🎼40.Teenage Fanclub 「Bandwagonesque」 (1991) 🇬🇧
こんにちは!
今回は、NIRVANAのカート・コバーンやoasisのギャラガー兄弟も絶賛のグッドメロディを量産するバンド、Teenage Fanclubの2ndアルバム「Bandwagonesque」をレビューします!
Spotifyだと金袋が白いですね💰
アルバムの魅力ポイント
今作はTeenage Fanclubがイギリスの有名インディレーベル「クリエイション・レコーズ」に移籍して初めてのアルバム(実際には「The King」という直ぐに廃盤になった幻のアルバムもある)で、彼らのキャリアの中でも1番有名な作品です
Teenage Fanclubの特徴として、メンバーがそれぞれ作詞作曲をして歌えるという点がありますが、逆に言えばフロントマンが誰か分かりにくく、カリスマ性があるような見た目や言動をするわけでもないので他のバンドに比べると地味な印象を受けがちです
ですが、彼らの作るメロディはどれもキャッチーでピースフルで美しく、1度ハマると病みつきになるグッドメロディばかりです
今作が発表された1991年はNIRVANAの「Nevermind」やMy Bloody Valentineの「Loveless」など時代のアイコンとなるような素晴らしいアルバムが多くリリースされた年でしたが、アメリカの音楽雑誌「SPIN」での「1991年のベスト・アルバム20」という企画で1位を獲得した名作です
1.The Concept
ギターボーカルのノーマン・ブレイク制作曲
ノイジーなギターの音で始まるが、メロディは哀愁を感じる美しいもので、個人的に今作で1番好きな曲
終盤のスローな展開も退屈とは思わず、まったりした雰囲気を楽しめる1曲
MVのレコード屋のシーンでは、同時期に同じクリエイションからリリースされたPrimal Screamの「Screamadelica」やMy Bloody Valentineの「Loveless」が確認できる
2.Satan
バンド名義での制作曲
1分強のインスト曲で、歪んだギター音と焦燥感のある性急なメロディが特徴
3.December
ベースボーカルのジェラルド・ラヴ制作曲
今作に多い歪んだギターと美メロの曲だが、ベーシストのジェラルドが制作したからかベースラインも美しく、終盤のストリングスも効果的で魅力ある1曲になっている
4.What You Do to Me
ノーマン制作曲
ポップで甘いグッドメロディのナンバーかと思ったら、ギターの音もしっかり聴こえてロックとしても100点満点の1曲
2分弱の短い曲で同じフレーズの繰り返しなのに中毒性のあるキャッチーなナンバー
5.I Don't Know
ギターボーカルのレイモンド・マッギンレイ制作曲
ノイジーなギターに少し寂しげなメロディをハーモニーで歌う聴き心地の良いナンバー
6.Star Sign
ジェラルド制作曲
序盤に1分以上ギターノイズが続いたと思ったら、突然爽やかで青春ポップなメロディが始まる軽快なナンバー
このバンドは曲の序盤に実験的なことをして、メロディの部分は王道ポップという形式のナンバーが多いと思う
7.Metal Baby
ノーマン制作曲
どこか懐かしさを感じるメロディがクセになる1曲
サビの「メタルベイビー」という歌詞も頭にこびり付く
8.Pet Rock
ジェラルド制作曲
今までの曲とは逆で、前半がポップな美メロで、後半にいろんな楽器が参加してきて賑やかになるナンバー
9.Sidewinder
ジェラルドとドラムのブレンダン・オハラによる共作
ポップなメロディにアコギの音も入っていて今作の中でも特に優しい印象のナンバー
10.Alcoholiday
ノーマン制作曲
直訳で酩酊休暇というタイトルが目を引くコーラスの美しい失恋歌
Teenage Fanclubは失恋や悩みの歌が多いが、ネガティヴ過ぎず寄り添ってくれるような歌が多く、バンドの好きな部分のひとつだ
11.Guiding Star
ジェラルド制作曲
穏やかなメロディにノイジーなギターサウンドが特徴の1曲
12.Is This Music?
ジェラルド制作曲
アルバムのラストを飾る重厚なベースの音から始まるインスト曲だが、メロディは高揚感のあるギターサウンドが特徴で、アルバムの後味を爽やかにしてくれているナンバー
あとがき
Teenage Fanclubは個人的にクリエイション所属のバンドの中でもお気に入りのバンドで、他のアルバムも大好きなんですが、今作は当時流行りのノイジーなギターにビートルズ由来のグッドメロディを合体させた流行と伝統を上手くミックス出来ているバンドのキャリアの中でも頭ひとつ抜けて素晴らしい作品だと思っています
メンバー4人全員が曲の制作に携わっているのもこのバンドの面白い部分で、グッドメロディを作るという根幹の部分は4人とも同じですが、作るメロディに少し違いがあり、1人のフロントマンに曲の制作を頼るバンドより、曲の幅も広がっていて聴き飽きないバンドです
イギリスではクリエイション所属でoasisの先輩バンドでもあるため、ノエル、リアムのギャラガー兄弟もバンドをリスペクトしていて、「世界で2番目に素晴らしいバンド(もちろん1番はoasis)」と発言していたり、アメリカでの発売レーベルが一緒だったNIRVANAのカート・コバーンも「TFCこそ世界一のバンド」と自著で語っていて、同世代の他のバンドからも人気だったことがわかります
2組ともフロントマンであるノエルとカートが主に曲を制作していたため、自分たちにはないチームで様々なグッドメロディを制作するTeenage Fanclubに惹かれていたような気もします
今作以降もTeenage Fanclubはメンバーチェンジがありながらも、全員でグッドメロディを紡ぐ体制が続いていきます
最後まで読んでいただきありがとうございました!
