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momoro66
「食わず嫌いの向こう側」
ごはん屋さんで、子どもと食事をしていたときのこと。
メニューを見ながら、
「これ食べてみたら?」とすすめると、
「えー、無理。食べたことないし」
そんな返事が返ってくる。
いわゆる、食わず嫌いで、かなりの偏食だ。
もちろん、好き嫌いがあるのはしょうがない。
大人だって、苦手なものはある。
でも、私はつい言ってしまう。
「もしかしたら、すごく美味しいかもしれないよ?」
だって、目の前にすごく美味しいものがあっても、
食べなければ、その美味しさを知ることはない。
それって、ちょっともったいない気がする。
もし一口食べてみて、「おいしい」と思えたら。
それはもしかしたら、いちばんの好物になるかもしれない。
だから私は、だいたいこう言う。
「一口だけでいいから、食べてみたら?」
結局、食べないこともある。
一口だけで終わることもある。
それでも私は、やっぱり言ってしまう。
「これ美味しいよ。食べてみて。」
食べるかどうかは、子どもたち次第。
でも、世界にはまだ知らない味がたくさんある。
それを知るチャンスは、
案外、目の前の一皿にあるのかもしれない。
旅先で出会う料理も、
きっと最初はみんな、そんな一口から始まるのだと思う。
