LINEスタンプのアイデア出しからタグ設定まで、AIに「自動」で考えさせるプロンプト
▪️ こんな人に読んでほしい
LINEスタンプを作ってみたいけどアイデアがない
絵が描けない
スタンプにするキャラクターは決まっても具体的にどんな内容にするのかアイデアがない
スタンプ自体は作ったけど申請画面でタグを選べない
私自身全て当てはまっていて、自作スタンプ(というか、制作物全般なのですが)は縁遠い存在でした。
それでも続けて作ってみたい、作ること自体が楽しい、ということからAI頼みで克服してみることに決めました。
同じような事情でやってみようとしては二の足を踏んでいるかた、作ってみたいで止まっているかたに向けて、実際にどんなプロンプトでアイデア出しをしているのか公開することにしました。
▪️ 注意点
売上を保証するものではありません: 売れるかどうかは運やタイミングも絡みます。本プロンプトはあくまで「高品質なアイデアと設定を安定して自動出力させる」ことを目的として作成しているものです。
Geminiでの使用を前提としています: 私自身がGeminiで試行錯誤しながら構築したプロンプトです。ChatGPTなど他のAIでも叩き台として使用できると思いますが、挙動に合わせて適宜改変が必要になる可能性があります。
あえて「英語」で記述しています: AIへの指示を正確に通し、意図しない挙動を防ぐため、プロンプト本体は英語で構築しています。翻訳ツール等を通せば内容は簡単に把握できますし、基本的にはそのままコピペして使えます。
長文のプロンプトです: 細かい規制や条件をすべて盛り込んでいるため、プロンプトは非常に長いです。ですが、これをコピペして順番に入力していくだけで、あの大変なゼロからのアイデア出しから解放されます。
特にひとつひとつのプロンプトがとても長いので全文を書くことを躊躇っていたのですが、それも含めてご了承頂ければと思います。
▪️ どんな内容が書いてあるのか
アイデア出しに使用しているプロンプト全文
プロンプトの内容や意図の説明
AIからの応答例
AIからの応答内容の説明
英語で記載しているプロンプトですので、翻訳なしに意図や内容が理解できるよう説明を入れています。
▪️ 試すにもめんどくさくない?
何回かコピペは必要ですが、それだけで済むようにツールを用意しました!
使い方はこちら
▪️ プロンプトの中身は?
本記事の有料エリアで公開しているプロンプトに、どのような「工夫」や「実作業を見据えた罠の回避」を組み込んでいるのか、実際のコードの一部を抜粋してご紹介します。
① マンネリ化を防ぐターゲットのランダム選定
自分の中のアイデアが枯渇しないよう、キャラクターを考える前の段階で、AIに毎回「年代」「性別」「利用シーン」をランダムで選ばせる仕組みを入れています。自分一人では思いつかないニッチな層へのアプローチを可能にします。
# Step 0: Target Audience Selection
Randomly select ONE value from each of the three lists below. Do NOT default to the first item...
- Age: [小学生(6-12歳), 中学生(13-15歳), 高校生(16-18歳)...]
- Primary Use Context: [友達グループ, 職場の同僚, 恋人・パートナー, 家族...]② 没個性にならないためのエッジ要素の混入
ありきたりな提案を避けるため、15個のアイデアのうち特定の順位のものは、あえてトレンドから外れたシュールでエッジの効いたモチーフを強制的に出させる戦略を入れています。
The "Edge" Factor (Strategic Deviation): Rank 3 and 4 MUST be "Edgy/Surreal/Niche" motifs that defy current trends to capture users who are tired of mainstream designs.
(意訳:順位3と4は、主流のデザインに飽きたユーザーを捉えるため、あえてトレンドに逆らう「エッジの効いた/シュール/ニッチ」なモチーフにすること)③ エラー画像の生成を未然に防ぐ「画風・ギミック」の厳格指定
今回の記事では実際に画像を作る工程自体は公開していませんが、後の工程を見据え、画像生成AIが「うまく描けない(背景が透過できない)」といったエラー画像を生成する可能性を減らす工夫を、キャラクター案検討の段階から入れています。発光やグラデーションなどの表現を事前に禁止しています。
* NO gimmicks relying on light emission, glowing, auras, holograms, or radiant energy (e.g., 発光, オーラ, 後光, キラキラ光る). AI image generators fail to render these as flat vectors.
(意訳:発光、オーラ、後光、キラキラ光るなどのギミックは禁止。AI画像生成ツールはこれらをフラットなベクター画像として描画できないため)④ 審査落ち(リジェクト)を未然に防ぐNGルール
著作権や暴力表現の禁止はもちろんですが、「システムエラー」や「ローディング画像(過去に私がリジェクトされた理由です)」といった具体的なNG事例も明示的に回避させています。
- System/software malfunction imagery: phrases whose natural visual interpretation would be a loading icon, spinning wheel, system freeze, or error screen...
(意訳:システムやソフトウェアの誤作動を連想させる画像、ローディングアイコンやフリーズ画面などの使用は禁止)⑤ 40個の構成を破綻させないための工夫
40個を「日常の必須スタンプ(挨拶や感謝など)」と「少しエッジの効いたリアクション」にシステム的に分割して考えさせることで、使い勝手の良さとバラエティを両立させています。
# Grouping Strategy (2 Sessions x 20 Stickers)
1. Session 1 [#01–#20]: Everyday Essentials — Greetings, OK/NG, Thank you, Positive emotions...
2. Session 2 [#21–#40]: Expressive & Reactive — Social reactions, confirmation responses, and 4–6 "Edgy/Unexpected" quirky/absurdist entries...⑥ 小さい画面に特化した「物理的変化」の強制
感情表現には「溶ける」「膨らむ」といった極端な物理変化(ギミック)や「漫符」を使うようAIに具体的なプロンプトで指示し、スタンプとしての視認性を担保しています。
* Gimmicks MUST be physical transformations (e.g., melting, stretching, inflating, freezing, breaking into pieces, crying waterfalls) or use solid physical props...
(意訳:ギミックは必ず物理的な変化(溶ける、伸びる、膨らむ、凍る、粉々になる等)または固形の物理的な小道具を使用すること)⑦ 「リアルタイムな季節感とユーザー心理」の自動分析
ただキャラクターを作るのではなく、「現在の月(季節)」や「その時期特有のユーザーの心理状態(例:春の寒暖差、連休前の脱力感など)」をAIに分析させ、それに合わせたキャラクターとセリフを提案させています。
1. Dynamic Seasonality: Analyze the current month, Japanese cultural events, and the user's psychological state (e.g., Spring anxiety, Summer excitement, Seasonal fatigue).⑧ 検索流入を狙うSEOタイトル候補の自動生成
作ったスタンプを見つけてもらうため、タイトルの文字数制限の厳守に加え、「一番重要なキーワードを【 】(隅付き括弧)で括る」といった具体的な指示をプロンプトに組み込んでいます。
* Target: 15-25 characters (NEVER exceed 30 characters in your mind).
* Click-Hook: Use "brackets" 【 】 for the most important keyword.⑨ タグ付け地獄からの解放(公式タグリストの学習)
LINE公式が定義している有効なタグリストをプロンプト内に「全て」学習させています。AIの仕様上、どうしてもリスト外の言葉を勝手に作ってしまうことはありますが、大半は実際に使える公式タグを抽出してくれるため、1から設定する負担が激減します。
# Valid Tag List (select ONLY individual items from this comma-separated list)
おはよう, こんにちは, こんばんは, おやすみ, バイバイ, またね...(全網羅)その他にも実際に画像を作りながら、困ったことや画像生成に繋げるための工夫を盛り込んでいます。
▪️ 公開に至った経緯
前進後退を繰り返しながらLINEスタンプ作成の自動化に取り組んでいますが、12日目の記事で「申請時のタグ設定作業を自動化するツール」を公開した際、ふと思い出しました。 「そもそも、自分自身がどのタグを選んだらいいのか決めることができず困っていたじゃないか」と。
その悩みを解決するために、私は「AIにすべて判断して決めてもらうプロンプト」を作りました。ツールだけ公開して、その中核となる「心臓部のプロンプト」を公開しないのはちょっと違うのではないか?と思ったのが、この記事を書いた理由です。
タグ設定の負荷を軽減した具体的な方法は以下の2つの記事に書いていますので興味があれば是非ご覧ください。
▪️ プロンプトの流れ
キャラクター案をAIに出してもらう
簡単なリサーチを行い、キャラクター案を提示。
テーマ/スタイルとしてスタンプ全体の概要を決める
タイトルと説明文を大まかに決める
文字数に問題があるので、あくまで大まかな方向性。
40個1セットのスタンプひとつひとつの内容を決める
スタンプひとつひとつにどのタグを付けるのか決める
選択肢は示しますが、今のところ全てのタグが実在するものにはなりません。ですが、大半は実際に使用できるものを提示してきてくれています。
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