のれんの先で、アートが手のひらに|ANNA ANNA × そうみさん カルトナージュレッスン
春の光がにじむのれんの向こうには、作品があり、人がいて、会話が弾んでいました。
KUGURU展が大切にしてきた“あのにぎわい”が、美容サロンの中でそっと息づいていました。
2026年4月25日(土)。
JR市川駅北口近くにある、ANNA ANNAが運営する「モイスティーヌ市川駅前サロン」で、市川在住のアーティスト・そうみさんとコラボしたカルトナージュレッスンが開かれました。
この企画は、KUGURU実行委員会が用意したものではなく、ANNA ANNAとそうみさんとの間で生まれたものです。
のれんをきっかけに、店舗とアーティストが出会い、そこから新しい時間が生まれていました。
今回は、そんなKUGURU展らしい広がりをご紹介します。

01|ANNA ANNAが、そうみさんの“プチギャラリー”に
ANNA ANNAは、素肌美容を大切にする「モイスティーヌ市川駅前サロン」を運営しています。
普段から落ち着いた空気が流れるサロンですが、この日はそうみさんの作品の明るさとぬくもりが加わっていました。
代表の齋藤安奈さんは、そうみさんの作品についてこう話します。
「作品そのものの魅力もありますが、それを生み出しているそうみさんのお人柄にも惹かれています」

サロンには、そうみさんの作品が並び、小さなギャラリーのような空間になっていました。
「この作品が好き」「このかわいさを見てほしい」という気持ちが、そのまま空間に表れているようでした。
02|作品を選び、手のひらに収まるかたちへ

今回のワークショップで制作したのは、コンパクトミラー。
そうみさんの作品をもとにした布を使い、フランス発祥の伝統工芸、カルトナージュの技法で仕上げていきました。
どの作品を布にし、何を作るかは、cocohouseカルトナージュ教室認定講師である西藤りりー真理子さん、安奈さん、そうみさんたちで話し合いながら決めていったそうです。

りりーさんは、カルトナージュの魅力を「使う人や置く場所に合わせて、自分で考え、好きな形にできること。そして、紙や布など、身近な素材を無駄なく生かせること」と話します。
今回のコンパクトミラーにも、ANNA ANNAという場所に合い、日々の暮らしで使えるものにしたいという思いが込められていました。

実は、りりーさんにとって、講師として参加者の前に立つのは今回が初めてでした。
それでも、時間のかかる工程はあらかじめ準備し、当日は、参加者が布選びから仕上げまでの時間を楽しめるよう工夫していました。

まずは、3種類の布から好きな柄を選びます。
「どれもかわいい」
「全部欲しくなっちゃいますね」
「私はこの柄が好きかも」
りりーさんは、参加者の手元を見ながら、作業の手順を一つひとつ丁寧に伝えていきます。
「見えてきましたね」
「順調ですね」
「すごくかわいいです」
その声に励まされるように、参加者の皆さんも作業を進め、コンパクトミラーの形が少しずつ見えてきました。
同じそうみさんの作品を使っていても、柄の選び方や素材の合わせ方によって、一つひとつ表情が変わっていく。
手づくりの面白さが、そこにありました。
03|手を動かすうちに、会話が生まれる
ワークショップでは、静かに集中する時間と、作業の合間に会話が弾む時間もありました。
「その柄、かわいいですね」
「懐かしい、こういう習い事をしていた頃を思い出します」
「無心になれる瞬間がありますね」
といった声が次第に聞かれ、場は少しずつ和やかな雰囲気に包まれていきました。


終了後、参加者の一人は、制作中の気持ちについてこう話してくれました。
「皆さんがやさしい方たちなので、楽しく、穏やかな気持ちで作ることができました」
完成したコンパクトミラーは、「自分のカバンに入れて、毎日使いたい」とのこと。
そうみさんのアートは、手のひらに収まる日用品となり、参加者の暮らしの中へと持ち帰られていきました。

04|アーティストがそばにいることで、作品との距離が近くなる
この日の魅力は、そうみさんご本人がその場にいたことにもあります。
参加者が布を選ぶ様子を、そうみさんがにこやかに見守る。
作品について質問が出ると、描いたときのことや色のことを話し、完成した作品を見せると、一緒に喜んでくれました。
そうしたやりとりが、会場の空気をよりあたたかくしていました。

そうみさんは、この日の感想をこう語ってくれました。
「自分の作品が、参加者の皆さんの手によってひとつのプロダクトのように形になっていく。その場に立ち会えたのは初めてでした。
作る工程を楽しんでくださっている様子を見るのも、すごく楽しかったです」
子どもの頃から絵を描くことが好きだったそうみさん。
コロナ禍に市川での作品展示をきっかけに、創作活動が広がっていきました。
作品を見た人からは、「元気になる」「ほっとする」「癒される」といった声をもらうことが多いそうです。
「自分から“こう感じてほしい”というのはあまりないんです。でも、そういう感想をいただくことで、次はまた少し違う感じ方をしてもらえる作品をつくってみたいなと思うことがあります」
そう話すそうみさんの作品には、見る人の感覚をやわらかく受け止める余白があります。
05|春の市川を描いた、そうみさんののれん

KUGURU展の会期中、サロンの入口にはそうみさんののれんがかかっています。
「春のほのぼのとした空気感を、江戸川、鳥、野花、市川橋、里見公園の桜で表現しました」
とそうみさんは言います。
参加者からは、入口にかかるそうみさんののれんや作品について、こんな声が聞かれました。
「心がほっこりします。やさしいお人柄が作品に表れているように感じました」
「すごく春だなという感じがしました。そうみさんの人柄が表れている作品だと思います」
「ああいうのれんが商店街にかかっていたら、ちょっと入ってみようかなと思います。商店街が盛り上がって、楽しい気分になりますね」
市川に暮らす人にとっては見慣れた景色かもしれません。
けれど、そうみさんの手を通すと、その風景は少しやさしく、どこか物語の中のように見えてきます。
そこには、通りがかりの人の足を止め、会話を生む、やさしい力がありました。
06|素肌の美しさも、ひとつのアート

安奈さんは、美容とアートには共通点があると話します。
「アートは表現。私たちが向き合っている美容も、メイクやネイルで飾るというより、その方が本来持っている素肌の美しさを引き出すものなのです」
ANNA ANNAが大切にしているのは、サロンで何かを施して終わり、という美容ではありません。お客さまが自宅で日々のケアを続けられるように、カウンセリングを通じて伴走していくことです。
カウンセリングは「ハート」。
美容法や商品には「サイエンス」としての裏付けがある。
そして、それをお客さま自身が日々実行していく。
その積み重ねによって生まれる素肌の美しさは、ひとつの「アート」なのだといいます。
安奈さんの言葉からは、ANNA ANNAが考える美容の深さが伝わってきました。
だからこそ、そうみさんの作品を囲むワークショップがANNA ANNAで開かれたことには、自然な意味がありました。
布を選び、手を動かし、作品を眺め、誰かと話す。
その時間は、アートに触れる時間であると同時に、自分の感覚に立ち返る時間でもありました。
07|のれんの先に生まれた、小さなにぎわい
安奈さんには、市川のまちへの思いもあります。
市川は東京に近く、買い物も食事も美容も、つい都内で済ませてしまう人が少なくありません。
「都内に行かなくても、市川にも良いお店がある。思いをもって営んでいる人がいる。そういうことに、もっと気づいてもらえたら。
ANNA ANNAも美容の分野でその一つとなれたらうれしいですね」
そう安奈さんは語ってくれました。
KUGURU展が目指しているのは、のれんを飾ることだけではありません。
のれんをきっかけに、店舗とアーティストが出会い、その先で新しい企画や会話が自然に生まれていくこと。
ANNA ANNAでの時間は、その広がりを感じさせてくれるものでした。
のれんの先で生まれた小さなにぎわいが、このまちのどこかで、また次の出会いへとつながっていく。そんな広がりを感じさせてくれる時間でした。

🌸店舗紹介🌸
店舗名 :モイスティーヌ市川駅前サロン
会社名 :株式会社ANNA ANNA
所在地 :千葉県市川市市川1-10-1 S.Tビル2F(市川駅北口より徒歩1分)
営業時間:10:00〜18:00(最終受付17:00)
定休日 :日曜・月曜・祝日
👉公式ホームページはこちら
お知らせ|KUGURU de アートマインドコーチング in ANNA ANNA
ANNA ANNAでは、KUGURU展の連動企画として、アートマインドコーチングとのコラボ企画も予定しています。
「のれんからはじまる、感じて整う素肌の時間 KUGURU de アートマインドコーチング in ANNA ANNA」
開催日は、2026年5月6日(水・祝)です。
のれんアートを見て感じたことを言葉にし、対話を楽しむ体験です。
詳細は、ぜひこちらをご覧ください。👇
(KUGURU実行委員会 広報チーム)
