた。
最近よく思う。
“いい教育”って何なんだろう。
勉強ができることなのか。
有名な学校へ行くことなのか。
英語やプログラミングなのか。
もちろん全部大事だと思う。
でも、
子どもの頃に夢中になったことや、
心が動いた瞬間って、
大人になっても意外と残っている気がする。
虫を見つけた時の興奮とか、
雨上がりの土の匂いとか、
木に触った感覚とか。
そういう“リアルな体験”って、
案外、人生の土台になるのかもしれない。
そんなことを考えていた時だった。
現場の木を見ていたら、
そこにいた。

ノコギリクワガタ。
しかも世田谷で。
思わず、
「えっ、いるんだ…」と声が出た。
東京にも、
まだこういう自然が残ってるんだなって、
ちょっと感動した。
そしてその瞬間、
頭に浮かんだのは、
子どもたちの顔だった。
「これ見せたら、どんな顔するかな。」
気づいたら、
その時飲んでいたローソンのコーヒーカップを洗っていた。
中に土と葉っぱを入れて、
そっとクワガタを入れる。
完全に即席の虫かご。
でも、
なんだかその時間が楽しかった。
“早く帰って見せたい”
そんな気持ちで帰り道を運転していた。
家に帰って、
クワガタを見せた瞬間。
次男の顔が、
パッと変わった。
「見せて!見せて!」
何回も言いながら、
目をキラキラさせている。
あの嬉しそうな顔。
ああ、
持って帰ってきてよかったなと思った。
後から帰ってきた長男も、
すごい勢いで、
「僕にも見せて!!」
って駆け寄ってきた。
そのテンションが、
なんだか嬉しくて。
すると長男が、
「昔買った虫ゼリーあげよう!」
と大興奮。
夜寝る前に、
みんなで虫かごを用意した。

土を入れて、
葉っぱを入れて、
少し大きめの流木みたいな木も置く。
子どもたちは嬉しそうに、
虫ゼリーを置いていた。
その姿を見ながら、
なんだかすごく、
いい時間だなと思った。
そして夜。
寝る前に次男が、
「これ読んで」
と持ってきた絵本。
それが、
くわがたの“がたくん”の絵本だった。
昼間、
本物のクワガタを見たからだろう。
あまりにもわかりやすくて、
なんだか笑ってしまった。
でも、
そういうところが、
やっぱりかわいい。
子どもって、
好きになったものを、
まっすぐ好きになる。
その純粋さって、
大人になると忘れてしまうものなのかもしれない。
ゲームもYouTubeもある時代だけど、
クワガタを見つけて、
目を輝かせる子どもの姿って、
やっぱり特別だ。
高価なおもちゃじゃなくても、
テーマパークじゃなくても、
雨の世田谷で見つけた一匹のクワガタで、
こんなに嬉しそうに笑う。
そういう時間って、
きっとあとから思い出になる。
仕事の帰り道には久々に見た、
所さんの世田谷ベース。
大人になっても、
遊び心を忘れない感じ。
なんだか今日の出来事と、
少し重なった気がした。
自然も、
教育も、
遊び心も。
“好き”をちゃんと持ってる人って、
やっぱりかっこいい。
雨の世田谷で、
ノコギリクワガタを見つけた日。
子どもたちの笑顔を見ながら、
「こういう時間を大事にしたいな」
って思った。
ちなみに、夜に次男が「読んで!」と持ってきたのがこの絵本。
昼間に本物のクワガタを見たからか、
完全に“クワガタモード”でした。笑
小さい子の「好き!」って、
一直線でかわいいですよね。
くわがたのがたくん
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