AI時代の「お金」と「防御」が変わり始めている〜日経コンピュータ4月30日号を読んで感じたこと〜
今回の日経コンピュータでは、
「ステーブルコイン」の特集がかなり目立っていました。
他にもセキュリティ入門の特集がありましたが、こちらは比較的ベーシックな内容。
個人的には、やはりステーブルコイン関連の記事が印象に残りました。
目次
ステーブルコインとは何か
なぜAIと相性が良いのか
日本の金融機関も動き始めている
AIは“攻撃側”も変えてしまった
便利さと危うさが同時に進む時代
ステーブルコインとは何か
ステーブルコインは、仮想通貨の一種です。
ただし、Bitcoinのように価格が大きく上下するものとは違い、
「1コイン=1ドル」
「1コイン=1円」
のように、一定の価値を維持することを目的に設計されています。
通常の仮想通貨は値動きが激しく、日常決済には向きません。
その問題を解決するために生まれたのが、ステーブルコインです。
なぜAIと相性が良いのか
この記事を読んでいて面白いと思ったのは、
「AIとの親和性の高さ」です。
例えば、ステーブルコインが存在しない世界では、AIは銀行ごとに異なるルールを扱わなければなりません。
A銀行への支払い
B銀行からの受け取り
決済方式ごとの違い
契約管理の違い
こうなると、AIの判断基準が分散します。
しかし、ステーブルコインとブロックチェーンを使うと、
契約と決済を同じ仕組みの中で扱える。
つまり、
契約
支払い
履歴
条件分岐
これらを一体化できるわけです。
さらに、スマートコントラクトと組み合わせることで、企業間決済の自動化や高速化も可能になります。
AIから見ると、
「判断ロジックを一本化しやすい」
というのが大きいのでしょう。
日本の金融機関も動き始めている
2026年現在、
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行などが、ステーブルコインの共同発行に向けた検討を進めています。
さらに、
株式
債券
デジタル資産
などの購入基盤として活用する構想も進んでいるとのこと。
また、日本円と1:1で連動する
JPYCも広がり始めています。
数年前までは「仮想通貨は投機」という印象が強かったですが、
最近はむしろ、
“社会インフラとしてどう使うか”
という段階に入りつつあるように感じます。
AIは“攻撃側”も変えてしまった
一方で、今回あらためて怖いと思ったのが、AIとサイバーセキュリティの関係です。
最近話題になった「Claude Mythos」では、
各種OSの脆弱性を短時間で大量発見し、攻撃コードまで生成したと言われています。
結果として、利用は一部のテクノロジー企業やホワイトハッカー用途に限定されました。
以前からサイバーセキュリティの世界では、
「どれだけ攻撃ツールを使いこなせるか」
が重要だと言われていました。
しかし今は、
「どれだけ強力なAIを持っているか」
の時代に入りつつあるのかもしれません。
便利さと危うさが同時に進む時代
AIによって、社会は確実に効率化しています。
決済は速くなる
契約は自動化される
人手は減る
判断も高速化する
一方で、攻撃側も同じ速度で進化している。
便利さと危うさが、同時に加速している感覚があります。
数年後には、
「銀行」
「通貨」
「契約」
「セキュリティ」
このあたりの常識が、かなり変わっているのかもしれません。
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