会社の空気は、会議を見ると分かる
「今日の会議では、結局何が決まったのだろう」
会議室を出たあと、そう感じた経験はないでしょうか。
資料はたくさん配られた。数字の報告もあった。上司からの話も長かった。それでも、自分が次に何をすればよいのか分からない。
そんな会議は、想像以上に多くの会社で繰り返されています。
会議というと、仕事を進めるために必要なものだと思われています。ところが、会議を開くこと自体が目的になってしまうと、社員の時間を奪うだけの場になります。
会議の本当の役割は、集まって話すことではありません。
会社が抱えている問題を明らかにし、必要な判断を行い、次の行動を決めることです。
多くの人が見落としているのは、会議の問題は進行方法だけではないということです。
社員が発言しない会議には、発言しても何も変わらなかった過去があるかもしれません。
社長ばかりが話す会議には、社員に任せられる範囲が明確になっていない事情があるかもしれません。
同じ問題が何度も取り上げられる会議には、担当者や期限を決めない習慣があるかもしれません。
つまり、会議には、その会社の人間関係、責任の持たせ方、意思決定の仕組みが表れます。
会議の空気が重い会社は、普段の職場でも意見を言いにくい可能性があります。
会議で何も決まらない会社は、日常の仕事でも判断が先送りされている可能性があります。
会議が長いことよりも、本当に怖いのは、誰もその状態に疑問を持たなくなることです。
私は経営改善の仕事をする中で、会議の見直しが会社を変えるきっかけになる場面を何度も見てきました。
会議の最初に「今日は何を決めるのか」を確認する。
報告資料は事前に共有する。
会議の最後に「誰が、何を、いつまでに行うのか」を決める。
これだけでも、会議後の社員の動きは変わります。
また、議事録の作成や論点の整理には生成AIを活用できます。人が文章をまとめる時間を減らし、判断や対話に集中できるからです。
ただし、AIを導入すれば良い会議になるわけではありません。
大切なのは、会議を「報告する場所」から「会社を前に進める場所」へ変えることです。
会議が終わったとき、参加者全員が同じ方向を見ているでしょうか。
次に何をすべきか、分かっているでしょうか。
そして、自分の意見が会社の前進につながると感じられているでしょうか。
会社を変えるために、大きな改革から始める必要はありません。
毎週行っている会議を一つ変える。
その小さな変化が、社員の行動を変え、会社の空気を変え、やがて経営そのものを変えていくのだと思います。
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