ホラー小説:最大多数の最大恐怖-30
ある恐怖体験イベントの企画に関わりました。
そのときに僕が体験した苦悩と、そこで起こった不可解な事実について書きたいと思います。
とにかく僕に求められたのは、できるだけ汎用性の高い恐怖を演出することでした。
僕はプロの作家ではなく一般のライターで,、こんな仕事は初めてです。
できるだけリアルな「怖い話」を作るため、僕は現実に起きた事件からアイデアを得ることにしました。
恐怖は身近なものでないといけません。 そして、誰もが「自分ごと」として考えられるようなものでないと……
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■第30話■ 完成した怪談『地獄へつゞくマンション』その1
(本文抜粋)
でまあ、なんでこのマンションに住んでたのが、最終的におじいさん一人になったか、と言いますと……それ以前にマンションでなんとまあ、12人の人間が短期間のうちに亡くなったからなんです。
尋常じゃない数です。
まず最初に死んだのが、この503号室に住んでいた女子高生です。
仮に、“503子さん”としておきましょうか。
2年前……
これはまあすべての始まりなんですけど、それはふつうに地味……言うたら不謹慎ですけど、なんの変哲もない自殺でした。
このマンションの503号室にお父さん、お母さんとお父さんと暮らしてた高校2年生の女の子……503子さんが、ベランダから飛び降り自殺したんです。
ベランダは正面玄関に面してますよね。
皆さんきょう、このマンションにお入りになったときにくぐった……あのエントランスの左側に堕ちたらしいんです。
でも……4階って微妙な高さでしょ?
飛び降りたんが深夜の二時やって、家族も気づかんかったらしいんですね。
で、503子さん、案の定……落ちたけど即死せんかったんです。
そのまま、朝刊の新聞配達が来るまで誰にも気づかれんまま……生きてたらしいんですね。
で、新聞配達さんが見つけて119番して、親も慌てて起きて、そりゃまあ大騒ぎになったそうです。
でも、これが始まりでした。
※以下より全文が読めます(完全無料)
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