言わぬが花
『フラワード』を読みました。
百舌涼一さんの心温まる物語
です。
この本を読んで、思わず引き
込まれてしまいました。
フラワード
百舌涼一 (著)
「あなたが死んだら、誰が笑
ってくれますか?」
花言霊屋アルバイト
(18歳・男性)
大好きな祖母と、大嫌いな母
を亡くした継実(つぐみ)は、
無口すぎてどこでも働けず、
生活に困っていた。
そんなある日、喋らなくても
会話ができる“自称魔女"の琴
花たま子に出会う。
彼女が店主の花屋でアルバイ
トをはじめた継実だが、そこ
はただの花屋ではなく、「葬
式専門」の花屋。
しかも、たま子が「花言霊」
を込めた特別な花を届ける、
花言霊屋だった。
第2回本のサナギ賞大賞作家
百舌涼一 待望の作品! !
百舌涼一 (著)
Amazonより
継実くんの無口な性格に、ど
こか自分を重ねてしまう人も
多いのではないでしょうか。
社会に馴染めず、生きづらさ
を感じている人にとって、こ
の物語は希望の光となるかも
しれません。
琴花たま子さんという不思議
な魅力を持つ店主との出会い
が、継実くんの人生を大きく
変えていきます。
喋らなくても会話ができると
いう設定が、なんとも魅力的
です。
「葬式専門」の花屋という独
特な設定も、この物語の魅力
の一つです。
死という重いテーマを扱いな
がらも、不思議と暗さを感じ
させない巧みな描写に感心し
てしまいました。
「花言霊」という概念も興味
深く、言葉の力と花の美しさ
が融合した「花言霊」が、悲
しみに寄り添い、真実を浮き
彫りにしていく様子は、読ん
でいて胸が熱くなります。
この物語は、死や喪失という
重いテーマを扱いながらも、
どこかコミカルで温かい雰囲
気を醸し出しています。
それでいて、人間の複雑な感
情や関係性をしっかりと描き
出しているのが素晴らしい。
「フラワード」は、生きるこ
との意味や、人と人とのつな
がりの大切さを、優しく、そ
して力強く伝えてくれる作品
です。
読み終えた後、なんだか心が
軽くなったような、そんな不
思議な感覚を覚えました。
皆さんもぜひ、この素敵な物
語の世界に浸ってみてはいか
がでしょうか。
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