圧倒的な生きる力
90歳を超えてなお、力強く生
きる姿勢に感銘
佐藤愛子さんの『九十歳。何
がめでたい』を読みました。
90歳を過ぎてもなお鋭い洞察
力と豊かな表現力を持ち続け
る著者の姿勢に、多くの読者
が勇気づけられる一冊です。
2015年4月から2016年6月ま
で『女性セブン』に連載され
たエッセイをまとめたこの本
は、発売から1年9か月で128
万部を突破する驚異的なロン
グセラーとなりました。
九十歳。何がめでたい
佐藤愛子 (著)
本書『九十歳。何がめでたい』
というタイトルには、佐藤愛
子さん曰く「ヤケクソが籠っ
ています」。
2016年5月まで1年に渡って
『女性セブン』に連載された
大人気エッセイに加筆修正を
加えたものです。
大正12年生まれ。現在93歳の
佐藤さんは2014年、長い作家
生活の集大成として『晩鐘』
を書き上げました。
その時のインタビューでこう
語っています。
「書くべきことは書きつくし
て、もう空っぽになりました。
作家としての私は、これで幕
が下りたんです」
(「女性セブン」2015年2月5日
号より)
その一度は下ろした幕を再び
上げて始まった連載『九十歳。
何がめでたい』は、「暴れ猪
」佐藤節が全開。
自分の身体に次々に起こる「
故障」を嘆き、時代の「進歩」
を怒り、悩める年若い人たち
を叱りながらも、あたたかく
鼓舞しています。
自ら災難に突進する性癖ゆえ
の艱難辛苦を乗り越えて生き
て来た佐藤さんだからからこ
そ書ける緩急織り交ぜた文章
は、人生をたくましく生きる
ための「金言」も詰まってい
て、大笑いした後に深い余韻
が残ります。
ぜひ日本最高峰の名エッセイ
をご堪能ください。
佐藤愛子 (著)
Amazonより
人生の真髄を捉えた痛快エッ
セイ
圧倒的な生きる力
佐藤さんは90歳を過ぎて一度は
断筆しましたが、老人性うつ病
に陥ったことをきっかけに再び
筆を執りました。
その結果生まれたのが本書であ
り、著者の「ヤケクソ」な思い
が込められたタイトルからも、
その強烈な生き様が伝わってき
ます。
時代を捉えた鋭い視点
インターネット上の誹謗中傷
や、高齢者を狙った詐欺など、
現代社会の問題に対しても鋭
い批評を展開しています。
佐藤さんの率直な物言いは、
新鮮な驚きと共感をしてしま
いました。
読者の心を掴む魅力
ユーモアと解放感:
年齢を重ねることへの不安
や悩みを、ユーモアを交え
て描くことで、解放感を与
えています。力強い生き方の指針:
「その場その場でただ突進
するのみだった」という佐
藤さんの言葉は、人生の指
針として多くの読者の心に
響いています。多様なテーマ:
自身の思い出から社会問題
まで、幅広いテーマを取り
上げることで、様々な年代
の興味を引きつけています。
『九十歳。何がめでたい』は、
年齢を重ねることへの不安を
抱える人々に、生きる勇気と
希望を与える珠玉のエッセイ
集です。
佐藤愛子さんの圧倒的な生命
力と鋭い洞察力が詰まったこ
の一冊は、あらゆる世代の読
者に新たな人生の視点を与え
てくれます。
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