見出し画像

学園祭を通して、教室では学べない「ビジネスの基本」を体験するフードビジネス専攻

2025年12月6日に、新島学園短期大学の大学祭「襄祭(じょうさい)」が行われます。

「学園祭」と聞くと、どのような光景を思い浮かべますか?クラスの仲間と協力して既製品を売ったり、みんなでワイワイ軽食を作ったりする楽しいイベント...。そんなイメージがあるのではないでしょうか。

もちろん、それも学生時代の素晴らしい思い出の一つです。しかし、新島学園短期大学の「フードビジネス専攻」の学生たちが取り組んでいるのは、思い出づくりにとどまらない、実践的な学びの場となるプロジェクトです。

今回は襄祭に向けて準備している、フードビジネス専攻の取り組みをご紹介いたします。


大学祭は「ビジネスの実践場」

2025年12月6日(土)に行われる襄祭のポスター

この取り組みは、「フィールドスタディ」という授業の一環として位置づけられています。 その目的は、大学祭を「ビジネスの縮図」と捉え、実践するところにあります。

教室でビジネスの理論を学ぶだけでは、本当の力は身につきません。 実際に自分たちの手で商品を育て、加工し、お客様に届けるまでの「一連の流れ」を経験をすることで、自分の肌でビジネスを感じ取れます。

そこで、フードビジネス専攻では大学祭をゴールにし、そこから逆算し、実践的な学びの場として準備を進めてきました。

「仕入れ」の源流を知ることから始める

▼梨農園に実際に赴くことで学びを得る学生たち

ビジネスの流れを学ぶために、学生たちはまず「商品の元」を作るところから関わります。

協力いただいているのは、高崎市にある「山木農園」さん。梨の栽培だけでなく、加工品やワイナリーまで手がける事業者様です。

まずそもそも、売るためには物を仕入れる必要があります。そこで、フードビジネス専攻では、実際に農園から梨の木を契約することから始めました。

1本15,000円の木を2本、「オーナー制度」というものを利用し、実際に予算を使って契約しました。その後、4月の受粉作業に始まり、6月の摘果(間引き)や袋がけ、そして9月の収穫まで、一貫して学生たちが取り組みます。

今回は収穫量のうち60kg分を分けていただいたので、これを商品の元として次のテップへと進みます。

自分たちの手で時間をかけて育てたからこそ、その「重み」は格別なものになります。こうした半年間の丹精込めたプロセスを経て、ようやく「商品」の種が手に入るということを学びます。

「6次産業化」への挑戦と、開催に向けた準備

▼フィールドスタディで学んだことを
学生たちがInstagramにて報告

この専攻の学びの特徴は、単なる収穫体験ではなく、生産(1次)、加工(2次)、販売(3次)までを一貫して行う「6次産業化」を体験できる点にあります。

収穫した梨は、山木農園さんを通じて加工を委託し、720mlの梨ジュース50本として商品化されました。 ここで初めて、学生たちの手元に「売るべき商品」が届きます。

そしてここからは ”販売” というチャレンジになります。商品を販売するためには、シビアな計算が必要です。 木のオーナー料、加工賃、資材費といった「原価」と、資金を出してくれた大学へ還元するための「利益」。これらを計算し、適正な価格を検討します。

そして学生たち、「どうすればこのジュースの価値がお客さんに伝わるか?」
を考え抜きます。

”自分たちが育てた” というストーリーを付加価値に変えるため、ラベルのデザインやディスプレイ、販促方法まで、すべて自分たちのアイデアで準備を進めています。

「挑戦できる場所」だから、あえて任せる

新島学園短期大学の入口外観

このプロジェクトにおいて、授業を担当する溝口先生は「あえて細かい指示を出さない」というスタンスをとっています。

例えば、当日のシフトについて、事前に確認して「ここはこうだよ」と指摘してしまうと、それが「指示」になってしまうため、あえてそこまで踏み込まずに学生たちの自主性に任せています。

対外的なリスクの少ない校内イベントだからこそ、学生たちに主導権を渡すことができます。だからこそ、 シフト管理から販売方法まで、運営の多くが学生たちに任されています。

「大学祭は、学生が思い切り『挑戦できる最高の舞台』ですから」

自分たちで考え、試行錯誤するプロセスそのものが何よりの学びになります。そして、そこで得られた成功・失敗というのは必ず自分たちへの糧になります。

先生は学生たちの可能性を信じ、その主体性を温かく見守っています。

社会で生きる「逆算思考」を武器に

▼フードビジネス専攻の授業の様子

溝口先生がこの授業を通じて、学生たちに最も伝えたいことをお聞きしたところ、「ゴールからの逆算思考」というお言葉をいただきました。

ビジネスには必ず「納期」があります。そして今回のゴールは大学祭です。 
そこから逆算して、「今、何をしなければならないか」を考える習慣を身につけてほしい、そう溝口先生はおっしゃいます。

目の前のタスクをこなすだけでなく、ゴールを見据えて自ら動く。 こうした経験を通じて得られる力は、フードビジネスの分野に限らず、社会人として世界に出た時に、どんな仕事でも役立つスキルとなるはずです。

学生たちが半年かけて形にした梨ジュースは、今度の大学祭「襄祭(じょうさい)」で販売されます。 ぜひ会場で、学生たちの工夫と成長の成果をご覧いただければと思います。

「新短カフェ部」も大学祭で挑む、韓国グルメ開発

▼「新短カフェ部」が制作中のヤンニョムチキン

「新短カフェ部」はフードビジネス専攻内にある部活で、こちらも大学祭に向けて準備を進めています。

総勢10名のメンバーで挑む今回のテーマは、「カフェ部 In コリア」。当日は、本格的な「ヤンニョムチキン」と「スンドゥブスープ」を提供予定とのこと。

学生たちの活動は、単なる調理実習ではありません。「文化祭で求められる味はどれか?」とターゲットとなる来場者の好みを分析し、甘めから辛めまで3種類の試作を重ねるなど、マーケティング目線でレシピを開発しています。

それから学生たちは、食材の切り方や配合を微調整しながら、納得のいく味を求め、懸命な試行錯誤を繰り返していました。

オペレーションも含めて未知の挑戦ですが、学生たちはそのプロセスさえも楽しんでいるようです。「襄祭(じょうさい)」では「新短カフェ部」も出店し、皆様をお待ちしています。

新島学園短期大学 フードビジネス専攻

公式ホームページ

Instagram

新短カフェ部のInstagram

Google Map

いいなと思ったら応援しよう!