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恵方巻きじゃなくても恵方を向いて

昨日は節分恵方巻き。
一昨日、今年の恵方巻きはどうするか家族会議が開かれた。

正直、立派とは言え、巻き寿司1本に1000円、2000円以上のイベント価格を簡単に出す程の価値を見出せない私はどこか躊躇してしまい、夕飯担当の妻と折り合いを付けなければならなかった。


選ぶのは妻、お支払いは私だ。


前々からぼんやりとは思っていたし薄々は勘付いていたけれど、なんだこの不可思議な関係は。


これが ジャイアニズム 家族のちぎりというやつか。


この辺が結婚相手は価値観が近い方が良いと言われる所以の一因なのかもしれない。

それはさておき、子供達もあんなに太くて立派な恵方巻き、幼児の口では食べられないし、無言でモゴモゴ太巻きを口に突っ込み続けるのも心配だ。時間があれば丁度良いものを作るのも手だが、仕事の日なのでそうもいかない。

とわ言えイベントなので、「もしも買うなら手巻き寿司かなぁ」と意見を述べた。所詮はマーケティングで広まったイベントだけど、完全に無視できないのはなぜだろう。

これは日本人だからなのか、人間だからなのか。


仕事の途中、娘の通う小学校から、学級閉鎖のお知らせがお知らせアプリに届いた。3日間の学級閉鎖。昨年に続いて2度目だった。インフルとコロナで30人中15人休みだったらしい。

午後3時頃、学童から電話が掛かってきた。娘が発熱しているらしい。うん、まぁそうだよね。あとどれくらいで仕事を切り上げられるか考えてから妻に電話を掛けた。

仕事が休みの妻は、美容室でストパーをかけ、カラーリングの直前とのこと。

相談して、今回は妻が迎えに行ってくれることになった。

ありがとうの言葉を、戦略的に時間差で3回伝えた。これは互いの関係性を整える為の呪文なのだ。



仕事帰りに風邪対策の飲み物などを買いにスーパーに寄ると、カラフルでやや小ぶりな恵方巻き約1000円が半額の約500になっていた。

500円なら逆にお得!


と思いつい買ってしまった。

家に帰ると子供も食べられるように細巻きの巻き寿司数本と、中太巻き一本を妻が買っていた。手巻き寿司はなかったらしい。

娘は37〜38度強の熱があり、本当ならおじやでも作ってやりたいところだが、あまり食欲がない。

とりあえず家族で南南東の恵方を向いた。
各々願いを脳裏に浮かべつつ、巻き寿司を食べた。

娘がこっそりと耳打ちして知らせてくれた願いは、
「ママがいつもご機嫌でありますように」と、
「今度じーじのおウチに遊びに行く時、従兄弟のA君も来てます様に」
という可愛らしい願いだ。ちなみにこのA君へはバレンタインのチョコを渡す予定になっている。

その後娘は不知火と、ビタミンなどが入ったゼリードリンク、ピルクルの飲むヨーグルトを飲んでまた寝た。

息子は元気でなんとか味噌汁も飲み終え、ご褒美にピルクル飲むヨーグルトをコップに注いだ。


すると無言でこちらに背を向け、先程教えた南南東の恵方を向いて、コップに注いだご褒美をゴクゴクと飲み始めた。

その姿は可愛らしく微笑ましい。
「なにも巻き寿司じゃなくてもいいんだよ」と、
小さな背中が雄弁に語っていた。

でも太巻き寿司なんて滅多に食べないからなのか、恵方巻という節分イベントでつい気になってしまう。



来年は、どうしようかな。


そして迫り来るウイルス共に、俺は負けない。

負けないんだから‼︎


と意思を強く持ち、今夜も晩酌のアルコールで喉を潤し消毒するのであった。


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