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いつだって君が好きだと小さくつぶやく

人生で一番嬉しかったことってなに?

そう言われても、私は決められそうにない。だって嬉しかったことはたくさんあるし、これから先もずっと更新していきたいから。

それでもあえてあげるなら?

シンガーソングライター、aikoとの夢のようなひとときをあげるだろう。

それは寒い寒い真冬の札幌公演のライブだった。
スタンディングライブなので、真冬でも汗だく間違いなしのライブだった。だけど、ライブハウスに入るまでの整列は、雪の降る中屋根なしの屋外で微動だにせずで30分はかたい。

私は悩んでいた。

今回はファンクラブ経由で割といい整理番号が当たっていた。
このいい整理番号を活かすためには、入って速攻で場所取りをすべき。ロッカーに上着を預けている場合じゃない。

だけど、真冬の1月の札幌にどこのバカが半袖Tシャツで外にいるのだ、と思いとどまり、ダウンジャケットに身を包み、ホッカイロと手袋、タオルをマフラーがわりに巻いてフードを被りじっと耐える。それでも心底体は冷えていた。

ようやく開場し、私も無事に入場。まずはロッカーへ走る。
ロッカーも激混み。だけど冷静に必要ないものをロッカーへぶち込む。ドリンクはもう帰りでいいやと諦め、自分の中の最速で会場へ向かった。

すでに花道周りは熱狂的ファンたちで埋め尽くされていた。
まあ、そうだよなって思いつつも、まだ近い方だったので私も花道の周りに陣取った。ここからまた30分ほど待機。

待ち時間から考えても尿意は全く無視しなきゃいけないタイムスケジュール。還暦を迎えてもライブに通いたい私からしたら、今後の膀胱には緩やかに老化を願いたいところ。この待ち時間も至福の時だった。

もうすぐ推しに会える。

aikoを好きになったのは、中学生の頃だった。
ちょうどネットで知り合った友達がハマっていたのがきっかけだった。

「aikoって歌手いいよ。聴いてみて」

そんなきっかけで聴くことになったけれど、こんなにも私の生活に入り込んできて、強固なものになるとはその時は思わなかった。

始めは、花火桜の時などを聴いて、「ふんふん、こういう感じね」って思っていた。だけど気付いた頃には、カップリングも含めエンドレスリピート。するめソングって言われる理由が分かるほど、聴けば聴くほど私の中でなくてはならない存在になっていった。

それからというもの、ラジオも聴いてたし、ライブも行ける時は行っていたし、CDはフラゲ日に買いに行くし、好きな人の着メロはaikoの好きな曲だったし、失恋してどうしようもない時もaikoを聴いていた。

よく、aikoはライブの中で「明日も元気でいてね。また会おうね。」ってファンに伝える。それがアーティストの社交辞令ではなくて、本心なんだなっていつも思っている。

ファンだから誇張して感じ取ってしまうかもしれないけど、彼女はファンに寄り添ってくれている。それは彼女の今までの活動を見ていて嘘じゃないって分かる。

明るい人は、きっとすごく暗い場所にいたことがある人だ。
優しい人は、きっと辛いとき誰かに優しくされたことがある人だ。
強い人は、きっと弱い自分を知っている人。

aikoは、そういう雰囲気を重くなく、さらっと目の前に出してくれる。

生きていれば嫌なことも辛いこともいっぱいあるけど、このライブ中は楽しんでほしい、そういう気持ちがすごく伝わってくる。

私も、aikoに会うためだったら多少の苦難は乗り越えようと思える。
ライブは「今日まで元気でいたよ!会いにきたよ!」って顔を見せる機会だった。
こうやって推しは生きる活力になる、絶対に。

aikoの楽曲ももちろん好きだけど、そういう生き様も含めてとても好きだ。というか、そういう魂が込められているから、歌も聴きたいってなるんだろうなって思う。

そんな推しがもうすぐ近くまでやってくるというご褒美に胸が高鳴り、日常の些細な意地悪や嫌なこともどうでも良くなるくらい、HAPPYな気分になる。

ライブが始まった。どどっと人が前に動く。
どこにそんなスペースがあったの?というくらい、花道の周りはコンパクトにきゅっと人が集まり、私も前から3列目あたりに移動出来た。

「近っ!」

おそらく今までのライブで一番aikoに近い。
これは、もしかしたらファンサを受けるチャンスかもと思い、さらに心拍数が上がる。

何がチャンスなのかというと、aikoは恐ろしく目が良い。
かなり後ろの席まで見回して、目を合わせようとしてくれる。
そんなところが死ぬほど好きなんだけど、遠い席で感じていた「あ。今目が合ったかも!」を今日こそは確実に実感に変えたい。
俄然、ジャンプする足に力が入った。

手をしっかり伸ばして、アピール!!!
近い、もう3mくらいしかない。
嬉しい。

次々と曲が変わっていく。いろんな人と触れ合って楽しんでいるaiko。
あっという間に最後の曲になってしまった。

「君の隣」

好きな曲だった。
終始アップテンポで、隣で応援してくれる愛しい人の存在を感じさせてくれる曲。

私は思わずテンションが上がり、ノリノリで口パクで歌詞を口ずさんでいた。

そんな時だった。
サビの部分。

雨が止み 光刺すその瞬間に
ねぇ 隣で歌わせて

「ねぇ 隣で歌わせて」の瞬間に私に視線を向けてくれて、口パクしている私に向かって指差しも一緒にしてくれた。aikoは目を合わせながら、この瞬間だけは私だけに歌ってくれている。

aikoに「隣で歌わせて」ってフレーズを言われて、本当に嬉しかった。
どのフレーズよりもこのフレーズがしっくりくる。
確実に、私に「これからも歌うよ」って言ってくれたのだと思う。


私は最近、こういう人になりたいなって思って生きている。
それは有名人になりたいとかそういうことじゃなくて、誰かにとって居たら元気になれる存在や笑顔になれる存在。

自分が会うと元気になれる人のことを尊敬して、真似して、そうして誰かにとってもそうであれるなら嬉しいと思う。

aikoは確実に自分の作品や人柄を通して、周りに一緒に生きようって言ってくれる人。私も、そうやって私の周りの人たちに楽しく、元気に一緒に生きようって言える存在になりたい。

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にこらこ 応援ありがとうございます🦦💕そんなあなたにいいことがありますように✨