新島学園短期大学が食を通じてビジネスを教える理由 | フードビジネス専攻の誕生秘話
群馬県高崎市にある「新島学園短期大学」では、昨年の4月から「フードビジネス専攻」という新専攻が開講されました。
この専攻では「食」と「ビジネス」を掛け合わせた授業を通して、実践的な経験と、プロとして必要な知識を養います。
群馬という土地で、なぜこのような専攻が生まれたのか。その構想の裏側には、地域の食にまつまわる環境に対する客観的な分析と、2年間という短期大学ならではの制約を逆手にとった戦略がありました。
本記事では、湯浅理事長と高山学長へのインタビューを通じ、同専攻がどのような経緯で誕生し、学生たちにどのような学びを提供しようとしているのかをご紹介します
群馬の「当たり前」を価値に変える

群馬県は豊かな農環境に恵まれ、質の高い食材が身近に存在する地域です。しかし、地元で育つ学生たちにとってはその豊かな食環境が「当たり前」のものとして認識されており、ビジネス的な価値やポテンシャルが見過ごされがち、という課題がありました。
この課題感に対して、新島学園短期大学では解決策を模索していました。そんな中、高山学長自身が教鞭をとる授業の中でヒントがありました。

「日本の伝統文化」や「食の歴史」を扱う講義において、学生たちが非常に良いリアクションを示したのです。
「食」というテーマは、単に食べ物の知識にとどまりません。食材の流通や経済の動き、農業生産というシステムから、それらを巡る国の政策など、ビジネスだけでなくあらゆる領域へと繋がる入り口です。
その学生たちの反応を見た先生方は、「食という普遍的なテーマであれば、学生たちが主体的にビジネスを学べるのではないか?」という方向性が見えてきました。
短大の「2年間」を逆手にとった実践的カリキュラムの構築

近年、経営やビジネスを学びたいと考える高校生は増加傾向にあります。しかし、短期大学での学びは2年間という時間的な制約が存在します。
この限られた期間で、ビジネスの基礎から応用までを座学だけで消化することは現実的ではありません。

そこで、フードビジネス専攻では教室の中だけで完結させるのではなく、地元の生産農家や食品企業といったといった外部環境と直接繋がるアプローチを取ることにしました。
外部企業さんの協力を得て、一次産業・二次産業・三次産業の現場に学生を触れさせ、実際のビジネスプロセスを肌で学ばせる。こうすることで、座学では得られないビジネス感覚を、2年間という短期間で集中的に養える環境を準備しました。
湯浅理事長の理解と、大学の自由度が生んだスピード感

これまでの間、こういった取り組みに注目されたことはほとんどなかったため、新しいチャレンジとしてフォーカスすべきだと髙山学長は考えました。
そして学園の湯浅理事長も、大学の未来について真剣に考えていた際にこのアイデアに触れ、「自分も色々な方を紹介することができる」と快諾されたそうです。
そこから髙山学長、湯浅理事長、そして大学が一丸となって、「フードビジネス専攻」プロジェクトが動き出しました。
湯浅理事長は隣町の安中市にて、190年続く老舗の醤油屋「有田屋」を経営されており、食とビジネスに直接関わっているという立場の方です。

自身もプレイヤーであるからこそ、地元事業者からもこの領域の人材に対するニーズが高いことを十二分に理解されていました。
このプロジェクトは、北関東発の取り組みとして、地域の期待にも応える形でこの「フードビジネス専攻」が立ち上がったという経緯があります。
また、中学・高校のような学習指導要領の縛りがなく、授業やカリキュラムを自由に変えられる大学ならではの環境も、この実践的な構想を一気に具体化できるきっかけになりました。
「食」というテーマを通じて、社会を生き抜く自立した人材へ

新島学園短期大学のフードビジネス専攻が大事にしているのは、目的が「食の専門家を育てること」だけではないという点です。「食」はあくまでビジネスの構造を知るための題材に過ぎません。
商品がどうやって作られ、どのような経路で流通し、最終的に誰にどう買われるのか。学生たちは「食」を通じた実践的な学びにより市場のリアルな仕組みを理解します。

それは、学生自身が社会と結びつき、ビジネスの現場において論理的な思考を養い、社会で活躍するための「準備体操」の場として機能します。
新短のフードビジネス専攻は単に知識を与える場所ではなく、実践と挑戦を通じて「社会で生き抜く論理的な武器」を手に入れるための場です。
そのような場で学んでみたい!と思う方は、ぜひ大学のオープンキャンパスや、当アカウントの記事をチェックしてください。
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フードビジネス専攻の詳しい説明や、先生・在学生と直接お話しできる機会をご用意しています。 保護者の方のご参加も大歓迎です。高校生だけでなく、改めて学び直したい社会人の方まで、お待ちしています。
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