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人生後半の「巡礼」について・ポルトガルで見つけた豊かさとは?カミーノを歩かなくても 生きることそのものが巡礼

【旅の目的は、どこか別の場所へ行くことではなく、自分自身へ戻ること】

ポルトガルの、ポルトにしばらく滞在していました。

その地で、初めて「カミーノ(サンティアゴ巡礼)」の道に触れました。

ポルトガル北部の港町ポルトは、世界遺産の街であり、ポートワインの故郷としても有名。

でも、実はスペインの 「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」へ向かう巡礼路「カミーノ・ポルトガル」の出発地のひとつなんです。
(*フランスや、スペインから入る道もある)

なので街中には。
巡礼のシンボル、貝殻を携えた人たちがあちらこちらに。
ポルトの空港にもいたりして、「あら、これから巡礼なのね頑張って!」って心でエールを送ります。
(四国のお遍路さんみたいなイメージ😉)

貝殻は、巡礼のシンボル

ポルトから歩く人は、スペインにある最終地点 Catedral de Santiago de Compostela、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指します。
(* 何百キロも歩いてきた巡礼者が広場で泣いていたり、抱き合ったりしている光景はこの場所ならでは)

カミーノを歩いた人たちは、こんなステージを辿ると言われています。

最初は、
・足が痛い
・荷物が重い
・予定が気になる
という「頭の時間」

それが過ぎると、歩く →食べる →寝る→
の繰り返しだけになる。

さらに進むと、
「何かを達成するために歩く」から、
「ただ歩く」へ。

巡礼が目的地を目指す旅から、
自分自身へ巡っていく旅路になっていく。

 - エックハルト・トールが語る Present Moment(今この瞬間)に近い感覚かもしれません。

ポルトガルの街には、小さくても荘厳な教会があふれています。

わたしは、(自分の外側にある)
特定の教義や偶像を崇拝するという感覚は持っていない。

けれど、人間が長い時間をかけて「自分を超えた何か
に祈りを捧げてきたこと、

その祈りの分母に、宗教や国、人種、歴史も超えてつながる感覚はあります。

言葉も お願いもない、自分という存在も含む万物への純粋な祈り。

そんな祈りが、ポルトガルと言う場所にはまだ息づいている気がしました。

ポルトガルの旅は、どうだったの?って、よく聞かれるけれど。
思い浮かぶのは、そんな祈りがまだ息づいている場所、ということかな。

そして。
人のあったかさ、人生を急ぎすぎない人たちのふれあい。
日本の昭和みたいな感じです。

例えば、
(自然をモチーフにした陶器)、Bordallo Pinheiro(ボルダロ・ピニェイロ)がある 😄、Caldas da Rainha (カルダス・ダ・ライーニャ)の村に泊まったとき。(* 余談・アウトレットがあるのでここに滞在・笑)

自然のモチーフの陶器で有名



5Gの塔はどこにもなく、テレビのアンテナみたいのが ポコポコたっている。その間をぬうように、早朝と夕暮れ時には、ツバメの大群が舞っていたりして。

なんて豊かな光景なんだろうと、ぼ〜と、ただ眺める。

商店街のショーウィンドウの中には、昼寝中の猫さんがいて、
村には、床屋さんが何件もありお客さんが世間話をしている・・・。

床屋さん ツバメの陶器がいたるところに
夕暮れの空を舞う、ツバメたち 、なんだか懐かしいい光景

猫さん、お昼寝中💤

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そういえば、作家の Paulo Coelho も、若い頃にサンティアゴ巡礼を歩き、その体験を『星の巡礼(The Pilgrimage)』として書いています。

その体験が、彼の後の人生を大きく変えるきっかけとなったのは、有名な話。

( * このあと『アルケミスト』で世界的なベストセラー作家になる)

パウロコエーリョは、ブラジルの作家



パウロ・コエーリョは『星の巡礼』の中でこう書いています。

巡礼とは、外側に答えを探しに行くことではない。歩くことで、自分の中にすでにあったものに気づくことだ

星の巡礼・パウロコエーリョ

つまり、「旅の目的は、どこか別の場所へ行くことではなく、自分自身へ帰ること・巡ること」

映画 『The Way (星の旅人たち)』もぜひ !!
息子がカミーノの巡礼中に亡くなり、父親がその遺灰を持って、息子が歩くはずだった道を最後まで歩く、というお話し。

宗教的行為の巡礼としてではなく、
今は、人生の途中で自分自身と再会するための旅ととらえる人も多くなっています。

人生が折り返しになってくると、
「喪失と再生」「人生後半の意味」をみつけようと、日本だと四国をお遍路さんする、そんな感じなのかもしれません。

もし今、
何かを証明することや、
説明することに少し疲れているなら。

答えを探しに行くのではなく、
ただ歩いてみるのもいいかも。

テクテク、テクテク。

ただ味わう。
ただ今ここにいる。

豊かな、自分に戻る旅。

カミーノを歩かなくても人はどこでも巡礼できる。
外に、何か答えを探しにいく自分探しの旅は永遠に終わらない、よね?

けれど、自分の内に戻る旅は、人生を深めてくれる。

ポルトの夕暮れ、そして旅は続く

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