怒ってヨシ!
『怒る技法』
草薙龍瞬さんの本は、読んでいて本当に救われた気持ちになりました。
正直、私はこれまで「怒ってはいけない」「感情を出すのは大人げない」と、自分の中の怒りをずっと押し込めてきました。
結果、無理に抑えた怒りが心の奥で澱のように溜まり、疲れや自己嫌悪に変わってしまっていたんです。
でも、この本は冒頭から「怒ってヨシ!」と背中を押してくれる。
あの一文に、まず心が軽くなりました。
ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す
怒る技法
草薙龍瞬 (著)
仕事、人間関係、SNS……
あらゆる悩みは「技」を使えば、消せる!
最初に、あえてお伝えします――怒ってヨシ!
「怒っちゃいけない」と我慢しないでください。
「怒ってしまった」と、自分を責めるのもやめましょう。
怒ることがいけないのではなく、うまく怒れないだけだ、と思い直してください。
人は生きていれば、必ず怒りを経験します。
怒りを感じることは、日々いくらでもあります。
悩ましい人間関係に、はかどらない仕事、ネガティブやマウントの言葉が飛び交うインターネットに、かさむ生活費に老後の不安、病気、事故、災難、降って湧いた相続争い。
こんな日々の中で、怒ってはいけないなんて、誰が言えるでしょうか。
そもそも仏教は、やすらぎを取り戻す方法です。
怒りについても、多くの智慧があります。
ストレスまみれの日々を頑張っているあなたに向けて、心を癒やしてもらうべく書き下ろしたのが、この本です。
(「はじめに」より抜粋)
怒る技法
草薙龍瞬 (著)
Amazonより
印象的だったのは、「怒ることそのものは悪くない、うまく怒れないだけだ」という視点。
これにはハッとしました。怒りをただ爆発させるのではなく、「技」を使って整理し、相手や状況に応じて表現する。
そのための具体的な方法が、仏教の智慧をベースに、とてもわかりやすく書かれているんです。
たとえば、自分の中の怒りを“まず認める”こと。
感情を抑え込む前に、「私はいま怒っている」と客観的に気づくだけで、だいぶ冷静になれるし、怒りに振り回されにくくなる。
この「一呼吸置く」技法は、職場でのやりとりやSNSのコメントに反応しそうな時にすぐ役立ちました。
読み進めるうちに、「怒りは消すのではなく、正しく扱えば力になる」という感覚が腑に落ちてきます。
今では、怒りを感じたときに「これは私に何を伝えてくれているんだろう?」と考えられるようになりました。
そのおかげで、自分の本当の望みや価値観に気づくことも増えたんです。
この本の醍醐味は、「怒らない」ための自己抑圧ではなく、「怒りを技として使いこなす」ための実践知を与えてくれるところです。
読後感は安堵に近く、「私は怒っていいんだ」と思えることで、逆に穏やかな気持ちで日常を過ごせるようになりました。
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