見出し画像

日本アカデミー賞授賞式に学ぶ~MCが苦手とか言っている場合じゃない!~

 

 ここ3年くらいドラマや映画を観るようになった。ここ1年くらいは映画館にもたまに足を運ぶようになった。たくさんの俳優も覚えた。そうすると映画の賞レースが気になり始めた。日本アカデミー賞は去年から見始めた。俳優や観た作品に愛着が出てくると、インタビューにも感情移入してしまう。

 スタッフ賞はベテランが多いが、主演男優・女優賞、助演男優・女優賞、新人賞の5部門は私よりはかなり年下の若手も含まれている。彼らのこれまでの経歴を観ていると大半は幼い頃から芸能活動を行い、様々な作品に出演している。その積み上げで今があるのだ。彼らは作品の主要キャストを務める度に作品についてのコメントや撮影の裏話を求められる。実はこの『番宣』がとても重要なのだ。そう、つまり主要キャストを務めると言うことはこの『番宣』も必須の仕事になる。

 だが、多くの場合、俳優は作品の脚本や監督を兼ねない。映画であれば、脚本や原案はアーティスト目線では自分の作品ではない。にも拘わらず自分の作品について自分の目線で、切り口で、解釈で、多くの人に作品について関心を持ってもらうように務めるのだ。彼ら彼女らは幼い頃からこういった数え切れないくらいのインタビュー、アウトプットを繰り返し、作品や自分の内省をする機会があるのだ。そして、日本アカデミー賞のスピーチである。短い時間だがとてもそれぞれの個性が出て印象的であった。芸歴3年、13歳の白山乃愛氏ですら、驚くほどしっかりとしていた(流石東宝シンデレラ!)。日本アカデミー賞は商業的に成功した作品を中心に選ばれる賞であり、本当に日本で一番優れた俳優や作品たちかという議論は置いておく。

 前段が長くなったが、作品を0から1にしたわけではない俳優でさえ、しっかりと自分の作品について一生懸命語っているのだから、『自分たちが0から100までやるバンドマンが自分の作品について語れなくてどうするの?』ということである。

 例えばバンドメンバー4人がいたとして、作詞作曲が1名だとして、その作者の意図や思いを残りの3人はどう汲んでいるのだろうか。単なるメロディと歌詞の羅列だと思っていないか、フレーズを覚えて満足していないだろうか。曲について自分なりの解釈を述べたり、表現について議論したりしているだろうか。そして、それを演奏やパフォーマンスに反映させているだろうか。そういうことは自然と出てしまい、バンドをやったことが無いお客様ほど伝わっしまうのだ。

 ことインディーズバンドだとなかなかインタビューの機会は訪れないと思うが、ライブのMCやSNSやYouTubeで発信できる時代である。MCが苦手などと言っている場合ではない(MCをやらないというスタイルのバンドもあるのではあくまでする場合)。数少ないアピールの機会を大事にして欲しい。作者は言わずもがな『自分たち』の作品を『自分』の作品として、背負うことはしてもいいと思っている。是非そんなことが下手でも一生懸命に出来る人とバンドをやってみたいものだと思う。

 これはバンドに限った話ではない。会社でもそうだと思う。

 これを載せていいのかということになるが、佐藤二朗さんのスピーチが素晴らしかったので、是非参考にして欲しい。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!