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人生後半の”相続準備”(第1部)◾️第2話:なぜ相続は、家族関係を壊してしまうのか

🟦第1部 まだ言葉にできない相続不安から、整理する
🟫第2話:なぜ相続は、家族関係を壊してしまうのか


お金の話に見えて、実は「役割」と「感情」の話


相続の話題になると、多くの人はこう言います。

「うちは仲がいいから大丈夫」
「揉めるような家族じゃない」

その言葉自体は、本心だと思います。
実際、相続で問題が起きる家族の多くは、
それまで大きなトラブルを抱えていません。

では、なぜ相続は、
家族関係を壊してしまうことがあるのでしょうか。

理由はシンプルです。
相続は、お金の問題ではないからです。

相続の場面では、
長男、次男、同居、別居、近くに住んでいる人、遠方の人。
これまで暗黙のうちに保たれていた
「家族内の役割」が、突然あぶり出されます。

誰が何をしてきたのか。
誰が我慢してきたのか。
誰が何も言わずに距離を取ってきたのか。

それらが、
財産分けという“数字の話”をきっかけに、
一気に表に出てきます。

ここで問題になるのは、
金額の多い・少ないではありません。
「自分の立場が、どう扱われたか」
その感情です。

相続が家族関係を壊すのではなく、
相続は、

これまで言葉にされなかった感情を、表に出してしまう装置

なのです。

だから、
「揉めないために、今すぐ決める」
ことが正解とは限りません。

まず必要なのは、

構造を知ること

相続は、
誰かが悪いから起きる問題ではありません。
仕組みと感情が重なると、
誰の家でも起こり得る。

このことを知っておくだけで、
相続に対する向き合い方は、少し変わります。


次回は、
その「感情」がなぜ生まれるのか。
そして、なぜ多くの人が

親が元気なうちに相続の話ができないのか

その理由を整理します。



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