能登を走る(2026年) 片耳のないトトロ岩 2
5/11(月)
早めの出発。今日は南風になる。とてもうれしい。ずいぶん楽に進んだ。
千里浜なぎさドライブウェイを走る。

去年は濡れたところに行く前の乾いた砂の部分でつまづいた。白い砂は自転車から降りて、濡れた砂からスタートしてうまく行った。砂浜の上を自転車で走れるのが不思議でもある。
去年は端まで走ると七尾市へ向かう道から外れてしまうのですぐに戻ってしまった。ことしは輪島へ向かうので、端から端まで走った。

道の駅千里浜では校外学習の子ども達に会う。昔を思い出す。指導する先生を尊敬してしまう。一所懸命に学ぶ子どもも偉いなぁ。サンドアートもすごいなぁ。

途中で北陸電力志賀原子力発電所の脇を通る。
この原発は1993年に1号機、2006年に2号機が始動していた。
ところが、2007年からずっと停止している。原因は臨界事故隠ぺい・データ改竄があったからだ。
実際には1999年に臨界事故が起きた。それを国へ報告をしないで、データ改竄をして隠していたわけだ。その後、内部告発があり、調査が入って発覚した。
このあたりの不祥事は毎回繰り返されている。
それなのに能登地震の直前には再稼働の動きがあった。
専門家は「典型的な活断層」として廃炉が検討されたのに、押しきろうとしていた。もし稼働していたらばどうなったのだろう?
次に巌門を目指す。

遊覧船はやっているし売店もある。でも工事予定で進入禁止箇所も多い。遠くからながめる。


お昼は「8番らーめん」で食べた。以前に来たときから「8番らーめん」の看板を多く見るので気になっていた。関東ではあまり見かけないチェーン店だ。前にも書いたかもしれないが、自転車に乗っていると失われた水分・塩分・カロリーを補給するためラーメンをつい食べてしまう。野菜ラーメンでおいしくいただいた。
道の駅とぎ海街道から「世界一長いベンチ」へ行く。以前、群馬県赤城山の南面に「日本一のローラーすべり台」が設置されたことがある。ローラーすべり台はその後の維持管理が大変そうだけれども、ベンチならば維持管理は楽そうだ。

天気が良いこともあり、とにかく海が青くてきれいだ。道は狭いけれども交通量も少ないので走りやすい。特に補修工事をしたての場所は走りやすくなる。ただ、片側交互通行の箇所も多い。
ヤセの断崖も輪島への途中にあった。松本清張の『ゼロの焦点』でも出てくる場所になる。駐車場に車が1台止まっていた。自分も自転車を置いて、歩いていったけれども、誰にも会わなかった。車の運転手はどこに行ったのだろう? ナゾだ。

トトロ岩は片耳が取れていた。このあたりはもう海岸が隆起した跡が素人でも分ける景色だった。

特に黒島地区の隆起が大きかったと聞く。周辺の家を見ても壊れたままの家が見える。

輪島市街地へ向かう道の手前ぐらいの堤防が大きく隆起している。最大4mの隆起だ。今では堤防が砂浜の上に建っている。歩いて堤防の端まで行って見た。今後、この場所がどのように使われるのか知らない。でも、能登半島地震のものすごさを知る場所として何らかの形で残されるかもしれない。

輪島市内へ向かう道は峠道となる。工事のための交互通行が多い。全線がスムーズな開通となるのはまだまだ先がかかりそう。
石川県は自転車道として「能登海浜自転車道/のと里浜ルート」を設置している。景観はとてもすばらしい。道路状況が改善したらば、ぜひまた走りたい道だ。
最初は黒島地区付近で宿泊をする予定だった。うまく場所が取れなくて、輪島市街地の宿泊となった。
ゲストハウスを利用しての宿泊となる。表通りから1本裏通りに入るとまだまだくずれたままの箇所が目につく。周辺も解体や新築が目立つ。近くの銭湯で入浴をする。
この日は125kmの走行となった。

宿泊をしたゲストハウスは地震後の改修で再開をした店だ。ラーメン屋の店舗でもある。〈宿泊をしているのだから、ここで食べないと悪いかなぁ〉と思い、昼・夜、ラーメンとなった。
