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幸せの裏に潜む家族の闇

湊かなえさんの『夜行観覧車』
       を読みました。
2013年にドラマ化した作品も
    合わせて鑑賞ました。
この作品は、高級住宅地に住
む家族の裏側にある闇を描い
た衝撃的な物語で、原作とド
ラマの違う点がいくつかあり
          ました。


夜行観覧車
湊 かなえ (著)

高級住宅地に住むエリート一
家で起きたセンセーショナル
          な事件。
遺されたこどもたちは、どの
   ように生きていくのか。
その家族と向かいに住む家族
の視点から、事件の動機と真
     相が明らかになる。
『告白』の著者が描く、衝撃
      の「家族」小説。

夜行観覧車
湊 かなえ (著)
Amazonより


まず、登場人物の関係性に大
    きな違いがあります。
原作では、主要キャラクター
である真弓と淳子はただのご
近所付き合いでしたが、ドラ
マでは親友のように描かれて
         いました。
変更した事でドラマではより
複雑な人間関係が描かれ、緊
張感が高まっていたように感
         じました。

次に、娘の彩花の家庭内暴力
  の原因が違っていました。
原作では彩花の劣等感が原因
でしたが、ドラマではいじめ
  が原因とされていました。
個人的には、原作の方がより
深い心理描写があって、彩花
の内面をよりリアルに感じる
     ことができました。

また、ドラマでは彩花の暴力
がやや誇張されて描かれてい
    た印象を受けました。
これはドラマ的に視覚的なイ
ンパクトを重視したためかも
しれませんが、原作の繊細な
描写の方が私には心に響きま
           した。

最後に、婦人会の存在感の違
いも注目してみたら、原作で
はあまり登場しない婦人会で
すが、ドラマでは重点的にし
   ていたように思います。
この変更で、高級住宅地の閉
鎖的な雰囲気がより強調され
     ていたと思います。

原作もドラマも「家族」とい
うテーマを深く掘り下げてお
り、それぞれの良さがありま
           した。
原作の方がより繊細で心理描
写に富んでいる一方、ドラマ
は視覚的な演出や人間関係の
複雑さを強調することで、独
   自の魅力を感じました。

この作品を通じて、私は表面
的な幸せの裏に潜む家族の闇
や、社会的地位と人間性の乖
離について深く考えさせられ
ました。湊かなえの鋭い洞察
力と巧みな筆致は、読者・視
聴者の心に強く訴えかけるも
 のがあります。『夜行観覧車』
は、形式を問わず、現代社会
における「家族」の在り方を
問いかける重要な作品だと思
         いました。

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