ソウル駅で勝手に開催された「目を逸らさない選手権」
今日は韓国に住んでいる友人に会う約束の日。
夫が1週間前にKTX(韓国の新幹線)を予約してくれていたおかげで、余裕で乗ることができた。
3年くらい前までは当日に駅でチケットを買っても普通に乗れたのに、ここ1〜2年でソウル行きなどは「1週間前には予約しないと取れない」という感覚に変わってしまった。
友人とのおしゃべりはあっという間だった。
帰りはソウル駅のマクドナルドへ。
私の住んでいる街にはマクドナルドがないので、一人だとつい吸い寄せられてしまう。
注文するのは、どこへ行ってもダブルチーズバーガーセット一択。
でも、ダブルチーズバーガーはやっぱり日本の方がおいしいと思う。
店内は満席で、空いていたのは窓際の立って食べるカウンターだけ。
帰りの発車時刻まで25分あったので、とりあえずそこに陣取った。
目の前にはベンチが並び、多くの人が休んでいる。
その間を、次から次へと人が行き交う。
窓越しにハンバーガーを食べていると、時々、通行人とバチッと目が合う。
お互い「あっ」と思って、すぐ目を逸らす。
それが何度か続いたので、目が合った人を片っ端から勝手にエントリーさせ、「目を逸らさない選手権」を開催することにした。
第1選手、韓国人男性。
1秒で私の勝ち。
第2選手、韓国人男性。
またしても1秒で私の勝ち。
第3選手、韓国人女性。
記録、1秒。
ここまでは圧勝だった。
第4選手、黒人男性。
3秒。
3秒ともなると、さすがに少しドキッとする。
そして第5選手。
別れを惜しむアジア人カップル。
ハグをしている最中、女性と目が合った。
……いや、これはさすがに見続けるのは失礼だ。
(最初から全部失礼なのだが。)
私から先に目を逸らした。
惜敗。
窓の向こうでは、再会する人、別れる人、急ぐ人、ただ座っている人。
人間観察に夢中になりすぎた。
時計を見ると、電車の出発まであと7分。
選手権を開催している場合ではなかった。
慌ててコーラを流し込み、ソウル駅のホームまで全力で走った。
KTXに乗ってからよくよく考えてみたら、勝手に選手権へエントリーさせられた人たちにしてみれば、いい迷惑だったかもしれない。
