毎週、中村くんを応援するのが楽しみだった
毎週楽しみにしていた
『ガンバレ!中村くん!!』が終わってしまった。
すごく大きな事件が起きるというより、
毎週、不器用な中村くんが少しずつ
勇気を出そうとする姿を見守るのが楽しかった。
ガンバレ!中村くん!!とは
『ガンバレ!中村くん!!』は
シャイなゲイの高校生、中村くんが主人公。
片思いをしている広瀬くんに近づき、
友達になろうと奮闘する物語。
好きな人に話しかけたい。
でも、うまくできない。
近づきたいのに、考えすぎて空回りしてしまう。
そんな中村くんの姿は、笑ってしまうくらい不器用で、
10代だった頃、こじらせていた自分を思い出し
とても愛おしかった。
ほんのちょっとの「勇気」のもどかしさ
中村くんが少しの勇気をふりしぼる度に
広瀬くんも少しずつ中村くんを受け入れる過程が美しく
ほんのちょっとの「勇気」のもどかしさが
アオハル、青春していた。
タイトルの通り、見ているこちらも毎回
「ガンバレ、中村くん!」と言いたくなる。
だけどその「ガンバレ」は
急かす言葉ではなく、そっと背中を押すような、
あたたかい応援の言葉だったように思う。
青春ソングは、何度でも心を照らす
また、ストーリーと連動した
エンディングの選曲が素晴らしかった。
第1話 「初恋」村下孝蔵
第2話 「WON'T BE LONG」バブルガム・ブラザーズ
第3話 「今夜はブギー・バック smooth rap」
スチャダラパーfeaturing 小沢健二
第4話 「負けるもんか」バービーボーイズ
第5話 「フライディ・チャイナタウン」泰葉
第6話 「世界でいちばん熱い夏(平成レコーディング)」
PRINCESS PRINCESS
第6話までは、こんな感じ。
改めて収録したものではなく、当時のトラックのままだ。
絵柄のタッチに合わせ、80年代90年代の楽曲からの選曲。
あの頃、10代だった自分にはとても懐かしく響き
中村くんのもどかしさと
自分の青春時代が交差する瞬間だった。
過去のものを、そのまま懐かしむだけでなく
いまの中村くんの気持ちに重なることで、
楽曲はもう一度「新しい意味」として生まれようとしている。
それは、古い資料やオープンデータを使って、
今の感覚で新しいものを作ることにも、少し似ている。
過去のものを、そのまま保存するだけではなく、
いまの物語や感情と重ねることで、
もう一度、現在のものとして息を吹き返す。
このエンディング曲は、そんなふうに、
いまの青春のなかで、流れているように感じた。
中村くんのもどかしさは、ずっと変わらない
これから時代をへて
人類は変わっていくだろうけど
中村くんの【もどかしさ】と【キュン】とする気持ちは
きっと変わらない。
また素晴らしい楽曲は時代を超えてもなお、
人々の心を照らし、感情をゆらすことも
ずーっと変わらない、普遍的なものだと思う。
ぜひ多くの方に見てもらいたいアニメです。
