スマホが繋がらない!?『修羅の国』メキシコで受けた、斬新すぎる強烈な洗礼
はじめまして!
旅とおいしいものが大好きな、ポンジョ(日本人女)です。
今日からnoteで、私の心に刻まれた旅の記憶を、言葉と写真でシェアしていこうと思います。
記念すべき最初の1ページは、刺激と情熱の国、メキシコでの物語から。

12時間を超えるフライトの末、ついに降り立ったメキシコシティ国際空港(MEX)。
むわっとした熱気、飛び交うスペイン語、陽気なラテンの空気感。
「ああ、来たんだな……!」
高揚感で胸がいっぱいになる。
そう、このわずか数分後、私の心臓が物理的に締め付けられるような事態になるまでは。
現代人にとって最大の悪夢、それは「圏外」
旅の相棒、20kg超えのスーツケースを受け取り、さて、まずは予約した宿へ…と思った矢先、最初の試練が訪れました。
空港のカートは、なぜか50メートルほどで「はい、ここまで!」と利用エリアが終了。
まるで「自分の荷物くらい自分で運びな、セニョリータ!」と言われているかのよう。
まあいい、これもラテンの洗礼よね。
でも、本当の悪夢はここからでした。
日本で万全に準備したはずのeSIMが、うんともすんとも言わないのです。
画面の左上に虚しく表示される「圏外」の二文字。
血の気が引きました。
今の時代、スマホはただの電話じゃありません。
地図であり、財布であり、辞書であり、生命線。
ホテルの住所も、緊急連絡先も、すべてこの中。
それがただの文鎮と化した瞬間、私は広大な空港で完全に孤立したデジタル難民になってしまったのです。

【旅の豆知識①:eSIMの落とし穴】
eSIMはSIMカードの抜き差し不要で便利な反面、渡航先で繋がらないトラブルも。
eSIMのアクティベーション(有効化)のタイミングは、eSIMの種類や契約内容によって異なります。必ずチェックしておきましょう。
また繋がらない時のために、SIMカードショップの場所やオフラインマップを準備しておくと安心です。
SIMカードはどこ? 空港の果てまでイッテQ
こうなったら物理SIMカードを手に入れるしかない!
私は20kgの相棒(スーツケース)を引きずり、SIMカードショップを探す旅に出ました。
それはさながら、鉄球を引きずる罰ゲームのようでした。
「SIMカード?」
空港の端から端まで、インフォメーション、航空会社のカウンター、見る人すべてに聞きまくりました。しかし、返ってくる答えは同じ。
「さあ…」「知らないわね」
ウソでしょ? 国際空港だよね?
世界中から旅人が集まる玄関口に、SIMカード売り場が一つもないなんて。メキシコ、自由すぎる…!
半泣きでインフォメーションのお姉さんに再度尋ねると、神のような一言が。
「コンビニの OXXO(オクソ)になら、あるかも」
…オクソ?
一瞬、聞き間違いかと思いましたが、どうやらメキシコの至る所にある、オレンジと赤の看板が目印の国民的コンビニチェーンらしいです。

ピアスの女神、降臨
藁にもすがる思いでOXXOへ。
そこには、陽気だけど英語がまったく通じない店員のお姉さんがいました。
オフライン翻訳アプリ(Google翻訳)とジェスチャーを駆使し、なんとかプリペイド型SIMをゲット。
文明の利器と人類の根源的なコミュニケーション能力が交差した、美しい瞬間でした。
でも、神様はそう簡単には微笑んでくれない。
SIMカードのパッケージには、SIMピン(あの細い針金)が入っていなかったのです。

「ああ、もう!」
声にならない声が出ました。
あんな特殊なもの、持っているわけがありません。
再びOXXOに戻り、「針金プリーズ!」と訴える私に、お姉さんは「うちはコンビニだから、そんなのないわよ」と困り顔。
万事休す。
空港の床で途方に暮れる私の未来が見えた、その時でした。
お姉さんは私をじっと見つめると、「わかるわよ、その気持ち」と言わんばかりに悪戯っぽくニヤリと笑い、おもむろに自分の耳に手をやったのです。
そして、キラリと光るピアスを外しました。
「これでやってみな!」
彼女はそう言うと、そのピアスの先端で、私のiPhoneのSIMトレイを器用にカチッと開けてくれたのです。
・・・え?
信じられない光景でした。
ピアスでSIMカードのポケットって開けられるんだ。
そのピアスは、私のスマホに電波という新しい命を吹き込む「魔法の杖」に変わりました。
身分証もなしにSIMが買えるユルさには少し肝を冷やしましたが、それ以上に、メキシコ人のとんでもない優しさと機転に、私の心は完全にノックアウトされたのです。
ありがとう、ピアスの女神。
あなたのことは一生忘れません。
【おまけ】空港飯はやっぱり…
心は満たされたものの、お腹はペコペコ。
近くのタコス屋さんに飛び込みましたが、メニューはオールスペイン語。
もはや解読を諦め、指差しで注文したタコスは、小さくて100ペソ(約800円)。

味は・・・まあ、正直に言いましょう。
空港クオリティでした。
感動的な人間ドラマの後に食べるには、あまりに平凡な味。
チップ10%を上乗せして支払い、私は静かにお店を出ました。
【旅の豆知識②:メキシコのチップ文化】
メキシコでは、レストランなどでサービス料が含まれていない場合、合計金額の10~15%のチップを置くのが一般的なマナーです。気持ちの良いサービスには感謝を込めて20%もOK。
スマホは繋がった。
胃袋はちょっぴり不満。
でも、メキシコ人の温かさに触れた心は、ポカポカと太陽のように温かい。
波乱万丈の幕開け。
修羅の国の手荒い洗礼は、最高の「はじめまして」の挨拶になりました。
Uberを呼び、いよいよメキシコの街へ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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これから、世界のあちこちで私が見た景色、出会った人々、そして時々やらかした失敗談を綴っていきますので、ぜひフォローもお願いします!

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