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自分らしい生き方

──私の心を揺さぶった、も
    うひとつの「朝ドラ」

「コスメの王様」を読み終え
た今、私は胸の奥に熱いもの
       を感じている。
まるでNHKの朝ドラを一気見
したあとのような、人生の重
みと希望、そして登場人物た
ちの生き様が私自身の記憶と
重なり合う、そんな余韻が残
         っている。


コスメの王様
高殿円 (著)

「ほんまに、きみが愛おし!」

 時は明治の世。秀才ながら
も、山口の家族を支えるため
進学をあきらめ、単身神戸に
    出てきた少年・利一。
牛より安い値段で花街に売ら
    れてきた少女・ハナ。
神戸の花隈での二人の出会い
は、やがて日本の生活をも一
変させる発明、大ヒット商品
  誕生へとつながっていく。
そして、幼い日に誓い合った
      約束の行方は?

 産経新聞連載時から大反
           響!
 明治・大正・昭和の激動
           を、
「真心」の製品作りと斬新な
宣伝手法を武器に乗り切り、
大阪で100年を超える会社
を創業した“東洋の化粧品王”
  と呼ばれた男の一代記!

コスメの王様
高殿円 (著)


物語の舞台は明治から大正、
昭和へと移り変わる激動の時
            代。
主人公の利一は、山口の貧し
い農家に生まれながらも、家
 族を支えるために進学を諦め、
    神戸へと身を投じる。
もう一人の主人公、ハナは、
牛よりも安い値で花街に売ら
れてきた少女。二人が神戸 
・花隈で出会い、やがて日本
の生活を一変させる大ヒット
商品を生み出すまでの道のり
は、まさに大河ドラマのよう
       なスケールだ。

この作品を読みながら、私は
何度も「自分だったらどう生
きただろう」と問いかけてい
            た。
利一は、時代の波に翻弄され
ながらも「真心」を信じ、製
品作りと斬新な宣伝手法で道
        を切り拓く。
その姿は、ただのビジネス成
功譚ではない。彼の誠実さ、
研究熱心さ、そして何よりも
「誰かの役に立ちたい」とい
う純粋な思いが、ページをめ
  くるごとに伝わってくる。

一方で、ハナの人生は「拒絶
 することすら許されなかった」
       女性の物語だ。
彼女は自分の意志で人生を選
ぶことができるのか――その
葛藤と成長が、利一との対等
な関係を通して丁寧に描かれ
            る。
私は、彼女の「知らないこと
が不幸の始まり」という言葉
に、現代にも通じる普遍的な
      テーマを感じた。

この小説の素晴らしさは、史
実に基づきながらも、フィク
ションとしての自由な解釈と
物語性が見事に融合している
         点にある。
モデルとなったクラブコスメ
チックス創業者・中山太一の
人生を軸に、神戸という開か
れた港町の活気、チャンスに
満ちた時代の空気感が鮮やか
          に蘇る。

物語のクライマックス、利一
とハナが大銀杏の下で夢を語
り合う場面では、私は思わず
   涙をこぼしてしまった。
二人の人生は決して平坦では
ないが、それぞれが「自分ら
しい生き方」を模索し、時代
の壁を乗り越えていく姿は、
私たち読者に勇気を与えてく
           れる。

「コスメの王様」は、単なる
企業小説でも、恋愛小説でも
           ない。
明治・大正・昭和という時代
の大河を、男女ふたりの視点
から描き出した、現代にこそ
 響くエンターテインメントだ。
朝ドラのような感動と高揚、
そして人生の選択肢を考えさ
      せてくれる一冊。
読み終えた今、私は心から「
ほんまに、きみが愛おし!」
   と叫びたくなりました。

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自己紹介
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❤️になってきた。より

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